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    2012.3.25 板橋グリーンホール 総評 

    「タッグリーグ・ザ・ベスト2012」の全公式戦が終了した。各チームの戦績は以下の通り。
    <レッドゾーン>
    “ハルクラ”春山香代子&倉垣翼組 3勝2敗=6点
    “ピコラビ”コマンド・ボリショイ&ラビット美兎組 1勝3敗=2点
    “植松★輝”植松寿絵&輝優優組 4勝=8点
    “十文字姉妹”DASH・チサコ&仙台幸子組 2勝2敗=4点
    “月の上のぽょ”ムーン瑞月&勝愛実組 4敗=0点
    <ブルーゾーン>
    “思春期ーズ”阿部幸江&チェリー組 2勝2敗=4点
    “マスカラボラドーラス” Leon&Ray組 2勝1敗1分=5点
    “ラブドライト”中森華子&大畠美咲組 3勝1敗=6点
    “もっちー7”川佐ナナ&宮城もち組 4敗=0点
     この結果により、4・8キネマ倶楽部での決勝戦が、植松&輝組vs中森&大畠組に決定した。植松★輝は、ハルクラとの対決も制してぶっちぎりの全勝で勝ち上がってきた。植松がWAVE4・30後楽園で引退するが、この日にはさらに輝が、今年12月での引退をOZアカデミーのリング上から発表した。タッグのスペシャリストである植松★輝は、現在WAVE認定タッグ王者。植松の引退までに獲れるタイトルはすべてものにするつもりであるだけに、輝の引退発表も重なり、かなりのモチベーションで向かってくることは確実である。植松が引退すれば、輝がほかのコンビでタッグ王座を獲りにくることは考えにくいだけに、このチームこそJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグの2冠にもっとも近いと言っていいのだろう。
     それでも、中森&大畠組にとっては、なんとしても思い出づくりのタッグリーグ戦制覇を阻止しなければならない。彼女たちには、現在と近未来のJWPを活性化させなければならない使命があるのだ。植松★輝がベルトを巻けば、王者のまま返上する可能性が高いのではないか。植松引退までの1ヵ月未満でタッグタイトルマッチがおこなわれる回数は決して多くはないはずだ。だからこそ、ここでラブドライトが敗れれば、タッグ2冠は植松★輝の返上によりまたもや仕切り直しとなってしまうだろう。確かに、引退の理由がケガや病気ではないだけに、植松★輝は現在もナンバーワンタッグの地位をキープしている。たとえ最強ではなくても、トップで居続けるしたたかさがこのチームを支えてきた。ラブドライトは闘いを通じて、植松★輝から何かを盗むことができるのか。それが実現できれば、ベルトと同時に植松★輝の後継者的ポジションまでゲットできるかもしれない。4・8キネマは、タッグのカテゴリーの未来をかけた大勝負となりそうだ。

    (新井 宏)
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    2012.3.25 板橋グリーンホール 試合 

    JWP3月25日(日)東京・板橋グリーンホール 

    (1)1/15
    ●川佐ナナ(4分2秒、ノーザンライト・スープレックス・ホールド)矢神葵○

    (2)1/20
    倉垣翼&●中森華子&勝愛実(18分52秒、ダイビングギロチンドロップ→体固め)○春山香代子&Leon&Ray
    JWPの純血6人タッグマッチは、4.22後楽園での無差別級王座戦への前哨戦にもなっている。試合が終わると、フォールをとった春山がマイクをとり、JWP無差別級王者の倉垣を挑発。春山「翼、いや、倉垣。あんたがもってるベルトに私が挑戦する。ハルクラで無差別やり合うのはこれが最後だと思ってる。あんたに私が負けたら、あんたが持ってるときは挑戦しない。私が持っていたら、私はあんたの挑戦を受けない。それだけの覚悟でリングに立つ。ハルクラで無差別をかけてやりあうのは4月22日が最後だと思ってみなさん見に来てください」倉垣「これが最後だとか言ってたけど、自分は20周年の後楽園のメインでハルクラで対決できることになって、ここで負けてられないんだよね。バリバリ、春山香代子さん」春山「いいんじゃない、そんな感じで上がってくださいよ。期待してます」倉垣「自分は春山に大舞台で勝って、ハルクラで最高の試合したいし先のことも考えているんでベルトは自分が守ります。無差別級チャンピオンはこの倉垣翼だ、ファイヤー!」

