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    2010.4.18 後楽園ホール 総評 

     所属内はもちろん、他団体からの挑戦を退け積み上げてきた8度の防衛記録。春山香代子は2年間に渡り、無差別級王者として君臨してきた。JWPの記録を塗り替えてきた王者なのだが、なぜか絶対王者的な呼ばれ方をするには至っていない。そこが春山の課題だった。それだけに、最強の挑戦者ともいえる高橋奈苗とのタイトルマッチは、2年間の集大成的意味合いがあった。この試合の内容如何では、春山に対するイメージがガラッと変わる可能性がある。
    「無差別のベルトをかけてきたなかで、いちばん負けたくない相手でした」と、春山はいう。挑戦者の高橋奈苗は、オープンクラスチャレンジリーグ戦を優勝してのタイトル挑戦。しかもJWPの選手全員を倒して勝ち上がってきた。春山はJWPにとって最後の砦。ここで敗れれば、JWPすべてを乗っ取られたも同然、ということになりかねない。
     しかしながら試合は、奈苗が勝利し春山が王座陥落という結果に終わった。結果だけとらえれば、春山の、JWPの惨敗である。とはいえ、本当にそうだろうか。試合後の春山はマイクをとり新王者と堂々渡り合った。これまでのJWPの選手ならありえなかった行動である。
    「テメエから絶対にとり戻す。プレッシャーに負けんじゃねえぞ!」
     振り返ってみれば、奈苗とのタイトルマッチが決まった瞬間から、春山はかつての春山ではなくなっていた。「威勢がいい」(奈苗)のはいつものこと。これまではその威勢のよさが、声の大きさだけだったりする。それが今回、中身もしっかり伴ったように見受けられたのだ。リーグ戦の決勝戦後に向かい合ったときと、その後の記者会見。奈苗と対等、あるいはそれ以上にマイクで渡り合った春山。彼女を含め、他団体選手との舌戦では完敗ばかりだったJWPにあって、春山がはじめて、しかもあの奈苗とやりあったのだ。
     しかも、負けたとはいえタイトルマッチ後も春山のテンションが下がることはなかった。この姿こそ、春山、JWPの選手に求められていたものである。そう考えれば、春山の王座陥落に悲観する要素はなにもない。この敗北がかえって彼女を大きくするきっかけになると思えるし、2年間の成果が表れた闘いにもなっただろう。こんど挑戦するときは、王者時代よりもさらに大きな存在となって臨んでもらいたい。
     試合後にはLeonが奈苗に突っかけ、観客からは倉垣がいくべきとの声も上がった。前王者の春山も含め、この3人が次期挑戦者候補か。春山は春山で、“前王者”を堂々と名乗るべきである。ここでなにもしなかったらいままでの繰り返しになってしまう。8度の防衛記録が破られることは当分ないのだから、胸を張って前王者をアピールすればいい。ベルトは奈苗に預けただけ、くらいの気持ちで構えるべき。今回の奈苗戦は、春山香代子がもっとも王者らしく振る舞った闘いだった。
    (新井 宏)