fc2ブログ

    20thHP用
    次回大会の見どころ

    JWPロゴ

    OFFICIAL INFORMATIONS

    情報メディア
    興行日程他団体参戦情報
    対戦カード 試合結果
    レポート 選手紹介
    会場案内オフィシャルFC
    BLOG
    JWP認定タイトルの規定
    見どころ今後の引退試合スキーム検討

    2010.8.7 8月7日(土)八王子学園都市センター・イベントホール 総評 

    “米山革命”の第1弾が、NEOの8・1後楽園大会で実行された。JWP所属選手の挑戦は簡単には受けず、基本的には他団体で他団体の選手を相手に防衛戦を重ねていく。その最初の相手に指名されたのが、NEOのタニー・マウスだった。
    タニーは、今年いっぱいでの引退がすでに決定している選手。おそらくこれが、最後のシングル王座挑戦となるだろう。「大好きな後輩」という米山だからこそ、もうないと思われたシングルのベルトに挑んだタニー。「いままでやってきたプライドをすべてぶつける」というタニーの決意を正面から受け止めた米山。しかしながら結果的にこの試合は、他団体での防衛活動の難しさを王者が痛感した試合になったのではないか。国歌斉唱もありJWPでの無差別級王座戦がそのまま他団体のリングに移しておこなわれたのだが、自団体ならメインのカードも、他団体ではセミ前という扱い。その中にあって、言ってみれば“敵地”での防衛戦。米山の考えが浸透しているとは必ずしも言えない状況の中で争われただけに、どことなく場違いな空気さえ流れていたように感じられた。そんな雰囲気で歯車が狂ったのか、試合はいまひとつ盛り上がりに欠け、フィニッシュの米―ZOUもどことなく勢いがなかった。勢いがなければ、正直、米―ZOUとは言えないだろう。この試合の難しさを象徴するようなフィニッシュだった。
    しかしながら、“米山革命”を遂行するには早い段階で問題点が噴出したのは逆にラッキーともいえる。革命はまだはじまったばかり。ベルトを失った時点(とくに他団体)でジ・エンドとなるリスクを背負ってはいるものの、まだまだ修正がきくからだ。革命を宣言した米山だからこそ、自分自身をさらにプロデュースし、みずからがこれまでおとなしかったJWPの選手の手本として前進していかなければならないのである。
     米山の革命宣言に対し、JWP所属選手たちはどう動くのか。どうやって高橋奈苗政権時代からの懸念だったJWP所属選手同士の無差別級戦を復活させるのか。この問題について、動きを見せた選手がいた。Leonである。この日のLeonは、第2試合で羽沙羅とシングルマッチを闘った。試合前には握手をかわさなかった両者だが、試合が終わるとLeonのほうから歩み寄った。タッグ結成のアピールである。これに羽沙羅が応じたことで、Leonとの結託が決定的となったのだ。
    「意外と粘られたし、いちばん引き込まれたのは彼女の目ですね。JWPジュニアのベルトを巻いていたときから注目はしてましたけど、もっともっとできると思う。いまほかに上がってるところがあまりないと思うんで、JWP中心でやってくれればおもしろいと思うんですよ。新しい相手で刺激もありました」
     そしてもちろん、米山からの革命宣言も羽沙羅との結託に大きな影響を及ぼしている。Leonの意思により、所属外選手と組んでやっていくことの表明。Leonなりの自己プロデュースがはじまったのだ。
     実はLeonこそ、JWPの中でもっとも動いてほしい選手のひとり。「技術はあるし実力もあるんだけど…」といった評価がいったいどれくらいつづいたことか。そこからの脱却ができずにズルズルときた印象がつよい。それだけに、こんどこそチャンスをつかんでもらいたい。
    「やっぱり、米山のことは(影響が)ありましたね。いままでとは違う自分をつくっていかないといけないと思うし、自分は誰かの下に付くのではなく、誰かを付けて自分を高めていきたい。いまは(タッグトーナメントで仙女の)花月と組んでいるけど、羽沙羅ともやっていきます。羽沙羅とはすぐにというわけにはいかないかもしれないので、まずはタッグトーナメントを優勝して、そこからアピールしていきたいです」
     羽沙羅が元・仙女ということを考えれば花月とのタッグはデリケートな問題を抱えているかもしれない。が、現段階でそこまで考える必要はないだろう。むしろいまはLeonがこれからどう変わっていくか、本当にブレイクできるのかが重要点。本来のパートナーである現・無差別級王者・米山の気持ちを揺らすことができるか、注目である。

    (新井 宏)