2015.4.19 第5回!青春・無限大パワー!! 16:00 総評
昼の部で組まれたコマンド・ボリショイvsラビット美兎の試合は、サブミッションの攻防に大きな見応えがあった。それはまるで、ボリショイの後継者がラビットになるのではないかという予見に満ちた闘いだった。勝ったのはもちろんボリショイだが、ラビットにも近い将来ボリショイに勝ってほしい。いや、勝たなくてはならない。そう感じさせるほど濃い内容があったのだ。この試合後、ラビットはマイクで今大会「青春・無限大パワー!!」について言及した。
「青春無限大、いま先輩方からの協力でできてることです。それを私自身ひとりでプロデュース。8月のジュニア卒業までに先輩方の協力なしにプロデュースしていきます」
規定により、今年8月にジュニア王座戦線からは卒業するラビット。そのラビットは青春・無限大パワー!!」でリーダー的役割を担ってきた。昨年3月に若手の成長を目的にスタートしたこのシリーズは、2回目以降すべてでラビットがメインを張ってきた。そして今後は、ラビットがみずからプロデュースもしていくという。マッチメークや進行など、若手のほうからおこなっていくということだ。
「まだ5回目ですけど、これで一つの区切り。やってきてよかったと思ってます。ジュニア勢が頑張ってる姿を見てもらえる場ができたってことが嬉しいですね。これからも続けていくためには(自分たちで)考えていって、より注目される大会にしていきたいと思ってます」
おりしもJWPでは世代闘争が勃発。上の世代に追いつき超えるということは、勝敗だけではない。そのあたりをこのシリーズで学び、先輩相手の試合に活かしていけばいいのである。
JWPの若手では現在、瑛凛と林結愛が欠場中。この2人も「青春・無限大パワー!!」の大きな戦力であり、世代闘争の中心人物にならなくてはならない。両者はトークショーで“参戦”し、欠場明けに闘いたい相手として瑛凛が藪下めぐみ、林がコマンド・ボリショイ、中島安里紗の名前をあげた。ラビットプロデュースをより実りあるものにするためにも、この2人の存在は欠かせない。 (新井 宏)
「青春無限大、いま先輩方からの協力でできてることです。それを私自身ひとりでプロデュース。8月のジュニア卒業までに先輩方の協力なしにプロデュースしていきます」
規定により、今年8月にジュニア王座戦線からは卒業するラビット。そのラビットは青春・無限大パワー!!」でリーダー的役割を担ってきた。昨年3月に若手の成長を目的にスタートしたこのシリーズは、2回目以降すべてでラビットがメインを張ってきた。そして今後は、ラビットがみずからプロデュースもしていくという。マッチメークや進行など、若手のほうからおこなっていくということだ。
「まだ5回目ですけど、これで一つの区切り。やってきてよかったと思ってます。ジュニア勢が頑張ってる姿を見てもらえる場ができたってことが嬉しいですね。これからも続けていくためには(自分たちで)考えていって、より注目される大会にしていきたいと思ってます」
おりしもJWPでは世代闘争が勃発。上の世代に追いつき超えるということは、勝敗だけではない。そのあたりをこのシリーズで学び、先輩相手の試合に活かしていけばいいのである。
JWPの若手では現在、瑛凛と林結愛が欠場中。この2人も「青春・無限大パワー!!」の大きな戦力であり、世代闘争の中心人物にならなくてはならない。両者はトークショーで“参戦”し、欠場明けに闘いたい相手として瑛凛が藪下めぐみ、林がコマンド・ボリショイ、中島安里紗の名前をあげた。ラビットプロデュースをより実りあるものにするためにも、この2人の存在は欠かせない。 (新井 宏)
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2015.4.19 第5回!青春・無限大パワー!! 16:00 試合
JWP 4月19日(日)東京・浅草花やしき座
第五回!青春・無限大パワー!!~produce by JWP~ 観衆42人
1/15
○藤ヶ崎矢子(8分10秒、回転脚折り固め)藤田あかね●
藤田はJWP初参戦。ロックアップから藤田がロープに押し込みエルボーの連打。ロープに振られた矢子がフライングクロスチョップを放つと鎌固めにもっていく。矢子はボディーシザーズでギブアップを迫るが、藤田がエスケープ。それでも矢子はペースを渡さずキャメルクラッチ。藤田がこらえると矢子は技を解いてボディースラム。藤田は1カウントで返すが串刺しドロップキックの餌食に。藤田がボディースラムからセントーン。矢子が返すとエルボーの打ち合いを仕掛ける。矢子がドロップキックの3連打。ダブルリストアームサルト狙いは藤田が阻止。矢子が回転エビ固めから突進すると藤田がダブルチョップを叩き込み逆片エビ固めにもっていく。5分経過。矢子がスモールパッケージから逆さ押さえ込み。ドロップキックの連打を見せるとコーナーへ。藤田が抱えてマット中央に叩きつける。藤田は変型の極楽固めでギブアップを迫る。矢子がエスケープするとカウンターのドロップキックからミサイルキック、ダイビングボディープレス。藤田が返すと。矢子は回転脚折り固め。藤田がもがくも肩は上げられず、矢子がオープニングマッチを飾った。
1/15
○Leon(8分9秒、テキサスクローバーホールド)弓李●
弓李がタッグ2冠王者のLeonにチャレンジ。ロープに押し込まれた弓李がブレイクの瞬間に押し返す。クロスボディーで飛ぶがLeonがキャッチしてサマーソルトドロップ。キャメルクラッチにとらえると弓李の髪をつかんで威嚇する。弓李がお返しのキャメルクラッチから顔面を攻撃。かけられたLeonは「テメエ、おぼえとけよ!」。それでも弓李は手を緩めずにマスクに手をかけて攻めていく。さらにコーナーに叩きつけると顔面を踏みつける。しのいだLeonが串刺しドロップキックからサーフボードストレッチ。「このガキ、さっきはなめたマネしたな!」とLeonは、ロープ際で背中を攻撃。Leonがロープに振ると弓李がネックブリーカーを連発。弓李は腕十字にいくがLeonがリフトアップしコーナーに叩きつける。Leonの突進を弓李がかわすがバックブリーカーの餌食に。Leonは急角度の逆エビ固め。ロープに逃れたい弓李だがLeonはマット中央にもっていく。それでもなんとか弓李がロープに到達。5分経過。弓李の丸め込みは2カウント。Leonが弓李をコーナーに乗せてスピアを放つ。Leonのミサイルキックを弓李がかわし腕をクロスし変型の三角締め。Leonが逃れると弓李はコーナーへ。Leonが止めて雪崩式狙い。弓李が落としてダイビングクロスボディー、フィッシャーマンズスープレックス。弓李は「もう一発!」とフィッシャーマン狙い。Leonがこらえてスピア。弓李が逆さ押さえ込みから回転脚折り固め。Leonが旋回式からマットに叩きつけ勝利を確信。弓李が返すと一気に高角度のテキサスクローバー。弓李がたまらずギブアップし、Leonが勝ち名乗りを受けた。
1/30
ラビット美兎&○ライディーン鋼(11分18秒、フロッグスプラッシュ→片エビ固め)くるみ&カルメン・ローズ●
昼の大会で「青春・無限大パワー!!を先輩レスラーの力を借りずに自身のプロデュースで開催したい」と宣言したラビットがメインに登場。鋼にはジュニア2冠王となって初の「青春・無限大パワー!!」で、くるみはアイスリボンのチャンピオン。ニュージーランドから初来日のカルメン・ローズは、ディアナの旗を持参しリングへ。鋼とくるみのチャンピオン同士が先発でスタート。鋼がヘッドロックにいくと、くるみがロープに振ると見せかけてヘッドロックを仕掛ける。手四つの構えに入るとラビットが乱入しJWP軍が合体のエルボードロップ。鋼がつくしにランニングボディープレス。ラビットが入りくるみにドロップキックを見舞う。ラビットは返したくるみにキャメルクラッチ。こらえるくるみにラビットはヘアーホイップからコーナーに追い込み顔面を踏みつけていく。くるみがカウンターのダブルチョップからカルメンにチェンジ。ラビットがカルメンを追い込みエルボー、DDT、ドロップキック。鋼を呼び込みダブルでクローズライン。カルメンがかわしつくしとのドロップキックで競演。カルマンがラビットにフィッシャーマンを放つもロープ際。くるみがラビットにサマーソルトドロップを連打。ラビットがカバーをすり抜けてビッグブーツ。エルボーの応酬はくるみがパワーで上回る。それでもラビットは手数で対抗。くるみがラビットを抱え上げて3度マットに叩きつけていく。ボディープレスはラビットがクリアーし5分経過。くるみのダイビングボディープレスをラビットがかわしてミサイルキック。ラビットはコーナーからダイビングフットスタンプを投下する。くるみが返すと鋼がラリアット、ラビットがランニングエルボー。鋼がくるみとのショルダータックル合戦を申し込む。「おまえがいけ!」との言い争いから鋼がくるみを打ち倒す。鋼はくるみをコーナーに宙づりにしてボディーアタック。串刺しラリアットからラリアットをぶち込むがくるみがクリアー。鋼がリバーススプラッシュを連発。くるみがかわして背中にフットスタンプ、正面からドロップキック。くるみがボディースラムを狙うが鋼が切り返してリバーススプラッシュ。カルメンがカットするとラビットが場外に追いやる。くるみが鋼をショルダータックルで吹っ飛ばすと、串刺しでもショルダータックル。さらに串刺しのトペコンヒーロを見舞いカルメンに託す。鋼の突進をかわしカルメンが丸め込み。くるみを呼び込みダブルでクローズライン。鋼がかわして2人まとめてのラリアット。鋼はカルメンにニールキック。カルメンが返すと、鋼はコーナーへ。つくしが阻止してカルメンがデッドリードライブ、ラリアット。10分経過。カルメンがネックブリーカーを決めるがラビットがカットに入る。つくしが入るとラリアットを鋼が放つ。鋼はカルメンにラリアットからバックドロップ、至近距離からラリアット。カルメンが返すと鋼はバックドロップからフロッグスプラッシュ。カルメンが返せず、ジュニア2冠王の鋼がフォール勝ちを奪ってみせた。鋼「勝ったぞ! 初対戦でくるみさん、私は、メチャクチャ、パワーを感じました。自分はもっともっと大きい選手と対戦したくて、バチバチとやりたいんですよ。機会があったらシングルでやりましょう。で、私は、ジュニアのベルトを持ってますけど、防衛記録を増やすんじゃなくジュニアのトップ強いと言われている人と対戦がしたいです。要するに、ジュニアの最強として私はベルトを防衛しつづけます。ハイ、じゃあというか、今日はありがとうございました。青春、無限大パワー!」
第五回!青春・無限大パワー!!~produce by JWP~ 観衆42人
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○藤ヶ崎矢子(8分10秒、回転脚折り固め)藤田あかね●
藤田はJWP初参戦。ロックアップから藤田がロープに押し込みエルボーの連打。ロープに振られた矢子がフライングクロスチョップを放つと鎌固めにもっていく。矢子はボディーシザーズでギブアップを迫るが、藤田がエスケープ。それでも矢子はペースを渡さずキャメルクラッチ。藤田がこらえると矢子は技を解いてボディースラム。藤田は1カウントで返すが串刺しドロップキックの餌食に。藤田がボディースラムからセントーン。矢子が返すとエルボーの打ち合いを仕掛ける。矢子がドロップキックの3連打。ダブルリストアームサルト狙いは藤田が阻止。矢子が回転エビ固めから突進すると藤田がダブルチョップを叩き込み逆片エビ固めにもっていく。5分経過。矢子がスモールパッケージから逆さ押さえ込み。ドロップキックの連打を見せるとコーナーへ。藤田が抱えてマット中央に叩きつける。藤田は変型の極楽固めでギブアップを迫る。矢子がエスケープするとカウンターのドロップキックからミサイルキック、ダイビングボディープレス。藤田が返すと。矢子は回転脚折り固め。藤田がもがくも肩は上げられず、矢子がオープニングマッチを飾った。
1/15
○Leon(8分9秒、テキサスクローバーホールド)弓李●
弓李がタッグ2冠王者のLeonにチャレンジ。ロープに押し込まれた弓李がブレイクの瞬間に押し返す。クロスボディーで飛ぶがLeonがキャッチしてサマーソルトドロップ。キャメルクラッチにとらえると弓李の髪をつかんで威嚇する。弓李がお返しのキャメルクラッチから顔面を攻撃。かけられたLeonは「テメエ、おぼえとけよ!」。それでも弓李は手を緩めずにマスクに手をかけて攻めていく。さらにコーナーに叩きつけると顔面を踏みつける。しのいだLeonが串刺しドロップキックからサーフボードストレッチ。「このガキ、さっきはなめたマネしたな!」とLeonは、ロープ際で背中を攻撃。Leonがロープに振ると弓李がネックブリーカーを連発。弓李は腕十字にいくがLeonがリフトアップしコーナーに叩きつける。Leonの突進を弓李がかわすがバックブリーカーの餌食に。Leonは急角度の逆エビ固め。ロープに逃れたい弓李だがLeonはマット中央にもっていく。それでもなんとか弓李がロープに到達。5分経過。弓李の丸め込みは2カウント。Leonが弓李をコーナーに乗せてスピアを放つ。Leonのミサイルキックを弓李がかわし腕をクロスし変型の三角締め。Leonが逃れると弓李はコーナーへ。Leonが止めて雪崩式狙い。弓李が落としてダイビングクロスボディー、フィッシャーマンズスープレックス。弓李は「もう一発!」とフィッシャーマン狙い。Leonがこらえてスピア。弓李が逆さ押さえ込みから回転脚折り固め。Leonが旋回式からマットに叩きつけ勝利を確信。弓李が返すと一気に高角度のテキサスクローバー。弓李がたまらずギブアップし、Leonが勝ち名乗りを受けた。
