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    2013.3.31 板橋グリーンホール総評 

    「タッグリーグ・ザ・ベスト2013」で、両ブロックの決勝進出チームが決定した。セミでおこなわれたBブロックでは、阿部幸江&KAZUKI組が勝てば仙女の十文字姉妹、DASH・チサコ&仙台幸子組と同点で並ぶシチュエーション。そうなれば、4・7新木場で同点決勝となるだろう。反対に、勝愛実&ラビット美兎組は勝ちか引き分けで、十文字姉妹の決勝進出が自動的に決まる。ふつうに考えればザ☆WANTED!?の勝ちはかたいところだが、ここで“若手枠”を設けられた勝&ラビットが奮起し、サプライズを引き起こした。しかもラッキーな勝ちではなく、説得力を持ったスリーカウントだったのだ。他団体のチームが決勝にコマを進めたとはいえ、ここは彼女らの成長を素直に喜ぶべきだろう。若手が伸びれば、団体の底上げにもつながる。勝は現ジュニア2冠王者でラビットは元王者。先日は堀田祐美子にケンカを売り、メインにも出場した。この日は試合後にザ☆WANTED!?に「あっかんべ~!」をする度胸のよさも見せている。勝は4・14後楽園でのジュニア2冠防衛戦が決定(vs世羅りさ)。決勝には残れなかったものの、勝&ラビット組には意義あるタッグリーグの出場だった。
     メインのAブロックは、中島安里紗&コマンド・ボリショイ組vs中森華子&モーリー組。こちらは勝ったほうがそのまま決勝戦に進むというシチュエーションだった。それだけにこちらは勝つか負けるか、駆け引きなしの真っ向勝負。ひじょうにスリリングな展開で、これがタイトル戦だったとしてもおかしくない好勝負になったのだ。
     そんな激闘を制したのは、中森&モーリーのハートムーブだった。もっともっとジェラシーをぶつけるべきである中島相手の勝利だけに、価値がある。後楽園での二刀流タイトルマッチ(無差別級王座戦&タッグ2冠戦)を目論む中島の野望を打ち砕いたのだ。
    十文字姉妹との決勝戦が決まった中森&モーリーは、「目標はタッグリーグ優勝ではなく、その先にあるハルクラからベルトを獲ること」と言い切った。中島が無差別級王者なら、自分たちはタッグ2冠王としてアピールしていくということか。一時の勢いが消えてしまったハートムーブだけに、なんとしても結果がほしい。結果を出さないことには再スタートもままならない。それをわかっているからこそ、まずはタッグのベルトが必要なのだ。他団体流出の可能性を阻止したうえで、勢いをつけてハルクラに挑みたい。気合が空回りしなければ、十分に勝機はあるのではないか。JWPのために、そしてなによりも自分たちのためにも、姉妹を上回るチームワークが、ハートムーブには求められる。(新井 宏)