    (3)1/20 公式リーグ戦
    阿部幸江&●チェリー<2勝2敗=4点>(12分43秒、デス・バイ・ロドリック→片エビ固め)KAZUKI○&モーリー<2勝1敗1分=5点>

     思春期―ズとザ☆WANTED!?が最後の公式戦。思春期―ズが勝てば首位のラブドライトと並ぶだけに、同点決勝に持ち込みたいところ。阿部とチェリーは場内に投げキッスを送るが、観客はドン引き。KAZUKIにも強要するが、阿部とチェリーはお約束のように「オエ~」と吐き気をもよおす。ザ☆WANTED!?は阿部をコーナーに上げて股を開いてポージング。思春期の阿部に「恥ずかしいよ」と言わせてみせる。チェリーはなぜかそろばんを凶器に使い、2人の年齢(ウソ)を足して自己満足。「カラスの勝手でしょ」ダブルエルボードロップがウケるが、ザ☆WANTED!?のカンチョー攻撃につかまってしまう。阿部のカットが誤爆すると、モーリーがダイビングセントーン、KAZUKIがダイビングニードロップを孤立したチェリーに見舞う。阿部のカットがなんとか間に合い、チェリーが丸め込むも、こんどはモーリーがカットする。KAZUKIがチェリーを持ち上げてカットしようとする阿部を阻止してデス・バイ・ロドリック。これが決まるとチェリーに返す体力は残されていなかった。ラブドライトの決勝進出が決まりリーグ戦終了が告げられた思春期―ズは、「やだ!やだ!」とリング上で年甲斐もなく駄々をこねていた。
    2012.3.25板橋

    (4)1/20 公式リーグ戦
    コマンド・ボリショイ&●ラビット美兎<1勝3敗=2点>(13分5秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)DASH・チサコ&仙台幸子○<2勝2敗=4点>

     タッグリーグ戦の最終公式戦。十文字姉妹はラビットをターゲットにしようとするが、ラビットがボリショイを呼び込み、ペースを握らせない。ボリショイがチサコを羽交い絞めにしてラビットにエルボーを打たせていく。ラビットはタッチを求める幸子を踏み台にしてチサコを場外に送り出し交代を許さない。しかしコーナーに上がったところをチサコにつかまり、幸子のノーザンを食らってしまう。それでもボリショイが2人に619を見舞い、ラビットへのお膳立て。ラビットが幸子を3カウント寸前まで追い込んでいく。ボリショイの掌底からの丸め込み、ラビストラルもぎりぎりで返される。ラビットと幸子のドロップキックが相打ち。幸子とチサコの連係からボリショイを送り出し、幸子がブレーンバスターホールド。これで決まりと思いきやラビットがブリッジで返す。ならばと幸子はムーンサルトプレス。これが決まるとラビットが動けず3カウント。仙女の十文字姉妹は2勝3敗でリーグ戦を終えた。
    2012.3.25板橋