1/30
ラビット美兎&○ライディーン鋼(11分18秒、フロッグスプラッシュ→片エビ固め)くるみ&カルメン・ローズ●
昼の大会で「青春・無限大パワー!!を先輩レスラーの力を借りずに自身のプロデュースで開催したい」と宣言したラビットがメインに登場。鋼にはジュニア2冠王となって初の「青春・無限大パワー!!」で、くるみはアイスリボンのチャンピオン。ニュージーランドから初来日のカルメン・ローズは、ディアナの旗を持参しリングへ。鋼とくるみのチャンピオン同士が先発でスタート。鋼がヘッドロックにいくと、くるみがロープに振ると見せかけてヘッドロックを仕掛ける。手四つの構えに入るとラビットが乱入しJWP軍が合体のエルボードロップ。鋼がつくしにランニングボディープレス。ラビットが入りくるみにドロップキックを見舞う。ラビットは返したくるみにキャメルクラッチ。こらえるくるみにラビットはヘアーホイップからコーナーに追い込み顔面を踏みつけていく。くるみがカウンターのダブルチョップからカルメンにチェンジ。ラビットがカルメンを追い込みエルボー、DDT、ドロップキック。鋼を呼び込みダブルでクローズライン。カルメンがかわしつくしとのドロップキックで競演。カルマンがラビットにフィッシャーマンを放つもロープ際。くるみがラビットにサマーソルトドロップを連打。ラビットがカバーをすり抜けてビッグブーツ。エルボーの応酬はくるみがパワーで上回る。それでもラビットは手数で対抗。くるみがラビットを抱え上げて3度マットに叩きつけていく。ボディープレスはラビットがクリアーし5分経過。くるみのダイビングボディープレスをラビットがかわしてミサイルキック。ラビットはコーナーからダイビングフットスタンプを投下する。くるみが返すと鋼がラリアット、ラビットがランニングエルボー。鋼がくるみとのショルダータックル合戦を申し込む。「おまえがいけ!」との言い争いから鋼がくるみを打ち倒す。鋼はくるみをコーナーに宙づりにしてボディーアタック。串刺しラリアットからラリアットをぶち込むがくるみがクリアー。鋼がリバーススプラッシュを連発。くるみがかわして背中にフットスタンプ、正面からドロップキック。くるみがボディースラムを狙うが鋼が切り返してリバーススプラッシュ。カルメンがカットするとラビットが場外に追いやる。くるみが鋼をショルダータックルで吹っ飛ばすと、串刺しでもショルダータックル。さらに串刺しのトペコンヒーロを見舞いカルメンに託す。鋼の突進をかわしカルメンが丸め込み。くるみを呼び込みダブルでクローズライン。鋼がかわして2人まとめてのラリアット。鋼はカルメンにニールキック。カルメンが返すと、鋼はコーナーへ。つくしが阻止してカルメンがデッドリードライブ、ラリアット。10分経過。カルメンがネックブリーカーを決めるがラビットがカットに入る。つくしが入るとラリアットを鋼が放つ。鋼はカルメンにラリアットからバックドロップ、至近距離からラリアット。カルメンが返すと鋼はバックドロップからフロッグスプラッシュ。カルメンが返せず、ジュニア2冠王の鋼がフォール勝ちを奪ってみせた。鋼「勝ったぞ! 初対戦でくるみさん、私は、メチャクチャ、パワーを感じました。自分はもっともっと大きい選手と対戦したくて、バチバチとやりたいんですよ。機会があったらシングルでやりましょう。で、私は、ジュニアのベルトを持ってますけど、防衛記録を増やすんじゃなくジュニアのトップ強いと言われている人と対戦がしたいです。要するに、ジュニアの最強として私はベルトを防衛しつづけます。ハイ、じゃあというか、今日はありがとうございました。青春、無限大パワー!」
2015.4.19 東京・浅草花やしき・花やしき座 13:00 総評
メインのタッグ2冠戦は大激闘となり、Leon&Ray組のボラドーラスL×Rが春山香代子&希月あおい組のオレンジハッピーズを破り防衛に成功した。この試合でオレンジハッピーズが勝てば、春山は一気に3冠王となるところだったのだが、その春山が最後にはフォールを奪われてしまうサプライズ。だからといって無差別級王者の価値が下がるわけではない。そう断言できるほどの大接戦だった。できればもっと大きな会場で見たかっというのが本音でもあり、回を重ねるごとに名勝負数え歌に進化していくのではないかとも感じた。ボラドーラスL×Rは十文字姉妹との対戦でより自信を深めたのだろう。タッグリーグでも敗れたオレンジハッピーズに勝利し、これで当面の敵はすべて倒したことにもなる。次期挑戦者は、5・3板橋でのKAZUKI&藪下めぐみ組。常識的に考えれば最近の挑戦者とくらべ格が落ちるかもしれない。が、KAZUKIのトリックと藪下のテクニックがうまく融合すれば、王者組には思わぬ落とし穴になる可能性もある。ボラドーラスL×Rにとっては要注意のチームだろう。
一方、今回の試合を大激闘にした立役者はアイスリボンの希月あおいだった。希月の奮闘なしにこの試合は語れない。とにかく春山への献身ぶりがものすごいのだ。希月の存在でどれだけ春山が助けられたか。それは無差別級王座奪取の事実からも明らかであり、実際この試合でもLeonとRayに希月が何度も食らいついていくシーンが印象に残った。春山も自分がフォールを取りたいと思うのと同時に希月に取らせてあげたいとの気持ちが試合に進むにつれて大きくなっていったという。どちらでも勝負を決められる。そう確信できるほど、このチームは進化を見せていったのだ。それだけに、最後の一瞬の丸め込みで3カウントを奪われたのが悔しくて仕方がない。
「気を抜いてたわけじゃないけど、いけると思ってました。自分の詰めが甘かったですね。三冠のチャンスを逃して悔しいのと、あおいに申し訳ないのが…。あおいに申し訳ないという方が大きいですね」(春山)
では、今後のオレンジハッピーズはどうなるのか。王座取りに失敗したことで、そのまま解消となるのだろうか…。
「いや、私はやっていきたいです。あおいもまだやりたいと言ってくれたし、お客さんにまた見たいと言ってもらえる限りはやっていきたいですね。このチームでベルト巻きたいです!」(春山)
まだ春山は三冠王者をあきらめてはいないということだ。では、無差別級王座に関しては次の挑戦者は誰となるのだろうか。
「無差別に関しては会場云々じゃなくて、気持ちのある子とやりたいですね。防衛回数を重ねるためじゃなくて、このベルトの重みをわかってる人とやりたいです。私はJWPに愛情がない人がこのベルトを巻くのが許せない。お客さんも見たいという選手とベルトをかけてやりたいと思います」
いまのところ具体的な名前は上がっていない。春山のコメントからJWP内部が有力となるのだろうが、JWPへの思いが大きければ外部の選手でもありだろう。ならばどの選手が適任なのか。あくまでも個人的意見に過ぎないが、パートナーの希月あおいはどうだろう? 春山を蘇らせたのは希月であり、希月も春山と組むことによってこの団体に上がる意義を見出している。実際、この日のタッグ王座戦は彼女にとってベストマッチのひとつなのではないか。これをきっかけに希月無差別のベルトに興味を持ち、挑戦となれば、これまでの他団体挑戦者とはまったく異なる意味が生まれる。彼女の成長にとっても老舗団体の最高峰王座に挑戦するのはまたとない経験であり、自団体での活動にもきっと生かされると思うのだ。さらにはオレンジハッピーズの絆をさらに深めるためにも大きなチャンスと考えられる。
とはいえ、あくまでも前述したようにこれは私見。春山は一体だれを初防衛戦の相手として迎え撃つのか。新たな流れはJWP全体の動向から生まれてくるのだろう。春山が仕掛けた世代闘争とも無関係ではない。中島安里紗の出方にも注目が集まるはず。誰が出てきてもおかしくないし、誰かに出てきてもらわなければ困る無差別級王座戦線である。
(新井 宏)
一方、今回の試合を大激闘にした立役者はアイスリボンの希月あおいだった。希月の奮闘なしにこの試合は語れない。とにかく春山への献身ぶりがものすごいのだ。希月の存在でどれだけ春山が助けられたか。それは無差別級王座奪取の事実からも明らかであり、実際この試合でもLeonとRayに希月が何度も食らいついていくシーンが印象に残った。春山も自分がフォールを取りたいと思うのと同時に希月に取らせてあげたいとの気持ちが試合に進むにつれて大きくなっていったという。どちらでも勝負を決められる。そう確信できるほど、このチームは進化を見せていったのだ。それだけに、最後の一瞬の丸め込みで3カウントを奪われたのが悔しくて仕方がない。
「気を抜いてたわけじゃないけど、いけると思ってました。自分の詰めが甘かったですね。三冠のチャンスを逃して悔しいのと、あおいに申し訳ないのが…。あおいに申し訳ないという方が大きいですね」(春山)
では、今後のオレンジハッピーズはどうなるのか。王座取りに失敗したことで、そのまま解消となるのだろうか…。
「いや、私はやっていきたいです。あおいもまだやりたいと言ってくれたし、お客さんにまた見たいと言ってもらえる限りはやっていきたいですね。このチームでベルト巻きたいです!」(春山)
まだ春山は三冠王者をあきらめてはいないということだ。では、無差別級王座に関しては次の挑戦者は誰となるのだろうか。
「無差別に関しては会場云々じゃなくて、気持ちのある子とやりたいですね。防衛回数を重ねるためじゃなくて、このベルトの重みをわかってる人とやりたいです。私はJWPに愛情がない人がこのベルトを巻くのが許せない。お客さんも見たいという選手とベルトをかけてやりたいと思います」
いまのところ具体的な名前は上がっていない。春山のコメントからJWP内部が有力となるのだろうが、JWPへの思いが大きければ外部の選手でもありだろう。ならばどの選手が適任なのか。あくまでも個人的意見に過ぎないが、パートナーの希月あおいはどうだろう? 春山を蘇らせたのは希月であり、希月も春山と組むことによってこの団体に上がる意義を見出している。実際、この日のタッグ王座戦は彼女にとってベストマッチのひとつなのではないか。これをきっかけに希月無差別のベルトに興味を持ち、挑戦となれば、これまでの他団体挑戦者とはまったく異なる意味が生まれる。彼女の成長にとっても老舗団体の最高峰王座に挑戦するのはまたとない経験であり、自団体での活動にもきっと生かされると思うのだ。さらにはオレンジハッピーズの絆をさらに深めるためにも大きなチャンスと考えられる。
とはいえ、あくまでも前述したようにこれは私見。春山は一体だれを初防衛戦の相手として迎え撃つのか。新たな流れはJWP全体の動向から生まれてくるのだろう。春山が仕掛けた世代闘争とも無関係ではない。中島安里紗の出方にも注目が集まるはず。誰が出てきてもおかしくないし、誰かに出てきてもらわなければ困る無差別級王座戦線である。
(新井 宏)
2015.4.19 東京・浅草花やしき・花やしき座 13:00 試合
JWP 4月19日(日)東京・浅草花やしき座 観衆133人
1/15
●藤ヶ崎矢子(10分6秒、ヘッドバット→体固め)木村響子○
矢子が木村の胸を借りる一戦。握手を拒否された矢子がドロップキックの奇襲攻撃。しかしかわされ木村から連発を食らう。木村は矢子をロープに固定し顔面をかきむしる。それを二方向で見せるとリング中央にもっていき両腕をロックし、右から左へとワキ固め。矢子は必死に右手を伸ばしてエスケープも、木村が左手にフットスタンプ。矢子はカウンターのドロップキックを決めるがフライングクロスチョップを浴びる。すると矢子もおなじ技でやり返しドロップキックの4連発からミサイルキック。5分経過。矢子がダブルリストの構えも木村はフロントネックロックに切り返す。矢子がなんとかエスケープすると木村がカバー。矢子が肩を上げるが意識はもうろう。木村が引き起こしエルボーで倒す。これもなんとか矢子が肩を上げることに成功。ならばと木村が豪快にブレーンバスター。カバーを反転し矢子が押さえ込むと、回転脚折り固めへ。返した木村が胴締めスリーパーから引き起こす。矢子がロープに逃れると木村はビッグブーツ。矢子がかわし右脚をトップロープに括り付ける。締め上げた矢子が木村に張り手とエルボー連打。しかし木村は張り手一発でダウンさせる。矢子がダブルリストを決めるが2カウント。ならばともう一度回転脚折り固め。木村が返すとノーハンドのヘッドバット。ここから押さえ込むと矢子が返せず、3カウントが入った。
1/15
○ライディーン鋼(13分22秒、ラリアット→片エビ固め)雫有希●
