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    2010.3.7 東京キネマ倶楽部 総評 

     リーグ戦では3連敗で優勝の望みが消えた蹴射斗。しかし、内容では高橋奈苗戦を筆頭に高評価を獲得している。この日は4試合目の公式戦で、相手はさくらえみ。昨年の10・4後楽園で再会のシングルマッチをおこなっているが、このときは蹴射斗のほうが敗れている。さくらは昨年の女子プロ大賞受賞者。そのさくらへのリベンジマッチ。蹴射斗は変型シュバインで3カウントを奪い、リーグ戦の連敗をストップさせるとともに、さくらへのリベンジにも成功した。そして蹴射斗は、マイクをとった。4・18後楽園に向けてのアピールだった。
    「優勝戦線から外れたのはわかってるけど、今日はどうしても勝ちたかった。4月の後楽園で15周年の試合をさせていただくことになりました。相手は、かねてから対戦を希望していた井上京子選手です」
     蹴射斗にとって京子とは、あこがれの存在であるという。青野敬子時代に何度か当たってはいるものの、蹴射斗になってからはもちろんはじめて。京子との対戦に弾みをつけるためにも、さくらにはどうしても勝たなくてはならなかった。リーグ戦で初白星をあげて、さくらに前回のリベンジを果たすのはもちろん、さくらは昨年大晦日の後楽園(NEO)で京子から3カウントを奪っているからだ。しかしながら、それを強く意識したのか聞いてみると、蹴射斗からは意外な答えが返ってきた。
    「そういう意識はなかったですね。さくらが京子さんに持っている気持ちと、私が京子さんに抱く気持ちはまったく別物だと思うので。さくらが京子さんに勝ったってことは、この試合が決まった後から知ったんですよ。運命的なものがあるのかもしれないけど、自分には別の感覚なんですよね」
     蹴射斗にとって京子戦はあくまでもプライベートな闘い。同時に、シングル志向の彼女がJWPで積み重ねたものを披露する場でもある。たとえ負けが重なっても、蹴射斗はシングルのリーグ戦を内容あるものにしようと闘ってきた。そんな気持ちで闘った奈苗戦が分岐点になった。現実に負けが先行したとはいえ、蹴射斗へのイメージは確実にアップした。
    「個人的優勝はなくなったけど、1点でも多くエネミー軍より上回りたいですよね。だから自分の優勝とは関係なくても勝っておきたい。このリーグ戦でないとあたれない選手もいたし、形には残せなかったけど、リーグ戦に出てよかったと思いますね」
     残るリーグ戦は、3・12板橋でのパッション・ホッティー戦。優勝争いの点ではどちらにも望みはなくなったものの、蹴射斗にはひじょうに意味のあるカードでもある。
    「堀田さんがJWPに来たとき、熱い闘いがしたいと一番先に組んだのが私ですから。堀田さんから自分を踏み台にしろといわれたのを忘れていません。いまはパッション・ホッティーだけど、堀田時代に吸収した熱い気持ちをぶつけていこうと思います」
     この日のさくら、3・12板橋での堀田、それにつづく4・13後楽園での京子。蹴射斗の15周年シリーズはまだまだつづく。
                  (新井 宏)