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2010.10.24 北千住シアター1010 総評 

 米山革命真っ只中のJWP。米山自身はもちろん、所属選手全員の意識革命を求められているのが、米山革命の本質である。
 米山を支持するコマンド・ボリショイは、アイスリボンのICE×60王座を保持することで他団体の若手に胸を貸す道を選んだ。Leonは女子プロレス界期待の若手たちと組んで“獅子の穴”なるグループを結成した。春山香代子が頑なにJWP認定無差別級王座に固執するのも、春山らしいやり方である。それぞれがそれぞれの特色を持ってこそ、プロレスラーとしてのカラーが生まれる。昨今のJWPからは選手それぞれの個性が薄くなりがちだった。だからこその米山革命。ならば、倉垣翼はどうなのか?
 この日、米山革命勃発以来はじめて、倉垣が倉垣の方向性を示してみせたといっていい。石川修司との一騎打ち。男子レスラーとのシングルマッチが、倉垣の選んだ米山革命への返答である。
 倉垣のパワーが男子のヘビー級レスラーにどこまで通じるのか。石川との対戦が決まったとき、「(アルゼンチンバックブリーカーで)担ぎたい」との気持ちが真っ先に飛び出した。石川との身長差は約30センチ、体重差は実に50キロもある。かなりまえに金村キンタロー、黒田哲広、MEN`Sテイオーらとシングルで闘った経験があるにせよ、石川は倉垣にとってもっとも体格差のある相手である。しかも先日、大日本のリングで壮絶なデスマッチをおこなったばかり。常識的には無謀な挑戦ながら、このところ大きな話題のなかった倉垣にはイメージを変える大チャンスでもあった。
 そして倉垣は、石川をアルゼンチンで担ぎ上げることに成功した。短時間ながらもしっかりと担ぎ上げたとき、倉垣には「やったぞ!」との思いがこみ上げてきた。しかし、結果的には石川のスプラッシュマウンテンに砕け散った。「メタルウイング、ウイングクラッチホールドにもっていけたらいけたんじゃないかと思うんですけど…」と倉垣。実際、そこまでもっていくことはかなわなかった。久しぶりにファイヤーバードの体勢に入ったものの、阻止されてしまった。とはいえ、倉垣が奥の手のファイヤーバードを“思い出した”ところにこの試合の価値はあったのではないか。これほど勝ちに貪欲になった倉垣は久しぶりに見たような気がする。これも、米山革命効果なのだ。
「自分は前から男子とやりたいとは言ってたので、米山革命だからっていうのはないんですよ」と倉垣は言うものの、このムーブメントがあったからこそ団体が実現に向けて動いたのも事実。チェリーの無差別級王座挑戦表明がなければ、石川の参戦はなかったかもしれないからだ。この流れに乗り、倉垣は念願の一戦を実現させ、倉垣にしか出せない個性をようやく前面に押し出すチャンスをつかんだ。対男子路線は今後も継続していくつもり。対男子で実績を作ってからあらためて無差別級王座獲りに名乗りを上げるのも悪くない。むしろそこでそれ相当の実績を積み重ねなければ所属選手による挑戦復活はかなわないだろう。次の相手は誰になるのか。そして、倉垣がJWP所属選手からの無差別級王座挑戦を復活させるのか、注目である。

(新井 宏)