ジュニア2冠王の鋼がマーベラスの雫と対戦。鋼が握手を求めると雫がゆっくりと応じてゴング。手四つの力比べから雫が鋼をコーナーに追い込みエルボーを放つ。ロックアップの状態から鋼が雫をロープに追い込みエルボーの乱れ打ち。コーナーに追い込むと雫を踏みつけていく。ボディースラムで中央に叩きつけランニングボディープレス。さらに鋼が胴締めスリーパーへ。雫がすぐに切り返しキャメルクラッチ。フライングメイヤー連発から雫が串刺しボディーアタック。鋼が返すと雫は腕十字の体勢にもっていく。鋼が反転しアームロックにとる。5分経過。鋼が腕十字にいくと雫が切り返してレッグロック。張り手の応酬となり鋼がドロップキックを放つ。「なめやがって!」と叫んだ鋼はキャメルクラッチから腕十字に移行。雫がエスケープするとその場飛びのボディープレス。鋼のショルダータックルを雫が受けて立つ。互角のぶつかり合いから鋼が打ち倒すことに成功。「なめるなコノヤロー!」と鋼が逆片エビ固め。雫がエスケープすると鋼がカナディアンバックブリーカー、コーナーに乗せてボディーアタック。立ち上がった雫にラリアットの連打。雫が返すと、鋼はフィニッシュを予告しダイビングボディープレス狙い。雫がコーナーから落としてショルダータックル、串刺しラリアットを乱打。フィッシャーマンは鋼がクリアー。鋼がラリアットをかわしてジャーマン、リバーススプラッシュを連発。雫が返すと鋼はダイビングボディープレス。しかし雫がブリッジでクリアー。残り3分。雫がカウンターのニールキックからエルボー連打、ネックハンギングからマットに叩きつける。鋼が返すとエビ固め。返した雫にランニングニールキック。鋼はレインメーカー的ラリアット。カウンターでもう一発放つと雫がもがくも肩は上がらず。ジュニア王者の鋼が3カウントをゲットした。勝った鋼は「勝ったー!」と絶叫。
1/20
○コマンド・ボリショイ(7分42秒、フィッシュストレッチスリーパー)ラビット美兎●
握手から背を見せたボリショイにラビットが投げっぱなしジャーマン。エルボー連打からボリショイをロープに張り付け突進。ボリショイがかわしてサッとワキ固めに入ると三角締めに移行する。ラビットが強引に振り解くがボリショイはもう一度三角締めに入る。ラビットの動きが止まるがなんとかエスケープに成功。ラビットは場外で間合いを取る。場外カウントが進むなかボリショイがリング下に降りてラビットを入れる。ボリショイがコーナーに上がるとラビットが起き上がりコーナーへ。ラビットが雪崩式を狙うとボリショイが両腕を取って絞り上げる。落とされたラビットはもう一度上がって雪崩式ブレーンバスター。ランニングエルボーから押さえ込むとボリショイがクリアー。ラビットはバックを取りジャーマン狙い。ボリショイが切り返してアキレス腱固め。ラビットがロープに逃れるとボリショイはローキックの嵐。619をラビットがかわすが2度目は食らってしまう。5分経過。ボリショイが掌底からタイガース―プレックスの構え。ラビットが切り返しエルボーの乱れ打ち。ラビットの突進にボリショイが腕を取り押さえ込む。返したラビットがラビストラル。ボリショイが返すとラビットはフェースロックへ。ボリショイが切り返しグラウンドのヘッドロックからフェースロックでギブアップを迫る。ラビットが切り返すもボリショイはもう一度フェースロック。足をかけてのフェースロックにラビットがギブアップの意思表示。世代闘争の意味合いを持つ一騎打ちはベテランのボリショイが勝ち名乗りを受けた。ボリショイ「美兎、JWPはいま、メインテーマが世代闘争。でもまだまだだよ。今日のフィニッシュはプラム麻里子さんが大事にしてた技です。まだまだ私には引き出しがあり、まだまだ進化しています。美兎も鋼も矢子もどんどん安心して成長してこいよ。そしてJWPメインテーマプラスワンとして個々の目標も掲げていく。私はキャリアに甘んじることなく、どんな闘いにも積極的に入っていきたい。まずはなんちゃってピエロ軍団、華名をもっともっと積極的にボコボコにしてやりたいと思ってます。そして、美兎の世代闘争プラスワンはなんだろう?」ラビット「世代闘争、私はアナタを超えることです。必ずあなたから3カウント取って無差別を狙っていきます。そして、プラスワン、青春無限大、いま先輩方からの協力でできてることです。それを私自身ひとりでプロデュース。8月のジュニア卒業までに先輩方の協力なしにプロデュースしていきます」。ボリショイが握手を求めるとラビットが手を差し出す。それをボリショイがサッと引いてみせた。
1/20
中島安里紗&○KAORU(15分40秒、バルキリースプラッシュ→体固め)KAZUKI●&藪下めぐみ
中島とKAZUKIの先発でスタート。力比べに入ると背後からKAORUが乱入して2対1の攻撃を仕掛ける。しかしKAZUKIが分断して中島にバックブリーカー。ダブルニードロップからレッグロック、弓矢固めにもっていく。藪下が中島にダブルニードロップ。KAZUKIも同じ技でつづくが中島が返してKAORUに託す。KAORUがKAZUKIにエルボードロップからキャメルクラッチ。藪下が入りスリーパーをかけると中島も入って数珠つなぎに。KAORUがKAZUKIの右腕に噛みつき攻撃。中島はKAZUKIの右腕に手刀を投下し腕固め。中島とKAZUKIがヘアーホイップの応酬。5分経過。藪下が中島にワキ固めから腕十字。中島は噛みつきで脱出し逆片エビ固め。KAORUが入り藪下に吊り天井。KAZUKIがカットし藪下と合体。ダブルのクローズラインをKAORUがかわして2人へドロップキック。KAZUKIと藪下がKAORUへ次々と串刺し攻撃、KAORUを捕まえて体勢を崩しながらもWANTEDポーズを決める。KAORUが藪下に丸め込みの連続から垂直落下式ブレーンバスター。中島が藪下にDDT、ドロップキック。中島の突進に藪下が腕十字を極める。中島が逃れると藪下は宙づりの腕十字にもっていく。中島はトペコンをかわしてジャーマン。藪下が返すと10分経過。KAZUKIが中島をコーナーに乗せる。中島がかわしパワーボムの体勢。KAZUKIが耐えて串刺しニーアタック。ダブルニードロップは中島が返す。KAZUKIのK-クラッシャーをかわして中島がドロップキック、フロントキック。コーナーに上がるとミサイルキックでKAZUKIを吹っ飛ばす。KAORUがKAZUKIにビッグブーツを連打。中島からテーブルを受け取りKAZUKIを殴打。KAZUKIを宙づりにするとテーブルを挟んで中島がドロップキック、KAORUもつづく。中島はKAZUKIへダイビングフットスタンプ。KAORUがブレーンバスター狙いにいくとKAZUKIがかわし、テーブルを投げ渡すと、そこへ藪下がミサイルキック。KAZUKIがKAORUにカンチョーを決めるが2カウント。KAZUKIはKAORUに怒りのテーブル殴打を乱打される。KAORUはエクスカリバー。藪下のカットがKAZUKIの誤爆。その上に中島がダイビングフットスタンプ。KAORUがバルキリースプラッシュを決めるとKAZUKIが返せず3カウントが入った。KAZUKI「藪下さん、ひどくない、最後の? あのね、5月4日に板橋(5:00)でWANTED‘14プロデュース興行があるけど瑛凛ちゃんがケガして私と鋼しかいないのよ。今日、WANTEDポーズ楽しそうにやってたじゃん。助っ人にぜひ」藪下「なにくれる?」KAZUKI「チームとして勝ったときに」藪下「現金がいい。スクラッチでもいいから用意しといて」KAZUKI「あとね、どうせ組むんだから鋼はジュニアのタイトル取って私にはリーダーの示しがつかないわけよ。メインで勝ったチームで私と藪下で挑戦しない?」藪下「好きにして。KAZUKI「(KAORUと中島を呼び出し)いま話した通りプロデュース興行あるんです。瑛凛がケガして困ってるんです。瑛凛が欠場したらかわいい子いないじゃん。(中島が)ビジュアル担当として助っ人として入ってくれたらそれなりのものを用意しとくよ。中島(の出場)決定! そしてKAORUさん、すばらしい、机の板の使い方。ぜひ助っ人として入って頂けたら、ぜひお願いします」KAORU「嫌いじゃないんだよ。でもごめんね、東京にいないの。出れないんだ」KAZUKI「わかりました、また今度ということで」KAORU「帰っていい?」KAZUKI「わかりました、ありがとうございました。みなさん、5月4日、WANTED’14興行見に来てください!」
1/30
JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権
○Leon&Ray(18分32秒、エビ固めを切り返し→エビ固め)春山香代子●&希月あおい
※第45代JWPタッグ&第18代デイリータッグ王者が2度目の防衛に成功。
ボラドーラスL×Rが2度目の防衛戦。挑戦者はタッグリーグ・ザ・ベスト2015覇者のオレンジハッピーズ。中島から無差別級王座を奪取した春山には三冠王のチャンスだ。試合は、Leonと希月が先発でスタート。いきなりハイスピードの攻防で希月がジャンピングラリアット、Leonがかわすと春山がエプロンから押さえて希月がドロップキック。Rayが加わりダブルで希月を攻める。Leonが希月へ串刺しドロップキック、キャメルクラッチ。希月がモンゴリアンチョップ連打、控えのRayにも打つと春山にチェンジ。春山&希月がLeonに串刺しラリアット連打。春山がLeonを捕まえると希月が入って顔面ドロップキックを放つ。Rayが乱入しカットすると春山が張り手で場外に落とす。Leonがブルドッキングヘッドロックを春山へ。Rayが春山とチョップ合戦。春山はRayをロープに張り付け希月のチョップ連打を引き出す。Rayは春山にドロップキック、側転ボディーアタック。春山がキャッチするとチョップの打ち合いへ。Rayがチョップの連打から突進も春山がダブルチョップ。希月がRayにダイビングクロスボディー、バックブリーカー。5分経過。春山の80キロクロスボディーと希月の“100キロ”クロスボディーが串刺しで次々とヒット。しのいだRayが希月にエプロンからエルボードロップ。バックの取り合いからRayが希月にドラゴンスリーパー。春山がカットするがRayは希月にブレーンバスター、スリングブレイド。Leonが希月に串刺しスピアからミサイルキック、テキサスクローバーホールド狙い。しかし春山のカットで阻まれる。Leonがスピアで春山を吹っ飛ばすとRayが希月にムーンサルトプレス、Leonがマッドスプラッシュでたたみかける。春山のカットが間に合うと、希月が「負けてたまるか!」とカウンターのジャンピングラリアットをLeonに見舞う。さらにふたりまとめて放つと春山と合体のフェースバスター。希月が春山を踏み台にセントーン、ファンタスティックフリップ。10分経過。希月がバックを取るとLeonがかわすが春山のトラースキックから希月がジャーマン。春山がLeonに前後からラリアット、ペディグリー。希月がコーナーに上がるとRayのカットを阻止して春山の肩車からダイブを試みる。しかしRayのカットが間に合う。春山がコーナー上のLeonとやりあう。Leonが春山にパワーボムの構えも押しつぶされる。そこへ希月が旋回式ダイビングボディープレス。春山がダイビングギロチンもRayのカットがなんとか間に合う。場外では希月とRayがやりあう。春山がもう一度コーナーへ。RayがカットしLeonがスパイダージャーマン。つづけてLeonが春山にトップロープを走ってのミサイルキック。春山が返すとLeonが立ち上げる。エルボーの打ち合いから春山がラリアット、Leonがスピア、Rayが619、Leonがスピア。希月がカットすると、15分経過。希月のアシストから春山が前後のラリアット。Leonがなんとか返すと、Rayがハイキックを春山へ。希月がバックを取ると春山のトラースキックがLeonにかわされ誤爆。春山がLeonとRayにラリアット、これで4人がダウン。ヒザを突いた状態で春山とLeonがエルボーを打ち合う。両者立ち上がっての打撃の応酬。Rayがトラースキックで援護しLeonがキャプチュードバスター。決まったと思われたが希月がカットに成功。Leonは春山を引き起こそうとすると希月がジャーマン。春山がトラースキックをぶち込みLeonにキーンハンマー。完全に決まったがRayのカットがなんとか間に合う。希月がRayを場外へ。春山のトラースキックからラリアット。Leonが切り返してジャックナイフ、丸め込みの応酬から上になったのがLeon。春山が返せず、Leonが逆転の3カウントをゲットした。Leon「よっしゃ防衛したぞ! 春山さん、三冠王残念でした。ウチらもっともっと防衛回数増やして価値を高めていく。そのときが来たら無差別のベルトを(春山から)私が取り返すので楽しみに待ってろよ!」。王者組がベルトを巻くとKAZUKIと藪下がリングへ。KAZUKI「次、私らが挑戦するんだよ」Leon「聞いてねえよ」KAZUKI「なんだったら、いまからやる?」藪下が飛びつき腕十字をLeonに仕掛ける。KAZUKI「だからいまからやる?っていいったじゃん。さっき決まったんだって。私らが次挑戦するから」Leon「やってやるよ、オマエらが相手だと防衛回数増やせるし」Ray「5月3日、スケジュール空けときました」KAZUKI「じゃあ、(5・3)板橋で私たちが挑戦」Leon「楽しみにしてるよ!」。これにより、5・3板橋でのタッグ2巻戦が決定。KAZUKIはタッグベルトを巻いてWANTED’14興行にコマを進めることができるのか?
Leon&Ray組のコメント
Leon「強敵でしたよね。タッグリーグ戦で負けてた相手だし、絶対に負けられなかった。(無差別級)チャンピオンの春山香代子から取ってこそ(タッグ)ベルトの価値が今以上に上がったと思ってます。春山を倒すためには、春山は丸め込みに弱いと思ったので、練習していました。(KAZUKI&藪下組の挑戦表明には)ビックリしたね。知らないところで勝手に決められてて」
Ray「突然すぎてビックリしました。(奇襲攻撃の)お返ししましょう」
――無差別級王者の春山からフォールを奪ったが、無差別級王座への挑戦はいまではない?
Leon「いま自分はタッグのベルトの価値を高めていきたい。タッグのベルトを防衛していって思いが固まったときに必ず取り返しにいきたいと思ってます。いまはまだ足りないですし、タッグが最優先です」
――KAZUKI組が名乗りを上げたが、王者組から対戦したい相手はいる?