    (5)1/30
    ●米山香織(23分39秒、TKO勝ち)木村響子○
    ※レフェリーストップによる。
     前回のシングル戦では木村が米山革命に共鳴、行動を共にした。本来なら2度と交わることとなかった米山と木村が米山の引退撤回後、初のシングルマッチ。木村が張り手を見舞えば米山も張り返す。ロープワークから米山が木村を場外に送り出すが、戻ってきた木村が米山の髪を束ねて攻撃する。切り返した米山が木村をコーナーに追い込み、顔面をマットに叩きつけ、噛みつきへ。木村も米山をコーナーに追い込んで容赦なく顔面を踏みつける。10分経過あたりから木村が米山の背中を集中攻撃。逆エビ固めやバックブリーカーで米山にダメージを与えていく。リングに生還した米山はニーアタック、ダイビングセントーンで反撃へ。しかし不知火をこらえた木村が卍固め。ロープへ逃れられるとミサイルキックで吹っ飛ばす。さらに三角締めにとらえられるも引き抜いてのブレーンバスター。エルボーの応酬からビッグブーツ、ソバットの打ち合いに。木村が米山の突進をとらえて胴締めスリーパー。米山の足がロープに届くと、立ち上がろうとしたところへ木村のビッグブーツ。なおも木村はビッグブーツを連打し、米山を打ち倒す。顔面を蹴りまくってくる木村に米山は意識朦朧。息を吹き返した米山が猛攻を仕掛け、米-ZOUを狙う。切り返した木村に米山はジャーマン。返した木村に向かい米山がダイビング延髄ニー。しかし木村が読んでいて下からのニーで迎撃。バックドロップを連発でもらった米山だが2カウントでクリアー。木村が突っ込んでくると米山がローリングソバットから回転エビ固め。3カウント寸前で木村が返してカウンターのビッグブーツ。米山が返すと木村は胴締めスリーパーへ。こらえた米山だが、動けないと見るやレフェリーが試合をストップ。木村が米山を破った。木村「大丈夫ですか?」米山は茫然…。「米山さんに会うのは12月23日以来ですね。引退撤回していろんな人に批判されて、初めての経験だったと思います。つらかったですか? でも、自分は叩かれるのなんて怖くないです。反省しても後悔する必要はないと思います。叩かれることを怖がって自分の道を見失うほうが怖くないですか?言いたいのはあの日以来、米山革命の時計が止まってるってことですよ! せっかくって言ったら批判されるだろうけど、せっかく撤回したんだから、米山革命再開してもいいんじゃないですか? 米山革命やりましょうよ!」米山「え? もう、もうやってるよ!」木村「ウソ!? やってるの!?」米山「後楽園に向けて米山革命動き始めてんの!」木村「沖縄まで届いてないよ。日本全国に届かせないと! やるならもっとどんどんやらないと。米山さん、いい意味でも悪い意味でも、いい子すぎるっていうか、人のこと気にしすぎなんですよ。4月1日、自分の格闘技戦終わったら、いっしょに海外行きましょう。タイのチケットとっときました。」Leon「待てよ、何勝手なこといってんだよ。行かせねえよ!」木村「私は米山さんを誘ったんだよ。オマエを誘ったんじゃないからね」米山「ちょっと、木村さあ、タイだけはあり得ないの! タイには絶対行かない。けど、気が変わりました。さっきの撤回します。タイ行かないの、撤回します!」木村「タイ行きましょう!」米山「(Leonに)なんで行ったらいけないの? (本来なら)ここにいない人間、(本音では)タイには行きたくないけど」木村「大丈夫、私、さくらえみ大嫌いだから」米山「バンコク女子プロレスってどれだけ本気で進んでるのか確かめて、さくらさんにJWP入ってもらえるよう合ってきますよ」木村「私はバカンスで行くんで、勝手に会ってください。4月2日、成田空港で待ち合わせで。大丈夫、6日くらいに帰ってくるから。じゃあ成田空港で4月2日、待ってます!」木村が退場。米山「自分、後楽園のさくら戦に向けて、タイに行くだけなんで。キネマ(4・8)はちゃんと出ます。キネマでやりたい人がいるんですよ。いままでフリーや他団体の選手と当たってきましたが、引退試合のはずだった春山さん、そして引退撤回であらゆるところに頭を下げてくれたボリショイさん。無差別級王者の倉垣さんと組んでボリショイさん春山さんと対戦します。さくらさんが後楽園に入団するまえに、いまのJWPの選手としっかりぶつかっておきたいと思います。とりあえず、タイでさくらえみにあってくるぞ!余裕があったら、お土産買ってきます!」
    2012.3.25板橋

    [結果]2012.3.25 板橋グリーンホール 

    3月25日(日) 板橋グリーンホール
    〈JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012 最終戦〉
    観衆160人(満員)

    1、シングルマッチ 15分1本勝負
    ◯川佐ナナ(4分2秒、ノーザンライト・スープレックス・ホールド)矢神知樹●

    2、6人タッグマッチ 30分1本勝負
    ◯春山香代子&Leon&Ray(18分52秒、ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)倉垣翼&中森華子●&勝愛実

    3、JWPタッグリーグ・ザ・ベスト ブルーゾーン公式リーグ戦 20分1本勝負
    [ザ☆WANTED!?・5点]◯KAZUKI&モーリー(12分43秒、デス・バイ・ロドリック→片エビ固め)
    阿部幸江&チェリー●[思春期―ズ・4点] 

    4、同リーグ レッドゾーン公式リーグ戦  20分1本勝負
    [十文字姉妹・4点]DASH・チサコ&◯仙台幸子(13分5秒、ムーンサルト・プレス→片エビ固め)コマンドボリショイ&ラビット美兎●[ピコラビ・2点]

    5、スペシャルシングルマッチ  30分1本勝負
    ◯木村響子(23分39秒、TKO勝ち)米山香織●
    ※胴締めスリーパー→レフェリーストップ

    ◎裏タッグリーグ戦(リーグ戦の対戦に合わせて色紙の売り上げを競う)
    ▼◯KAZUKI&モーリー(25-17)阿部幸江&チェリー●
    ▼◯DASH・チサコ&仙台幸子(15-9)コマンドボリショイ&ラビット美兎●