Leon「今日防衛するのでいっぱいだったので、いまのところは(いない)」
1/15
●藤ヶ崎矢子(10分6秒、ヘッドバット→体固め)木村響子○
矢子が木村の胸を借りる一戦。握手を拒否された矢子がドロップキックの奇襲攻撃。しかしかわされ木村から連発を食らう。木村は矢子をロープに固定し顔面をかきむしる。それを二方向で見せるとリング中央にもっていき両腕をロックし、右から左へとワキ固め。矢子は必死に右手を伸ばしてエスケープも、木村が左手にフットスタンプ。矢子はカウンターのドロップキックを決めるがフライングクロスチョップを浴びる。すると矢子もおなじ技でやり返しドロップキックの4連発からミサイルキック。5分経過。矢子がダブルリストの構えも木村はフロントネックロックに切り返す。矢子がなんとかエスケープすると木村がカバー。矢子が肩を上げるが意識はもうろう。木村が引き起こしエルボーで倒す。これもなんとか矢子が肩を上げることに成功。ならばと木村が豪快にブレーンバスター。カバーを反転し矢子が押さえ込むと、回転脚折り固めへ。返した木村が胴締めスリーパーから引き起こす。矢子がロープに逃れると木村はビッグブーツ。矢子がかわし右脚をトップロープに括り付ける。締め上げた矢子が木村に張り手とエルボー連打。しかし木村は張り手一発でダウンさせる。矢子がダブルリストを決めるが2カウント。ならばともう一度回転脚折り固め。木村が返すとノーハンドのヘッドバット。ここから押さえ込むと矢子が返せず、3カウントが入った。
1/15
○ライディーン鋼(13分22秒、ラリアット→片エビ固め)雫有希●
ジュニア2冠王の鋼がマーベラスの雫と対戦。鋼が握手を求めると雫がゆっくりと応じてゴング。手四つの力比べから雫が鋼をコーナーに追い込みエルボーを放つ。ロックアップの状態から鋼が雫をロープに追い込みエルボーの乱れ打ち。コーナーに追い込むと雫を踏みつけていく。ボディースラムで中央に叩きつけランニングボディープレス。さらに鋼が胴締めスリーパーへ。雫がすぐに切り返しキャメルクラッチ。フライングメイヤー連発から雫が串刺しボディーアタック。鋼が返すと雫は腕十字の体勢にもっていく。鋼が反転しアームロックにとる。5分経過。鋼が腕十字にいくと雫が切り返してレッグロック。張り手の応酬となり鋼がドロップキックを放つ。「なめやがって!」と叫んだ鋼はキャメルクラッチから腕十字に移行。雫がエスケープするとその場飛びのボディープレス。鋼のショルダータックルを雫が受けて立つ。互角のぶつかり合いから鋼が打ち倒すことに成功。「なめるなコノヤロー!」と鋼が逆片エビ固め。雫がエスケープすると鋼がカナディアンバックブリーカー、コーナーに乗せてボディーアタック。立ち上がった雫にラリアットの連打。雫が返すと、鋼はフィニッシュを予告しダイビングボディープレス狙い。雫がコーナーから落としてショルダータックル、串刺しラリアットを乱打。フィッシャーマンは鋼がクリアー。鋼がラリアットをかわしてジャーマン、リバーススプラッシュを連発。雫が返すと鋼はダイビングボディープレス。しかし雫がブリッジでクリアー。残り3分。雫がカウンターのニールキックからエルボー連打、ネックハンギングからマットに叩きつける。鋼が返すとエビ固め。返した雫にランニングニールキック。鋼はレインメーカー的ラリアット。カウンターでもう一発放つと雫がもがくも肩は上がらず。ジュニア王者の鋼が3カウントをゲットした。勝った鋼は「勝ったー!」と絶叫。
1/20
○コマンド・ボリショイ(7分42秒、フィッシュストレッチスリーパー)ラビット美兎●
握手から背を見せたボリショイにラビットが投げっぱなしジャーマン。エルボー連打からボリショイをロープに張り付け突進。ボリショイがかわしてサッとワキ固めに入ると三角締めに移行する。ラビットが強引に振り解くがボリショイはもう一度三角締めに入る。ラビットの動きが止まるがなんとかエスケープに成功。ラビットは場外で間合いを取る。場外カウントが進むなかボリショイがリング下に降りてラビットを入れる。ボリショイがコーナーに上がるとラビットが起き上がりコーナーへ。ラビットが雪崩式を狙うとボリショイが両腕を取って絞り上げる。落とされたラビットはもう一度上がって雪崩式ブレーンバスター。ランニングエルボーから押さえ込むとボリショイがクリアー。ラビットはバックを取りジャーマン狙い。ボリショイが切り返してアキレス腱固め。ラビットがロープに逃れるとボリショイはローキックの嵐。619をラビットがかわすが2度目は食らってしまう。5分経過。ボリショイが掌底からタイガース―プレックスの構え。ラビットが切り返しエルボーの乱れ打ち。ラビットの突進にボリショイが腕を取り押さえ込む。返したラビットがラビストラル。ボリショイが返すとラビットはフェースロックへ。ボリショイが切り返しグラウンドのヘッドロックからフェースロックでギブアップを迫る。ラビットが切り返すもボリショイはもう一度フェースロック。足をかけてのフェースロックにラビットがギブアップの意思表示。世代闘争の意味合いを持つ一騎打ちはベテランのボリショイが勝ち名乗りを受けた。ボリショイ「美兎、JWPはいま、メインテーマが世代闘争。でもまだまだだよ。今日のフィニッシュはプラム麻里子さんが大事にしてた技です。まだまだ私には引き出しがあり、まだまだ進化しています。美兎も鋼も矢子もどんどん安心して成長してこいよ。そしてJWPメインテーマプラスワンとして個々の目標も掲げていく。私はキャリアに甘んじることなく、どんな闘いにも積極的に入っていきたい。まずはなんちゃってピエロ軍団、華名をもっともっと積極的にボコボコにしてやりたいと思ってます。そして、美兎の世代闘争プラスワンはなんだろう?」ラビット「世代闘争、私はアナタを超えることです。必ずあなたから3カウント取って無差別を狙っていきます。そして、プラスワン、青春無限大、いま先輩方からの協力でできてることです。それを私自身ひとりでプロデュース。8月のジュニア卒業までに先輩方の協力なしにプロデュースしていきます」。ボリショイが握手を求めるとラビットが手を差し出す。それをボリショイがサッと引いてみせた。
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中島安里紗&○KAORU(15分40秒、バルキリースプラッシュ→体固め)KAZUKI●&藪下めぐみ
中島とKAZUKIの先発でスタート。力比べに入ると背後からKAORUが乱入して2対1の攻撃を仕掛ける。しかしKAZUKIが分断して中島にバックブリーカー。ダブルニードロップからレッグロック、弓矢固めにもっていく。藪下が中島にダブルニードロップ。KAZUKIも同じ技でつづくが中島が返してKAORUに託す。KAORUがKAZUKIにエルボードロップからキャメルクラッチ。藪下が入りスリーパーをかけると中島も入って数珠つなぎに。KAORUがKAZUKIの右腕に噛みつき攻撃。中島はKAZUKIの右腕に手刀を投下し腕固め。中島とKAZUKIがヘアーホイップの応酬。5分経過。藪下が中島にワキ固めから腕十字。中島は噛みつきで脱出し逆片エビ固め。KAORUが入り藪下に吊り天井。KAZUKIがカットし藪下と合体。ダブルのクローズラインをKAORUがかわして2人へドロップキック。KAZUKIと藪下がKAORUへ次々と串刺し攻撃、KAORUを捕まえて体勢を崩しながらもWANTEDポーズを決める。KAORUが藪下に丸め込みの連続から垂直落下式ブレーンバスター。中島が藪下にDDT、ドロップキック。中島の突進に藪下が腕十字を極める。中島が逃れると藪下は宙づりの腕十字にもっていく。中島はトペコンをかわしてジャーマン。藪下が返すと10分経過。KAZUKIが中島をコーナーに乗せる。中島がかわしパワーボムの体勢。KAZUKIが耐えて串刺しニーアタック。ダブルニードロップは中島が返す。KAZUKIのK-クラッシャーをかわして中島がドロップキック、フロントキック。コーナーに上がるとミサイルキックでKAZUKIを吹っ飛ばす。KAORUがKAZUKIにビッグブーツを連打。中島からテーブルを受け取りKAZUKIを殴打。KAZUKIを宙づりにするとテーブルを挟んで中島がドロップキック、KAORUもつづく。中島はKAZUKIへダイビングフットスタンプ。KAORUがブレーンバスター狙いにいくとKAZUKIがかわし、テーブルを投げ渡すと、そこへ藪下がミサイルキック。KAZUKIがKAORUにカンチョーを決めるが2カウント。KAZUKIはKAORUに怒りのテーブル殴打を乱打される。KAORUはエクスカリバー。藪下のカットがKAZUKIの誤爆。その上に中島がダイビングフットスタンプ。KAORUがバルキリースプラッシュを決めるとKAZUKIが返せず3カウントが入った。KAZUKI「藪下さん、ひどくない、最後の? あのね、5月4日に板橋(5:00)でWANTED‘14プロデュース興行があるけど瑛凛ちゃんがケガして私と鋼しかいないのよ。今日、WANTEDポーズ楽しそうにやってたじゃん。助っ人にぜひ」藪下「なにくれる?」KAZUKI「チームとして勝ったときに」藪下「現金がいい。スクラッチでもいいから用意しといて」KAZUKI「あとね、どうせ組むんだから鋼はジュニアのタイトル取って私にはリーダーの示しがつかないわけよ。メインで勝ったチームで私と藪下で挑戦しない?」藪下「好きにして。KAZUKI「(KAORUと中島を呼び出し)いま話した通りプロデュース興行あるんです。瑛凛がケガして困ってるんです。瑛凛が欠場したらかわいい子いないじゃん。(中島が)ビジュアル担当として助っ人として入ってくれたらそれなりのものを用意しとくよ。中島(の出場)決定! そしてKAORUさん、すばらしい、机の板の使い方。ぜひ助っ人として入って頂けたら、ぜひお願いします」KAORU「嫌いじゃないんだよ。でもごめんね、東京にいないの。出れないんだ」KAZUKI「わかりました、また今度ということで」KAORU「帰っていい?」KAZUKI「わかりました、ありがとうございました。みなさん、5月4日、WANTED’14興行見に来てください!」
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JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権
○Leon&Ray(18分32秒、エビ固めを切り返し→エビ固め)春山香代子●&希月あおい
※第45代JWPタッグ&第18代デイリータッグ王者が2度目の防衛に成功。
ボラドーラスL×Rが2度目の防衛戦。挑戦者はタッグリーグ・ザ・ベスト2015覇者のオレンジハッピーズ。中島から無差別級王座を奪取した春山には三冠王のチャンスだ。試合は、Leonと希月が先発でスタート。いきなりハイスピードの攻防で希月がジャンピングラリアット、Leonがかわすと春山がエプロンから押さえて希月がドロップキック。Rayが加わりダブルで希月を攻める。Leonが希月へ串刺しドロップキック、キャメルクラッチ。希月がモンゴリアンチョップ連打、控えのRayにも打つと春山にチェンジ。春山&希月がLeonに串刺しラリアット連打。春山がLeonを捕まえると希月が入って顔面ドロップキックを放つ。Rayが乱入しカットすると春山が張り手で場外に落とす。Leonがブルドッキングヘッドロックを春山へ。Rayが春山とチョップ合戦。春山はRayをロープに張り付け希月のチョップ連打を引き出す。Rayは春山にドロップキック、側転ボディーアタック。春山がキャッチするとチョップの打ち合いへ。Rayがチョップの連打から突進も春山がダブルチョップ。希月がRayにダイビングクロスボディー、バックブリーカー。5分経過。春山の80キロクロスボディーと希月の“100キロ”クロスボディーが串刺しで次々とヒット。しのいだRayが希月にエプロンからエルボードロップ。バックの取り合いからRayが希月にドラゴンスリーパー。春山がカットするがRayは希月にブレーンバスター、スリングブレイド。Leonが希月に串刺しスピアからミサイルキック、テキサスクローバーホールド狙い。しかし春山のカットで阻まれる。Leonがスピアで春山を吹っ飛ばすとRayが希月にムーンサルトプレス、Leonがマッドスプラッシュでたたみかける。春山のカットが間に合うと、希月が「負けてたまるか!」とカウンターのジャンピングラリアットをLeonに見舞う。さらにふたりまとめて放つと春山と合体のフェースバスター。希月が春山を踏み台にセントーン、ファンタスティックフリップ。10分経過。希月がバックを取るとLeonがかわすが春山のトラースキックから希月がジャーマン。春山がLeonに前後からラリアット、ペディグリー。希月がコーナーに上がるとRayのカットを阻止して春山の肩車からダイブを試みる。しかしRayのカットが間に合う。春山がコーナー上のLeonとやりあう。Leonが春山にパワーボムの構えも押しつぶされる。そこへ希月が旋回式ダイビングボディープレス。春山がダイビングギロチンもRayのカットがなんとか間に合う。場外では希月とRayがやりあう。春山がもう一度コーナーへ。RayがカットしLeonがスパイダージャーマン。つづけてLeonが春山にトップロープを走ってのミサイルキック。春山が返すとLeonが立ち上げる。エルボーの打ち合いから春山がラリアット、Leonがスピア、Rayが619、Leonがスピア。希月がカットすると、15分経過。希月のアシストから春山が前後のラリアット。Leonがなんとか返すと、Rayがハイキックを春山へ。希月がバックを取ると春山のトラースキックがLeonにかわされ誤爆。春山がLeonとRayにラリアット、これで4人がダウン。ヒザを突いた状態で春山とLeonがエルボーを打ち合う。両者立ち上がっての打撃の応酬。Rayがトラースキックで援護しLeonがキャプチュードバスター。決まったと思われたが希月がカットに成功。Leonは春山を引き起こそうとすると希月がジャーマン。春山がトラースキックをぶち込みLeonにキーンハンマー。完全に決まったがRayのカットがなんとか間に合う。希月がRayを場外へ。春山のトラースキックからラリアット。Leonが切り返してジャックナイフ、丸め込みの応酬から上になったのがLeon。春山が返せず、Leonが逆転の3カウントをゲットした。Leon「よっしゃ防衛したぞ! 春山さん、三冠王残念でした。ウチらもっともっと防衛回数増やして価値を高めていく。そのときが来たら無差別のベルトを(春山から)私が取り返すので楽しみに待ってろよ!」。王者組がベルトを巻くとKAZUKIと藪下がリングへ。KAZUKI「次、私らが挑戦するんだよ」Leon「聞いてねえよ」KAZUKI「なんだったら、いまからやる?」藪下が飛びつき腕十字をLeonに仕掛ける。KAZUKI「だからいまからやる?っていいったじゃん。さっき決まったんだって。私らが次挑戦するから」Leon「やってやるよ、オマエらが相手だと防衛回数増やせるし」Ray「5月3日、スケジュール空けときました」KAZUKI「じゃあ、(5・3)板橋で私たちが挑戦」Leon「楽しみにしてるよ!」。これにより、5・3板橋でのタッグ2巻戦が決定。KAZUKIはタッグベルトを巻いてWANTED’14興行にコマを進めることができるのか?
Leon&Ray組のコメント
Leon「強敵でしたよね。タッグリーグ戦で負けてた相手だし、絶対に負けられなかった。(無差別級)チャンピオンの春山香代子から取ってこそ(タッグ)ベルトの価値が今以上に上がったと思ってます。春山を倒すためには、春山は丸め込みに弱いと思ったので、練習していました。(KAZUKI&藪下組の挑戦表明には)ビックリしたね。知らないところで勝手に決められてて」
Ray「突然すぎてビックリしました。(奇襲攻撃の)お返ししましょう」
――無差別級王者の春山からフォールを奪ったが、無差別級王座への挑戦はいまではない?
Leon「いま自分はタッグのベルトの価値を高めていきたい。タッグのベルトを防衛していって思いが固まったときに必ず取り返しにいきたいと思ってます。いまはまだ足りないですし、タッグが最優先です」
――KAZUKI組が名乗りを上げたが、王者組から対戦したい相手はいる?
Leon「今日防衛するのでいっぱいだったので、いまのところは(いない)」
2015.4.12 東京・板橋グリーンホール 13時 総評
メインのカードは純血8人タッグマッチ。全員がこの日の2試合目である。しかしこれだけではさほど珍しい光景ではない。JWPではよくあるマッチメークだ。
しかしながら今回の場合は、これまでとはまったく意味合いが異なってくる。そこにあるのは、“世代闘争”という大きなテーマ。現体制に入ってからこのような事態となるのはこれが初めて。ベテランと若手が直接闘う図式をつくったのは、4・5後楽園で中島安里紗を破りJWP認定無差別級王者に返り咲いた春山香代子である。
JWPでは旗揚げ当初、当たり前のように1大会でひとり2試合が組まれていた。この経験から先輩たちにもまれながら若手が成長し、たとえメンバーが変わっていったとしても長寿団体への基礎がつくられていったのだ。もちろん、選手たちには世代闘争以外にもそれぞれのテーマがある。中島には中島の新しい方向性、春山とLeonにはタッグ2冠王座への前哨戦、さらにジュニア初戴冠となったライディーン鋼が今後どのような防衛ロードを歩むのか。そんな思惑が入り混じりながらの世代闘争。カギを握るのはもちろん新世代の方だろう。
しかしながら今回に関しては、中島がいなければワンサイドゲームになっていたところだった。中島は中島で、前王者としてのプライドから、若手世代に自分を入れてくれるなとの思いがあるはずだ。ただ、ボリショイは言う。「JWPを引っ張っていくには中島にはムードメーカーになってもらいたい。私は関係ないじゃなくて、そういう役割も今後は出てくるはず。自分のテーマも持ちつつ、(世代闘争では)リーダーとしてやってほしいとの思いがありますね」
現時点では圧倒的な差があるだけに、中島には若手側へついてリーダーを担ってほしいとの願いは当然だろう。中島がリーダーならば、ベテラン軍をまとめるのはもちろん、新王者の春山ということになる。では、仕掛け人でもある春山は、どう考えているのか。
「まだまだ私にも課題がたくさんあると実感した大会でしたね。若手にはもっと来てほしいと思ったけど、全然(自分の思いが)通じていないのか、それとも自分が向こうの力を引き出せないのか。自分がきっかけで始まったことですから、もっと私から動いていかないといけないなと、リング上であらためて思いました。歯がゆい気持ちもあるし、悲しいし、悔しいし。でも、だからこそもっともっと変わっていけるんじゃないかと思った。実際に突っかかってきたのは中島だけ。中島以外の奮起に期待したいですよね」
世代闘争はまだ始まったばかり。とくにJWPの若手には初めての経験だけに、どう対処していいのかわからなかったのではなかろうか。たった一日で結果の出た世代闘争など過去に例がない。要は、世代闘争が継続し、そこから団体の将来にとっての新しいなにかが生まれることに意義があるのである。
「今日のフィニッシュは久々のオレンジブロッサム。あえていまの付け人である(藤ヶ崎)矢子に出しました。本人には言ってないけど、成長したら伝授してあげたいと思ってるんですよ」
これを知ったとき、矢子はなにを思うのか。ベテランから仕掛けた世代闘争とは若手を潰すためのものではない。若手を引き上げ、若手が自分の力で上がってくる。それを期待しての春山からのメッセージでもあるのだ。
さて、4・19浅草大会では、タッグ2冠王座戦がおこなわれ、Leon&Ray組のボラドーラスL×Rに、タッグリーグ・ザ・ベスト2015覇者の“オレンジハッピーズ”春山&希月あおい組が挑戦する。春山には3冠王者のチャンスでもあるのだ。板橋大会のセミでは、タッグでのパートナー対決が実現した。ここでは春山、希月が勝敗には絡まなかったが、両者による無差別級王座戦も見てみたい。第一線から退きかけていた春山を覚醒させたのは希月から発せられるハッピーオーラだった。ならば、両者がシングルで激突したらどうなるのか。その試合が実現したとしたら、どのような状況下でおこなわれるのか。まずは4・19浅草でのタッグ王座戦に注目である。
なお、板橋大会では4・5後楽園で華名が示唆していた通り、ピエロメイクのレスラーが登場した。その正体は、アイスリボンのつくし。ところが華名とのタッグはうまく機能せず、わずか1試合で空中分解。華名が「私のおかげで勝てたやろ、また組んでいこうな」と呼びかけたところ、つくしは「組まねえよ!」と完全否定した。すると華名は「また来るときは身も心もピエロなヤツを連れてくる」とアピール。ボリショイをニセモノ呼ばわりする華名だが、いったいどこへ行こうとしているのだろうか…。
しかしながら今回の場合は、これまでとはまったく意味合いが異なってくる。そこにあるのは、“世代闘争”という大きなテーマ。現体制に入ってからこのような事態となるのはこれが初めて。ベテランと若手が直接闘う図式をつくったのは、4・5後楽園で中島安里紗を破りJWP認定無差別級王者に返り咲いた春山香代子である。
JWPでは旗揚げ当初、当たり前のように1大会でひとり2試合が組まれていた。この経験から先輩たちにもまれながら若手が成長し、たとえメンバーが変わっていったとしても長寿団体への基礎がつくられていったのだ。もちろん、選手たちには世代闘争以外にもそれぞれのテーマがある。中島には中島の新しい方向性、春山とLeonにはタッグ2冠王座への前哨戦、さらにジュニア初戴冠となったライディーン鋼が今後どのような防衛ロードを歩むのか。そんな思惑が入り混じりながらの世代闘争。カギを握るのはもちろん新世代の方だろう。
しかしながら今回に関しては、中島がいなければワンサイドゲームになっていたところだった。中島は中島で、前王者としてのプライドから、若手世代に自分を入れてくれるなとの思いがあるはずだ。ただ、ボリショイは言う。「JWPを引っ張っていくには中島にはムードメーカーになってもらいたい。私は関係ないじゃなくて、そういう役割も今後は出てくるはず。自分のテーマも持ちつつ、(世代闘争では)リーダーとしてやってほしいとの思いがありますね」
現時点では圧倒的な差があるだけに、中島には若手側へついてリーダーを担ってほしいとの願いは当然だろう。中島がリーダーならば、ベテラン軍をまとめるのはもちろん、新王者の春山ということになる。では、仕掛け人でもある春山は、どう考えているのか。
「まだまだ私にも課題がたくさんあると実感した大会でしたね。若手にはもっと来てほしいと思ったけど、全然(自分の思いが)通じていないのか、それとも自分が向こうの力を引き出せないのか。自分がきっかけで始まったことですから、もっと私から動いていかないといけないなと、リング上であらためて思いました。歯がゆい気持ちもあるし、悲しいし、悔しいし。でも、だからこそもっともっと変わっていけるんじゃないかと思った。実際に突っかかってきたのは中島だけ。中島以外の奮起に期待したいですよね」
世代闘争はまだ始まったばかり。とくにJWPの若手には初めての経験だけに、どう対処していいのかわからなかったのではなかろうか。たった一日で結果の出た世代闘争など過去に例がない。要は、世代闘争が継続し、そこから団体の将来にとっての新しいなにかが生まれることに意義があるのである。
「今日のフィニッシュは久々のオレンジブロッサム。あえていまの付け人である(藤ヶ崎)矢子に出しました。本人には言ってないけど、成長したら伝授してあげたいと思ってるんですよ」
これを知ったとき、矢子はなにを思うのか。ベテランから仕掛けた世代闘争とは若手を潰すためのものではない。若手を引き上げ、若手が自分の力で上がってくる。それを期待しての春山からのメッセージでもあるのだ。
さて、4・19浅草大会では、タッグ2冠王座戦がおこなわれ、Leon&Ray組のボラドーラスL×Rに、タッグリーグ・ザ・ベスト2015覇者の“オレンジハッピーズ”春山&希月あおい組が挑戦する。春山には3冠王者のチャンスでもあるのだ。板橋大会のセミでは、タッグでのパートナー対決が実現した。ここでは春山、希月が勝敗には絡まなかったが、両者による無差別級王座戦も見てみたい。第一線から退きかけていた春山を覚醒させたのは希月から発せられるハッピーオーラだった。ならば、両者がシングルで激突したらどうなるのか。その試合が実現したとしたら、どのような状況下でおこなわれるのか。まずは4・19浅草でのタッグ王座戦に注目である。
なお、板橋大会では4・5後楽園で華名が示唆していた通り、ピエロメイクのレスラーが登場した。その正体は、アイスリボンのつくし。ところが華名とのタッグはうまく機能せず、わずか1試合で空中分解。華名が「私のおかげで勝てたやろ、また組んでいこうな」と呼びかけたところ、つくしは「組まねえよ!」と完全否定した。すると華名は「また来るときは身も心もピエロなヤツを連れてくる」とアピール。ボリショイをニセモノ呼ばわりする華名だが、いったいどこへ行こうとしているのだろうか…。
2015.4.5 東京・後楽園ホール 12時 試合
中島安里紗が春山香代子に敗れ、JWP認定無差別級王座から転落した。2013年12月に華名から奪回し、以後6回の防衛に成功。もはや盤石の王者に成長していた。それだけに、敗れた瞬間のショックも大きかった。まさか現在の中島が、かつての王者の春山に負けるなんて…。
試合後、中島の表情は初戴冠から華名に敗れたときのものを思い出させた。あのときの中島の落ち込みぶりと言ったらない。言葉をかけにくいほどで、そんな日が何日もつづいたものだ。
しかしながら、同じ悲壮な表情でも今回はまるで違う。勝ったのは同じJWPの春山である。いつでも取り返しにいける、という意味ではない。春山が勝ったことにより、JWP内部が別の意味で活性化されるのではないかとの期待が膨らむからだ。中島は涙を何度も見せながらも「落ち込んではいない」と言う。春山に負けたことではなく「自分の弱さが悔しい」と言うのである。ならば、もっともっと強くなるしかないだろう。
試合後のリング上では春山がアピール。そのとき、JWPが二つの世代でキッパリと割れたようだった。
「今日、試合をしてリング上で感じたことがあります。JWPのベテラン軍、ボリショイさん、KAZUKI、Leon。もっと若手の壁にならないといけないんじゃないですか? 若手も日々どんどん成長しています。成長してもらわないと困りますからね。その分、私たちも日々成長しないといけないんじゃないですか? そしたらJWPはもっとハッピーにより良い大会になると思います」