    [結果]2012.3.25 板橋グリーンホール 

    3月25日(日) 板橋グリーンホール
    『ザ☆WANTED!?vs獅子の穴~板橋大戦~』
    観衆134人

    1、W vs 獅子 Round 1 タッグマッチ 20分1本勝負
      モーリー&◯藪下めぐみ(10分29秒、腕ひしぎ十字固め)ラビット美兎●&ミクロ

    2、W vs 獅子 Round 2 シングルマッチ 20分1本勝負
    ◯大家健(7分11秒、エビ固め)KAZUKI●
      ※トップロープに足を掛けながら姑息に押さえ込む

    3、JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012 ブルーゾーン公式リーグ戦  20分1本勝負
     [マスカラ・ボラドーラス・5点]                  [思春期―ズ・4点]
     ◯Leon&Ray(18分52秒、4の字ジャックナイフ式エビ固め)阿部幸江●&チェリー

    4、W vs 獅子 Round 3 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
      ◯春山香代子(16分39秒、ラリアット→体固め)勝愛実●

    5、W vs 獅子 最終決着!! キャプテンフォール6人タッグマッチ 時間無制限
      阿部幸江&KAZUKI◯〈C〉&モーリー(17分43秒、キャプチュードバスター→体固め)Leon●〈C〉&中森華子&大畠美咲
    ※どちらかのキャプテンがフォール又はギブアップを取られるまで試合続行。誰がキャプテンなのかは相手チーム、観客には伏せられ、キャプテン以外の選手がフォールを取られても試合は続行するルール

    ◎裏タッグリーグ戦(リーグ戦の対戦に合わせて色紙の売り上げを競う)
    ◯阿部幸江&チェリー(17-13)Leon&Ray●


    JWP道場マッチ中継のお知らせ 

    ◆JWP道場マッチ中継のお知らせ
    JCN足立コミュニティチャンネル
    地上デジタル放送 111ch
    内容:3月11日(日)108回JWP道場マッチ
    放送日:3月17日(土)/18日(日)/24日(土)/25日(日)
    放送時間:上記の各午後7時~(90分放送)

    [結果]2012.3.11 第108回JWP道場マッチ~東日本大震災チャリティー大会~ 

    3月11日(日)第108回JWP道場マッチ 
    ~東日本大震災チャリティー大会~
    観衆 82人

    1、春の制服マッチ  15分1本勝負
      ○阿部幸江(7分12秒、女子高生プレス→片エビ固め)勝愛実●
            
    2、シングルマッチ 15分1本勝負
      ○植松寿絵(9分39秒、横入り式エビ固め)ラビット美兎●
      ※ラビストラルを切り返す

    3、Leonアメリカ壮行マッチ  20分1本勝負
      倉垣翼&○Leon(11分31秒、エビ固め)米山香織&モーリー●
      ※丸め込みを切り返す
      ※試合中は日本語の使用は禁止、日本語を話すとハリセンでお仕置きされる特別ルール

    4、春山香代子プロデュース~春笑い8人タッグマッチ~ 30分1本勝負
      ○春山香代子&KAZUKI&川佐ナナ&植松寿絵
         (13分26秒、ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め)
                          コマンド ボリショイ&中森華子●&勝愛実&ラビット美兎
      ※場外転落者はおにぎりを完食しないと試合に戻れない特別ルール