若手の成長は感じている。だからこそ、そこでそのまま後進に道を譲っては若手のためにもならないと春山は主張するのである。旗揚げから23年。JWPでは意外にもはっきりとした世代闘争はありそうでなかったのではないか。だとしたら、春山の無差別級王座は過去の焼き直しではない。まったく新しい風景がこのリングに現れるかもしれないのだ。
第24代無差別級王者の誕生で、JWPの24年目が幕を開けた。果たして、春山の声を聞いたベテラン、若手はどんな行動を見せるのか。これまでのJWPならば、団体内の選手がベルトを巻いたときそれに反論するような選手は現れなかった。世代闘争が本格的に始まるのか、それはすべてほかの選手たちしだいとなるのだろう。世代闘争に関しては、まだベルトを失ったばかりで考えが及ばない中島だが、今後の動向が気にかかる。4・12板橋で、なにかが動く? (新井 宏)
試合後、中島の表情は初戴冠から華名に敗れたときのものを思い出させた。あのときの中島の落ち込みぶりと言ったらない。言葉をかけにくいほどで、そんな日が何日もつづいたものだ。
しかしながら、同じ悲壮な表情でも今回はまるで違う。勝ったのは同じJWPの春山である。いつでも取り返しにいける、という意味ではない。春山が勝ったことにより、JWP内部が別の意味で活性化されるのではないかとの期待が膨らむからだ。中島は涙を何度も見せながらも「落ち込んではいない」と言う。春山に負けたことではなく「自分の弱さが悔しい」と言うのである。ならば、もっともっと強くなるしかないだろう。
試合後のリング上では春山がアピール。そのとき、JWPが二つの世代でキッパリと割れたようだった。
「今日、試合をしてリング上で感じたことがあります。JWPのベテラン軍、ボリショイさん、KAZUKI、Leon。もっと若手の壁にならないといけないんじゃないですか? 若手も日々どんどん成長しています。成長してもらわないと困りますからね。その分、私たちも日々成長しないといけないんじゃないですか? そしたらJWPはもっとハッピーにより良い大会になると思います」
若手の成長は感じている。だからこそ、そこでそのまま後進に道を譲っては若手のためにもならないと春山は主張するのである。旗揚げから23年。JWPでは意外にもはっきりとした世代闘争はありそうでなかったのではないか。だとしたら、春山の無差別級王座は過去の焼き直しではない。まったく新しい風景がこのリングに現れるかもしれないのだ。
第24代無差別級王者の誕生で、JWPの24年目が幕を開けた。果たして、春山の声を聞いたベテラン、若手はどんな行動を見せるのか。これまでのJWPならば、団体内の選手がベルトを巻いたときそれに反論するような選手は現れなかった。世代闘争が本格的に始まるのか、それはすべてほかの選手たちしだいとなるのだろう。世代闘争に関しては、まだベルトを失ったばかりで考えが及ばない中島だが、今後の動向が気にかかる。4・12板橋で、なにかが動く? (新井 宏)
2015.4.5 東京・後楽園ホール 12時 試合
JWP 4月5日(日)東京・後楽園ホール
観衆1085人
入場式でラビットがあいさつ
「本日はご来場ありがとうございます。今年の8月でジュニアを卒業しますが、私にはV10の目標、そしてベルトを持ったまま卒業する目標があります。鋼にはまだまだベルトを持たせるわけにはいきません。必ず今日防衛してみせます。選手一同熱い試合をしますので、熱いご声援をよろしくお願いします」
欠場の林結愛があいさつ「みなさんこんにちは。本日はご来場誠にありがとうございます。本日も右目の調子が万全ではないため、欠場させていただきます、誠に申し訳ありませんでした。自分は2年目を迎える前にここで試合をしたかったのですが、その夢がかなわず、24年目に入るJWP、2年目に入る自分のために何かできることはないかと考えさせていただいたところ、本日第1試合の特別リングアナウンサーをつとめさせていただくことになりました。初めての経験でまだまだ分からないことがありますが温かい目で見ていただければ幸いです。選手一同熱い闘いをしますので、みなさんご声援のほうよろしくお願いします」
1 1/20
JWPvs我闘雲舞対抗戦
○KAZUKI&藤ヶ崎矢子(10分45秒、デス・バイ・ロドリック→片エビ固め)帯広さやか&「ことり」●
JWPと我闘雲舞がタッグで対抗戦。この試合では、欠場中の林結愛が特別リングアナウンサーをりっぱに務めあげた。我闘雲舞軍が握手を求めるがJWP軍は応じず。「ことり」が「KAZUKI出てこい!」と挑発するも先発は矢子。「ことり」は矢子を投げるともう一度KAZUKIを呼び出す。しかし矢子が「ふざけるな!」と襲いかかる。「ことり」はコーナーからのアームホイップで矢子を叩き落としてまたもや「KAZUKI出てこい!」。KAZUKIが応じないとみるや帯広にチェンジ。矢子はボディースラムで叩きつけ逆エビ狙い。帯広がこらえて反対にボディースラム。「ことり」が矢子に巴投げの連打、飛びついての卍固めをかけながらKAZUKIを挑発。帯広がKAZUKIを阻止にかかるが反対に卍固めに捕まる。「ことり」のダッシュに矢子がドロップキック。KAZUKIが出てきて「ことり」と対峙。「ことり」が投げを打つとKAZUKIもやり返しにかかる。しかし「ことり」は投げられずに帯広とタッチ。KAZUKIは帯広にニーの連打。帯広はKAZUKIから逃げまくりエプロンへ出る。戻ってくるとドロップキック。KAZUKIはニーをぶち込みボディースラム、ダブルニードロップ。矢子が帯広へドロップキックを3連発。帯広が回転エビ固めからドロップキックの3連打を放つ。コーナーに上がるとミサイルキック。矢子がダブルリストを決めるも帯広がクリアー。KAZUKIが「ことり」にキッチンシンクからダブルニーアタック。担ぎ上げるとセカンドロープに乗せてダブルニーを投下する。トップロープからも放つが「ことり」は必死に肩を上げる。KAZUKIの突進に「ことり」が一本背負い、ダイビングボディーアタック。もう一度投げを狙うがKAZUKIがこらえる。ならばと「ことり」は回転エビ固め。「ことり」と帯広がダブルのブレーンバスターを狙う。KAZUKIが切り返し矢子に指示。矢子が「ことり」へダイビングボディープレス、KAZUKIはダイビングニードロップでつづく。10分経過。KAZUKIが「ことり」を担ぎ上げるが帯広がカットに入る。「ことり」が丸め込むもKAZUKIが一本背負いのお返し。デス・バイ・ロドリックを決めると「ことり」が返せず、3カウントが入った。
2 1/20
●瑛凛(12分2秒、キムラロックⅡ)木村響子○
ボリショイは後楽園でこのカードを考えていたようだが、瑛凛から望む形で木村との一騎打ちが実現。木村がグラウンドに誘いフロントネックロック。瑛凛が切り返すと木村は「あれ、お父さんきてる」と瑛凛の気を引いてヘッドロックに取る。瑛凛がロープに振ると木村はショルダータックル。瑛凛がアームホイップからドロップキックにいくと木村がかわす。木村が唾を吐きつけると瑛凛がドロップキック。髪投げは木村がこらえ反対に瑛凛を投げつける。「よくもやったな!」と木村が髪投げ連発。木村は髪をつかんでロープに固定。顔面をかきむしり二方向で攻撃する。木村は瑛凛のエルボー連打を受けて立つ。瑛凛のクロスボディーを受け止めて木村がバックブリーカー。さらに逆片エビ固めにとり余裕のVサインを客席に見せる。瑛凛がエビ固めから顔面へドロップキック。木村が背中へのフットスタンプ。2発目は瑛凛がかわして場外へ出る。木村が「上がってこいよ!」と要求すると瑛凛が「オマエが降りてこいよ!」と言い返す。木村が場外に出ると瑛凛が戻ってエプロンでドロップキックの連打。ダイビングクロスボディーを木村がキャッチしマットへ叩きつける。瑛凛がコーナーを蹴ってのスイングDDT。木村が返すとエイは回転エビ固め。返した木村が逆片エビ固めで反り上げる。10分経過。瑛凛が丸め込みの連続で追い込みにかかる。木村がしのいでカナディアンからマットに叩き落とす。瑛凛が返すと木村はブレーンバスター。瑛凛を引き起こしてバックブリーカー。瑛凛がキムラロックⅡでギブアップし木村が勝ち名乗りを受けた。
3 1/30
JWP認定ジュニア&POP選手権試合
●<王者>ラビット美兎(15分31秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)ライディーン鋼○
<挑戦者>
※ラビットが6度目の防衛に失敗、鋼が第26代JWPジュニア&第16代POP王者となる。
デビュー4年によるジュニア卒業を8月に控えるラビットが鋼を相手に6度目の防衛戦。鋼はタッグリーグ戦でラビットを直接フォールし、春兎から優勝の可能性を消している。握手直後に鋼がジャーマンで奇襲。返したラビットが飛びついて丸め込む。鋼のラリアットをかわしラビットがアームホイップ、場外へのプランチャで宙を舞う。リングに戻るとミサイルキック、ワキ固め。両腕をロックすると鋼が足を伸ばしてエスケープ。ラビットからエルボーの打ち合いを挑む。鋼がリフトアップするがラビットがDDT。鋼はロープ上のラビットを捕まえてブレーンバスターからカナディアンバックブリーカー。コーナーに乗せると串刺しボディーアタック、串刺しラリアット。5分経過。鋼は「終わり!」と叫んで逆エビ固め。リバーススプラッシュはラビットがかわすが串刺しラリアットの連発を食らう。さらに鋼がニールキック。ボディースラムで叩きつけるとリバーススプラッシュをセカンド、トップから放つ。再度コーナーに上がるとラビットも上がってエルボー連打の猛攻。雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるとラビットがつづけてダイビングフットスタンプを投下する。もう一度上がり2発目もヒット。3発目も決めて勝負あり、と思いきや鋼がクリアー。ならばとラビットはフェースロック。ラビットが回転エビ固めからジャーマン。10分経過。ラビットがラビストラルをかわされるもエルボー連打。鋼は投げっぱなしジャーマンを放つがすぐにラビットがボディーアタック。ラビットは鋼のバックを取るがこらえられる。ラビットが走ると鋼がラリアット、パワースラム。ラビットが返すと鋼がぶっこ抜いてのバックドロップ。鋼はフロッグスプラッシュを決めるがラビットが返す。鋼は「終わり!」と叫ぶがラビットが丸め込む。ラビットがラビストラルも2カウント。ラビットがダッシュし大ラビストラル狙い。鋼が切り返して丸め込む。ラビットがバックにまわりジャーマン。鋼が返すと両者ダウン状態。ラビットが立ち上がりラビットスープレックスを狙う。鋼がこらえてエルボー。鋼がカウンターのラリアットも1カウント。ラビットのダッシュに鋼がラリアット。ラビットがギリギリで返すと鋼がコーナーに乗せてフィニッシュを予告。雪崩式バックドロップを決めるがラビットが返す。15分経過。鋼はムーンサルトを宣言、これが決まるとラビットが返せず、王座が鋼に移動した。鋼「ベルトを取ったぞ! 私がベルトを巻いた限りもっともっとジュニアを盛り上げていきたいと思います! これからも応援よろしくお願いします!」
鋼のコメント
「私が目標としてきたジュニアのベルトがやっと取れました。3年目になるんですけど、3年目で取れたのがそれがかなりうれしいです。来年の8月には私も4年目ジュニアを卒業になります。ラストチャンスだと思ってやりました。(美兎はどうだった)ラビット美兎は強いです。かなり強いです。何回も挑戦して負けて、悔しくて苦やして、でも、やっとベルト取れたことが、本当にうれしいです」――前回と何が変わった?
「変わったもの……。自分を向上させる目標を決めて上を目指していきました。(どんなチャンピン?に)みんなに強いって言われる絶対王者になりたいです」
4 1/20
○コマンド・ボリショイ&里村明衣子(15分15秒、胴締めスリーパーホールド)華名&小波●
ボリショイ&里村という団体のリーダーがタッグを結成し華名とその弟子の小波を迎え撃つ。ザ・グレート・カブキとともにボリショイが入場し、2人でヌンチャクのパフォーマンス。先発は里村と小波。里村がフロントネックロックに取りグラウンドにもっていく。小波が脱出しヘッドロック。里村が小波を押し通し蹴りをつかむと自軍コーナーでミドルキック。ボリショイが小波をネックロックに捕える。小波が切り返してネックロックもボリショイが持ち上げて華名を呼び込む。ボリショイが胴締めにいくと華名が足を取りにいく。華名が腕十字の体勢に入るとボリショイが上になりバックにまわる。バックの取り合いからボリショイがヒザ十字へ。エルボーの応酬から華名が押し込み小波に替わる。小波がキックの連打もボリショイがつかむ。華名が乱入しダブルのドロップキック。5分経過。小波がキックの連打から腕十字。ボリショイが切り返して逆片エビ固め。変型アルゼンチンから叩きつけると里村にチェンジ。里村が小波にエルボー連打、コーナーに振って串刺しエルボーを叩き込む。小波がエルボーも里村が一発で倒す。小波が逆さ押さえ込みからワキ固め。華名が里村をミサイルキックで吹っ飛ばす。エルボースマッシュをかわした華名が胴締めスリーパー。ボリショイがカットするが華名は里村の顔面へスライディングキック。里村が華名へエルボースマッシュを連打。ダウンさせると引き起こしてDDT。ロープに走ると小波が背中にキック。怒った里村が小波を場外に落とし華名の背中へ側転ニードロップ。10分経過。ボリショイが控えの小波を落として華名へ619を放つ。ボリショイが掌底にいくと華名がかわす。ボリショイが三角締めに華名を捕える。里村は小波にタッチをさせず。ボリショイが華名へのヒザ十字に移行。華名が切り返してジャーマンから顔面蹴り。小波がボリショイにミドルキックの連打、脚を取りにいく。ボリショイがかけられた体勢から腕十字に取る。小波が腕を解いて脚を締め上げるがエスケープを許す。ボリショイが左右の張り手で小波を倒し、アッパー掌底、ブレーンバスター。ボリショイはフィニッシュを予告しタイガーの構え。そこへ華名がハイキックでカット。里村が小波をバックドロップで叩きつけボリショイに託す。ボリショイが小波を回転させて脚をロック。華名がカットに成功も里村が分断。ボリショイは小波に胴締めスリーパー。小波がギブアップし、ボリショイ&里村が勝利した。華名「おら、最後のカナロック、私の技を使いおったんねん。パクリ。ぱちもんや。ピエロもパクって技もパくって」ボリショイ「アホか? いまのは、ピコロックや。だいたいな、プロレス界でペイントっていったらカブキさんやろ。それからプロレス界のピエロっていったら私やねん。オマエはニセモノや!」カブキ「(華名へ)オマエはニセモノだ! ニセモノこの野郎!」華名「ニセモノいうんやったらな、JWPに華名軍のピエロ軍を乗り込ましたるからな。こっちがほんまもんのピエロや~」
欠場の中森があいさつ
「みなさんこんにちは。本日はご来場誠にありがとうございます。私は2月の試合でヒザを負傷して、左ヒザ半月板損傷と診断されて3月2日に手術を受けました。いま毎日リハビリをしているんですけども順調に進んでいます。私自身、欠場が初めてのことで、すごく悔しい気持ちでいっぱいですけども、一日でも早く復帰して必ず戻ってきたいと思っていますので、それまで待っていてください。よろしくお願いします」
5 1/30
JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権
<王者>○Leon&Ray(15分44秒、キャプチュードバスター→片エビ固め)<挑戦者>DASH・チサコ&仙台幸子●
※第45代JWPタッグ&第18代デイリータッグ王者が初防衛に成功。
13年12月の後楽園大会における王座決定戦でぶつかったLeon組と仙女軍がふたたびベルトをかけて対戦。両軍握手をかわし、Leonとチサコの先発で試合がスタート。エルボーの応酬からドロップキックをかわし合う。先にヒットさせたのはLeon。Leonがコーナーに上がるとチサコがつき落とし、場外へ空中胴締め落とし。幸子もRayを相手に二方向で場外戦が展開される。チサコはLeonを戻して十文字姉妹でダブルの攻撃。幸子がLeonに腕十字。Leonがエスケープすると幸子は腕を攻めていく。Leonはバックブリーカーを幸子に見舞いRayと合体。ダブルのフライングクロスチョップを決めるとRayが幸子へ逆水平の連打。幸子がDDTで流れを返すとチサコを呼び込み合体攻撃。Rayが潜り抜けるとLeonがスワンダイブのミサイルキック。ボラドーラスが次々と姉妹に串刺し攻撃。チサコがRayへミサイルキックを決め5分経過。チサコは串刺しのドロップキックからダイビングフットスタンプ。Rayがかわしスリングブレイド。チサコが返すとウラカンラナ。RayがLeonのアシストを得て619、白鶴。Leonがチサコの背後からスピアを決めるとチサコを抱え上げて幸子にぶつける。さらにコーナーへ追い込み、チサコをかいくぐりながらスピアを放つ。ノキアンバックブリーカーは幸子のカットが成功。しかしLeonは幸子をエルボーで場外に落とす。それでもすぐに幸子がカムバックし姉妹の合体攻撃。チサコがLeonへダイビングフットスタンプを連打。幸子がLeonへ相手コーナーからミサイルキック。Leonが幸子をかいくぐりRayがコルバタのフェイント攻撃。Rayがケブラーダを場外へ。Leonがスワンダイブプランチャでつづく。リングに戻すとRayがトップロープ上を側転してキック、Leonはトップロープを走ってのミサイルキックを放つ。Leonが幸子を引き起こすと旋回して叩きつける。チサコがボラドーラスL×Rにドロップキック。チサコが振って幸子がスイングDDT、チサコがミサイルキック、幸子がジャーマンへ。Leonが返すと、幸子がコーナーへ。RayがカットしLeonのパワーボムとRayのネックブリーカーが合体。Rayがチサコにジャーマン、Leonが幸子へマッドスプラッシュ。幸子が返すとボラドーラスL×Rが二方向でダイブ。姉妹がかわしてチサコがLeonに不知火、幸子がサマーソルト、チサコと幸子が連続のダイビングボディープレス。Leonがダウンも幸子はカバーに入れず。両者ヒザを突いた状態でエルボーを打ち合う。立ち上がった幸子がトラースキック、Leonがスピンキック。両者ダウンから幸子が突進もLeonが回し蹴り。チサコがキャプチュードバスターをカットもLeonが幸子にスピア。Leonのキャプチュードバスター狙いを幸子がDDTで切り返すがトラースキックが誤爆。Leonが幸子にキャプチュードバスターを決めるがチサコのカットが間に合う。Rayとチサコが場外。Leonが旋回式キャプチュードバスターも幸子の肩が上がる。もう一発放つと幸子は肩を上げられず。Rayとチサコが場外でやりあう間にリング上では3カウント。Leonが幸子をフォールし防衛に成功した。Leon「皆さんの応援のおかげです。宿敵の十文字姉妹に勝ってこそ、これからが本当の意味での私たちのチャンピオンロードの始まりだと思っています。でもその前にもうひとチーム倒さないといけない相手がいます。春山香代子! 希月あおい! オレンジハッピーズ!! 私たちはタッグリーグでオマエらに負けてるんだよ。次の挑戦者に指名する」希月がリングへ。希月「まずは防衛おめでとうございます。タッグリーグ優勝したオレンジハッピーズがベルトに挑戦するのは当然のことだよ、やってやるよ、ワー!当たり前のように勝って当たり前のようにベルトを巻く! そしてこの後、(春山)香代子がこの後、無差別のベルトを巻く。3冠王者の誕生だ!! オマエらが先に言ったってことはな、私たちにふさわしいハッピーな場所を用意してるっていうことだろうなあ! まあいいや、私たちはどんな場所でもハッピーにする自信があるから、とりあえずベルトでも磨いて待っとけ!」Leon「よっしゃ、防衛するぞ!!」
Leon&Rayのコメント
――初防衛に成功して。
Leon「十文字姉妹とは闘わざるを得なかった相手というか、自分たちが巻く前に彼女たちがチャンピオンになって、幸子のケガで一度も防衛戦をすることなく返上してたので、その2人を倒して、しかも1年半前の王座決定戦で自分たち負けてるので、この2人に勝たないと始められなかったので感無量です」
Ray「今回は本当にこれがスタートだと思っていたので、防衛できて、これからですね。いま自分に勢いが来てると思ってます。4月はいろんな団体から12試合オファーが来て、5月もすでに11試合のオファーが来ています。このベルトをJWPだけではなくいろんな団体、全国、世界の団体から防衛できるように。どこからも挑戦を受けるつもりでいます」
――すさまじい連係の攻防があったが。
Leon「ハイ。そうですね。やっぱり向こうは自分たちでタッグ屋と言ってるとおり、すごいタッグ。2人の力が合わされば何倍にもなるし、でもウチらもチャンピオンとしていままでやってきたことの積み重ねはウソをつかないので、それが自然に出た結果だと思います」
――3年ほど組んでいてここでようやくベルトを取って初防衛。長かった?
Leon「あー、長かった! 挑戦者(の立場)が4回だったので、初の王者としての試合だったので今日は本当に感慨深かったですね。だからこそ手放したくなかったし、何としても死守しようと」
Ray「ここからが本当に防衛を何度できるかの自分たちの挑戦ですよね」
Leon「しかも最初の挑戦者が彼女たちだったからこそ余計に価値が上がったと思うし、これからもっともっと防衛していかないといけない責任があるなと思いましたね」
――次の防衛戦にはタッグリーグの覇者を指名したが。
Leon「それはもう(最初から)頭にありました。今日勝って、次は絶対にあの2人ってタッグリーグで負けたときから思ってたんで、この後、(無差別級王座戦で)春山が、どっちが勝つかわからないですけど」
――ベルトは巻いたがタッグリーグを優勝できなかったのは計算違いなのでは?
Leon「そうです、もちろん。その悔しさがあったからこそ負けられない試合でした」
――これからは負けないボラドーラスL×Rをつくっていかないといけない。
Ray「そうです。本当に負けないロードでチャンピオンロードを進みたいと思います」
Leon「ハイ」
十文字姉妹のコメント
チサコ「全部がやばい」
幸子「ごめんね」
――初防衛することなく返還したベルトへの挑戦となったが。
チサコ「挑戦したい気持ちはあって、仙女に定期的に参戦してもらっているRay選手から挑戦したいと言われて、チャンスをいたたいたのは凄くラッキーだなって」
――気持ち的には王者? 挑戦者?
チサコ「十文字姉妹はベルトを返還して、幸子が復帰して、イチからという気持ちでやっていましたが……チーム的には一番という気持ちはありましたね。簡単に王者、王者って簡単に名乗れないというか、王者に対してのリスペクトもありますし」
――改めてベルトが欲しくなった?
チサコ「ハッキリ言うと勝てない相手ではないと思っていたので、勝利もRay&Leonさんにしたことあるので、気持ちは勝つつもりでいってたですけど。チャンピオンは強かったですね。幸子が欠場していて私がシングルで闘っている間、1年ブランクがあったので一番でかかったんじゃないかと思います」
幸子「プロレスって厳しいですね。命と紙一重の、死ぬか生きるかのなかでやってきたんですけど、それを欠場する前は当たり前だと思ったけど、復帰まもなくて、プロレスの厳しさを感じます。いままで姉妹でちゃんとやってきたので、その力を発揮するのではなく、もっともっと力つけて欠場後よりもっと勢いが出るタッグチームになれるように、復帰した十文字姉妹は何百倍も強くなると思います。悔しさありますし、未練もありますし、そのぶん強くなっていきたいと思います」
6 1/30
JWP認定無差別級選手権試合
<王者>●中島安里紗(24分20秒、ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め)<挑戦者>春山香代子○
※中島が7度目の防衛に失敗、春山が第24代王者となる。
メインは現王者の中島がかつての絶対王者・春山を迎え撃つ純血の無差別級王座戦。中島が握手を求めると春山がしっかりと応じる。しかし直後に春山が背後からラリアット乱れ打ち。中島がDDTから顔面へドロップキック。中島はワキ固めから顔面へニー。張り手を打ってロープに走ると足をつかまれるが飛びついで腕十字へもっていく。三角締めを春山が脱出し張り手の連打。串刺しラリアットを食らわずに中島がミサイルキック。エルボーの応酬から相手をかいくぐりラリアットの打ち合いへ。打ち倒したのは中島。春山のトラースキックがヒットし串刺しラリアットの乱打。春山はダブルアームでトップロープに乗せるとリング外に落とし場外戦へもっていく。中島の額を壁に叩きつけていく春山。さらに場内を徘徊するが、中島が打撃連打でやり返し客席に叩きつける。さらにイスを何脚も投げつける。しのいだ春山がボディースラム。こんどは春山が中島を客席に叩きつけイスを振りかざす。春山は場外でキーンハンマーのように中島を叩き落とす。5分経過。春山はリングに戻り強烈なミサイルキック、ダブルアーム式フェースバスターを連発。3発目を中島がこらえるとラリアットを後ろから前から3連打。春山がキーンハンマーを狙うと中島が切り返す。しかし春山はトラースキックからラリアット。中島が背後にまわるが春山がこらえてラリアットでなぎ倒す。春山が顔面にトラースキックを3連打。トップロープに足をかけるとスイングネックブリーカー、コーナーに上がりダイビングギロチン投下。キーンハンマー狙いは中島が切り返し顔面蹴り。春山を引き起こすと張り手の打ち合いに。中島がぶっこ抜きのジャーマン。さらにジャーマンを連発するが2カウント。中島はコーナーからミサイルキックの4連打。10分経過。中島がフルネルソンも春山がこらえてエルボーを打ち合う。春山が張り手の連打も中島が回転エビ固め。中島は春山の顔面にニーを連打し顔面に蹴りをぶち込む。春山のラリアットを耐えた中島がドラゴンの構え。こらえた春山の顔面を蹴り上げてダルマ式ジャーマン。春山が返すと、中島はドラゴンの構え。春山が切り返しリーダーズストームのようにこらえる中島を落とす。春山がコーナーに上がると中島も上がり張り手の打ち合い。春山が上段からスタナーを敢行。春山はトップロープからスタンディングギロチンも中島がフランケン気味に切り返す。中島がコーナーに上がると春山も上がり雪崩式パワースラム。15分経過。セコンドの希月が春山のヒザを気遣う。春山が立ち上がり顔面へキック。春山が中島をマットに叩きつけるが2カウント。春山は至近距離から加速度を上げながらラリアットを7連発。こらえた中島が投げっぱなしのドラゴンからニーアタック。春山を引き起こし左右からエルボー連打、春山がトラースキックも中島がヘッドバット。春山がラリアットを打つが中島がこらえる。春山がもう一発ラリアットも中島がクリアー。春山が立ち上がりスタンディングのダイビングギロチン。中島が返すと春山がキーンハンマー狙い。中島がこらえるも春山がキーンハンマー。中島が反転して押さえ込む。中島が蹴りを放ち春山を起ち上げドラゴン。ギリギリで春山の方が上がる。中島が丸め込むと20分経過。中島がエルボー連打から奪取も春山がキャッチしキーンハンマー。中島がなんとか返すことに成功。春山がダッシュしニーをぶち込む。顔面へのトラースキックを5連打。中島を引き起こすとダッシュするが中島がキューティースペシャル。中島がエルボー乱打で春山をなぎ倒す。春山が3カウント寸前で肩を上げる。中島がD×Dの構えも春山が切り返しマットに叩きつける。春山が中島を叩きつけるがこれも3カウントには至らず。春山が中島を抱えてそのまま落とす。勝負ありと思われたが中島の肩が上がる。春山がコーナーからダイビングギロチン。カバーにはいかずもう一発ダイビングギロチン投下。中島はピクリとも動かず3カウントが入った。
春山「久々、春山にベルトが還ってきたぞ! 今日、試合をしてリング上で感じたことがあります。JWPベテラン軍、ボリショイさん、KAZUKI、Leon、もっと若手の壁にならないといけないんじゃないですか? 若手も日々どんどん成長しています。成長してもらわないと困りますからね。その分、私たちも日々成長しないといけないんじゃないですか? そしたらJWPはもっとハッピーにより良い大会になると思います。そして中島、ハッピー…じゃないよね、たぶん。私はアナタとシングルをして、とてもすごくいろいろ感じました、闘いの中で。後輩であるんですけど、私にとってはいいライバル。尊敬できるし、これからもいい戦友で闘っていこうじゃないですか、ハッピーに!」中島「負けてハッピーなわけねえだろ。でも、私が悔しいのは、アンタに負けたからじゃない。私が弱いからだよ。まだまだこれから闘いは続いていきます」春山「さすが中島だね。だからこそJWPの闘いはもっと楽しい闘いになります。そしてベテラン軍、若手はもっとどんどん遠慮せず気持ちでぶつかっていくように。大丈夫だよ、このベテラン、ビクともしないから、私はしない、だから来てほしい。じゃないとJWPの新しい未来が見えてこない」JWPの選手がたちがリング上へ。春山「JWPどんどん楽しくなっていくと思います。次の闘い、その次の闘いを楽しみにしててください。それからどこかで見ている中森もいると思うので、アナタが復帰したらまず一番最初にシングルをしたいので、そこんとこもすごい楽しみです。これからもJWPを背負って一人ひとり突っ走っていこうじゃないですか。気持ちは変わらないでしょ、JWPをよくしたい、一番にしたいって。その気持ちがあればJWPは大丈夫だと思います。今日はありがとうございました!