    2012.3.4東京キネマ倶楽部 総評 

     ムーン瑞月の欠場により、“月の上のぽょ”は3・6WAVEでの「JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012」が不戦敗。これにより、公式戦を待たずして、植松寿絵&輝優優組の決勝進出が決定した。春山香代子&倉垣翼組は、この日のコマンド・ボリショイ&ラビット美兎組に勝って2点をあげ、ムーン組には不戦勝となったものの、決勝進出からタッグ2冠王座への返り咲きはなくなった。結局は、植松輝との直接対決での敗戦が大きく響くことになってしまったのだ。
     しかし、ハルクラは気持ちを切り替え、4・22後楽園でのJWP20周年記念に照準を絞った。春山から切り出し、倉垣も応じた。<王者>倉垣翼vs<挑戦者>春山香代子のJWP認定無差別級タイトルマッチが決定したのである。
     本来なら、タッグリーグを制し、タッグ2冠王者としてのパートナー対決で無差別級王座を争いたいところだった。が、JWPの歴史の半分以上を支えてきた2人だけに、異論はないだろう。春山は2年間をかけて無差別級王座の防衛新記録を樹立し、倉垣は最強外国人ヘイリー・ヘイトレッドを破り2度目の同王座戴冠を成し遂げた。この2人が激突することで、JWPのクォリティーの高さを見せつけることができるはず。目新しさこそないものの、シングルとなるとめったに当たる機会はない。あとは当人たちがどう気持ちを盛り上げ、外部にアピールしていくか。JWPここにあり、と胸を張れるような闘いに期待したい。
     4・22後楽園の20周年には、“そこにいるはずのなかった”米山香織も、“もちろん”参戦する。今大会では、元JWPの尾崎魔弓とシングルで対戦。米山が入ったころにはすでにJWPを去っていたため、尾崎との直接の接点はなかった。が、オリジナルメンバーとして尾崎が残した功績はとてつもなく大きい。その尾崎と米山は、昨年12月のアメリカ遠征においてシングルで闘うチャンスを得た。チカラプロレスの「ジョシマニア」最終日(12・4)、ニューヨーク大会でシングルマッチをおこなったのだ。
     このときは尾崎がフォール勝ちをおさめ、どちらもこれが最後の対戦と思って試合をしていた。が、米山の引退撤回により、3カ月後にまさかの再会。尾崎は「あのとき(米山と)最後に試合ができてよかったと言ったのに、撤回だなんてぶったまげたよ。私は、がんばれよとは言わないよ」と、”エール”を送った。
    帯広さやか、DJニラ、夏樹☆たいよう、そして今回の尾崎魔弓と独自のシングル路線を歩んでいる米山が後楽園での相手に指名したのは、木村響子だった。木村は米山の引退ロードで米山に共鳴。以降、米山の理解者としてJWPのリングにスポット参戦してきた。かつてはJWPを離脱した者として古巣に乗り込んできた木村だが、同志との闘いでいったい何を見せ、主張するのか。勝ち負け以上に、こちらはある意味でメインとの内容勝負になるだろう。もしかしたら、21年目のJWPにとって何かをもたらす試合になるかもしれないのだ。
    さて、タッグリーグでは植松輝がいち早く決勝進出を決めているが、ブルーゾーンのほうも有力候補が見えてきた。この日、”マスカラ・ボラドーラス”Leon&Ray組を破った”ラブドライト”中森華子&大畠美咲組が首位に浮上し全日程を終了。他チームの結果待ちということになるが、4戦中3勝は大きなアドバンテージ。もしもブルーゾーンが同点決勝になだれ込んだ場合には、3・25板橋(夜の部)で試合の組まれていない大畠美咲も連絡があれば駆けつけるというから頼もしい。”ラブドライト”としては獅子の穴出身ユニットとしてアピールする絶好のチャンス。是が非でもタッグ2冠を手中におさめ、女子プロ界に名前を轟かさなければならない時期にある。          (新井 宏)

    [結果]2012.3.4 東京キネマ倶楽部 

    3月4日(日)東京キネマ倶楽部
    『JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012』
    観衆194人

    ▼15分1本勝負
     モーリー(7分28秒/セカンドロープからのセントーン→片エビ固め)矢神知樹
    ▼15分1本勝負
     KAZUKI(9分3秒/K-クラッシャー→片エビ固め)勝愛実
    ▼JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012ブルーゾーン公式戦20分1本勝負
     <4点>阿部幸江&○チェリー(11分20秒/春夜恋)●川佐ナナ&宮城もち<0点>
    ▼同リーグ・レッドゾーン公式戦20分1本勝負
     <4点>倉垣翼&○春山香代子(9分12秒/キーンハンマー→エビ固め)●コマンドボリショイ&ラビット美兎<2点>
    ▼スペシャルシングルマッチ30分1本勝負
     米山香織(2分11秒/リングアウト勝ち)尾崎魔弓
    ▼再試合
     尾崎魔弓(9分33秒/裏拳→片エビ固め)米山香織
    ▼JWPタッグリーグ・ザ・ベスト2012ブルーゾーン公式戦20分1本勝負
     <6点>○中森華子&大畠美咲(18分40秒/鎮魂歌ドライバー(仮)→片エビ固め)●Leon&Ray<3点>


    <裏リーグ戦結果>
     阿部&チェリー(11枚-4枚)川佐&宮城
     春山&倉垣(10枚-10枚)ボリショイ&ラビット
     Leon&Ray(12枚-5枚)中森&大畠
    ※リーグ戦の対戦に合わせ、色紙の売り上げを競う。


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