中島のコメント
――負けた事実をいまどうとらえる?
「春山香代子に負けたということで、自分自身の弱さが悔しいし…でも落ち込んではいないです。落ち込んではなくて、むしろこれからもっともっと熱くなっていくものを感じたしまだまだこれからだと強く思ったので」
――負ける気がしないと言っていた春山とやってみて。
「負けたということがすべてだと思います」
――1年以上守ってきたベルトを手放すことになるが。
「……(涙)。やっぱり私は無差別のベルトをもう一度巻きたいし、すごく感じたのはきっと次に取るときは本当のエースになれると私は思ってます」
――すぐに再戦を、というわけではない?
「そうですね。いま負けたばかりですぐに次は、とはないですけど、でも結果を結果としてしっかりと受け止めて、いまは立ち止まる時ではないと思うので、やっぱり春山さんから無差別のベルトを取り返したいです(涙)」
――リング上では世代闘争が起こるような雰囲気になったが。
「でも私の気持ちはたぶんいまそこにないと思うので、いまのいまですぐに言えることは、ないです」
――春山が勝ったほうがJWPにとってはハッピー、いいのではないかと言っていたが、実際現実になって。
「そうですね。それは私が勝って初めて、勝つことを前提としての思いだったので、あとはなんですかね、もちろん春山香代子のプロレスはハッピーで、みんな幸せで。でも私のプロレスはそこじゃない部分もあって、もちろん私のプロレスがすべてではないし、春山香代子のプロレスがすべてではないし。だからこそベルトをみんなで競い合う、いろんな選手で競い合うことに意味があると思うので」
――そこに中島ももちろん入っていく?
「もちろんです」
――これから(挑戦をめぐり)横一線の争いになる?
「そうですね。でも、負けはしましたけど、世代闘争? 正直言って私は自分のことをまわりと同じだと思ってないです。負けたから横一線かと言われれば、私はそんな覚悟でやってきていないです」
春山のコメント
「ハイ、36歳、最後の挑戦。最後に挑戦してベルトを巻けなかったらどうしようって不安と闘っていたので、ベルトを巻けて、ハイ、春山、36歳でメチャメチャハッピーです! ハイ」
――これで3度目の無差別級王座戴冠。どうしてここで春山(が挑戦)なんだという声もあったと思うが。
「やっぱり、私だって歳を取っていくじゃないですか。自分の中でしっかり区切りをつけていきたいなっていうのがあって、絶対王者だった時の春山と、いまはまだあのころのバリバリだったあの頃のバリバリ春山ではないと思うんですけども、このベルトを巻いたからにはもっと自分もレベルアップしてあのころの絶対王者になるとの気持ちと、歳を取っていってカラダだって体力だって落ちないわけはない。落ちたときに中島に挑戦して、チャンスはいくらでもあると思うんですよ、自分がプロレスをしている限り。でも、歳をとっていってのチャンスではなく、自分でハッキリと区切りをつけて、今回本当に巻けなかったら絶対挑戦しないと決めてましたし、ほかにチャンスが来ても私が口で言ったことなんで曲げる気はないです。これからは、本当に後輩ですけどすごくしっかりしてて頼りがいがあって、たまには突き抜けた行動をしてしまう中島なんですけど、そんな中島が大好きだし、中島もJWPが大好きで戻ってきてこれだけの結果を残している。だからこそ何もしていない私が今回挑戦することに対して気にくわない人たちがいるのかもしれないけど、その人たちにさすが春山が巻いて正解だったと思わせる闘いをこれから私がしていく。中島にはいままで通り、ベルトは失ったかもしれないけど、リング上でも落ち込んでいなかったので、あの性格なのでどんどん突っ走ったことをしてくれると思うので、どんどん楽しくなると思います」
――負けたら引退を視野に入れていた?
「負けたら引退というのは私の中に入れてなかった。ただ申し訳ないのがレスラーを続けている限り、私を応援しているファンは私にまたベルトを巻いてほしいって思うと思うんですよ。それを言われたときに、私はもうベルトに(挑戦しない)って言うんじゃなくて、私から発信してそれでもベルトを失ったとしてもバリバリ春山を応援してくれるのであれば応援してほしいし、ベルトを巻かないんだってほかの人を応援するならそれは私のプロとしてのプロレス欲がないんじゃないですか。何人かの人に言われました、負けたら引退するのって。無駄な心配をさせてしまったんですけどあえて自分から負けたからって引退しませんって言うのはおかしいと思ったので。ベテランはどうしても落ち着いてしまうと思います。悪い見本じゃないですけど私は無差別を落としてからもう下の子の教育に走りますって言ってしまった時点で、もうちょっと無差別から一線を引いていた気持ちもなくはなかったので。でもそれじゃダメだと思うんですよ。本人がそう思ってるならあれですけど、選手、ベテランの人たちがもっと上にって気持ちがあったら、もっと壁にならないとJWPはおもしろくならないと思う」
――タッグリーグで希月と組んだことが気持ちをポジティブにしたのでは?
「そうですね。あおいちゃんの明るい気持ち、昔あったのにたぶん失っていたものをあおいちゃんっていうタッグパートナーができてすごい本当に精神的にも助けられたと思います」
――そこからだいぶ変わったのが見えてきた。
「本当ですか? オッ! ハイ。日々前向きですよ。ネガティブな人がやっててもどうかと思いますよ、プロレス。だってプロレスはハッピーにさせるためにみんなリングに上がってやってるんですから」
――中森が挑戦したとき、これだけ観客を入れてる中島を倒してチャンピオンになるのは正直怖いと言っていた。春山が以前にチャンピオンだったときよりも、このところの後楽園は観客が入っていた。
「まちがいなくそうです」
――この後のチャンピオンはいい試合をすればいいとはプレッシャーの次元が違ってくる。
「それは相当の覚悟を持ってますし、そういうのをしないと覚悟はないと人ってつまらなくなってくるので、どんどん自分に課題を当てて、これでお客が落ちた、春山が無差別を巻いたからだって思われたくないので。それもあるしJWPは一人ひとりがもうちょっと強くならないといけないと思うんですよ。このベルトって他団体とかはけっこういろんな子が巻いてると思うんです。JWPのベルトは巻いた人がエースというか、トップの証なので、巻いてないから私はJWPの顔じゃないとかじゃなく、JWPにいるんだからJWPの顔なんだから好きなように発信して、責任を取れる発信をしていけばすべてOKだと思うんです。発信もしないうじうじしてる。そんなJWPはよくならないと思うしダメだと思う。それは私もプレッシャーです」
――それで試合後、若手を鼓舞して世代闘争をしかけた?
「世代闘争じゃないですか? 世代闘争していかないと、だって人数がこんなにいるんですもん、JWPで。JWP同士でもっとおもしろいことしていかないと。他団体の誰かが来てとかじゃなく、JWPという団体があるんだから、JWPも24年目に入ったのでもっと変われるはずです。そういう選手がいると思ったので、私はあえてああやって言いました」
観衆1085人
入場式でラビットがあいさつ
「本日はご来場ありがとうございます。今年の8月でジュニアを卒業しますが、私にはV10の目標、そしてベルトを持ったまま卒業する目標があります。鋼にはまだまだベルトを持たせるわけにはいきません。必ず今日防衛してみせます。選手一同熱い試合をしますので、熱いご声援をよろしくお願いします」
欠場の林結愛があいさつ「みなさんこんにちは。本日はご来場誠にありがとうございます。本日も右目の調子が万全ではないため、欠場させていただきます、誠に申し訳ありませんでした。自分は2年目を迎える前にここで試合をしたかったのですが、その夢がかなわず、24年目に入るJWP、2年目に入る自分のために何かできることはないかと考えさせていただいたところ、本日第1試合の特別リングアナウンサーをつとめさせていただくことになりました。初めての経験でまだまだ分からないことがありますが温かい目で見ていただければ幸いです。選手一同熱い闘いをしますので、みなさんご声援のほうよろしくお願いします」
1 1/20
JWPvs我闘雲舞対抗戦
○KAZUKI&藤ヶ崎矢子(10分45秒、デス・バイ・ロドリック→片エビ固め)帯広さやか&「ことり」●
JWPと我闘雲舞がタッグで対抗戦。この試合では、欠場中の林結愛が特別リングアナウンサーをりっぱに務めあげた。我闘雲舞軍が握手を求めるがJWP軍は応じず。「ことり」が「KAZUKI出てこい!」と挑発するも先発は矢子。「ことり」は矢子を投げるともう一度KAZUKIを呼び出す。しかし矢子が「ふざけるな!」と襲いかかる。「ことり」はコーナーからのアームホイップで矢子を叩き落としてまたもや「KAZUKI出てこい!」。KAZUKIが応じないとみるや帯広にチェンジ。矢子はボディースラムで叩きつけ逆エビ狙い。帯広がこらえて反対にボディースラム。「ことり」が矢子に巴投げの連打、飛びついての卍固めをかけながらKAZUKIを挑発。帯広がKAZUKIを阻止にかかるが反対に卍固めに捕まる。「ことり」のダッシュに矢子がドロップキック。KAZUKIが出てきて「ことり」と対峙。「ことり」が投げを打つとKAZUKIもやり返しにかかる。しかし「ことり」は投げられずに帯広とタッチ。KAZUKIは帯広にニーの連打。帯広はKAZUKIから逃げまくりエプロンへ出る。戻ってくるとドロップキック。KAZUKIはニーをぶち込みボディースラム、ダブルニードロップ。矢子が帯広へドロップキックを3連発。帯広が回転エビ固めからドロップキックの3連打を放つ。コーナーに上がるとミサイルキック。矢子がダブルリストを決めるも帯広がクリアー。KAZUKIが「ことり」にキッチンシンクからダブルニーアタック。担ぎ上げるとセカンドロープに乗せてダブルニーを投下する。トップロープからも放つが「ことり」は必死に肩を上げる。KAZUKIの突進に「ことり」が一本背負い、ダイビングボディーアタック。もう一度投げを狙うがKAZUKIがこらえる。ならばと「ことり」は回転エビ固め。「ことり」と帯広がダブルのブレーンバスターを狙う。KAZUKIが切り返し矢子に指示。矢子が「ことり」へダイビングボディープレス、KAZUKIはダイビングニードロップでつづく。10分経過。KAZUKIが「ことり」を担ぎ上げるが帯広がカットに入る。「ことり」が丸め込むもKAZUKIが一本背負いのお返し。デス・バイ・ロドリックを決めると「ことり」が返せず、3カウントが入った。
2 1/20
●瑛凛(12分2秒、キムラロックⅡ)木村響子○
ボリショイは後楽園でこのカードを考えていたようだが、瑛凛から望む形で木村との一騎打ちが実現。木村がグラウンドに誘いフロントネックロック。瑛凛が切り返すと木村は「あれ、お父さんきてる」と瑛凛の気を引いてヘッドロックに取る。瑛凛がロープに振ると木村はショルダータックル。瑛凛がアームホイップからドロップキックにいくと木村がかわす。木村が唾を吐きつけると瑛凛がドロップキック。髪投げは木村がこらえ反対に瑛凛を投げつける。「よくもやったな!」と木村が髪投げ連発。木村は髪をつかんでロープに固定。顔面をかきむしり二方向で攻撃する。木村は瑛凛のエルボー連打を受けて立つ。瑛凛のクロスボディーを受け止めて木村がバックブリーカー。さらに逆片エビ固めにとり余裕のVサインを客席に見せる。瑛凛がエビ固めから顔面へドロップキック。木村が背中へのフットスタンプ。2発目は瑛凛がかわして場外へ出る。木村が「上がってこいよ!」と要求すると瑛凛が「オマエが降りてこいよ!」と言い返す。木村が場外に出ると瑛凛が戻ってエプロンでドロップキックの連打。ダイビングクロスボディーを木村がキャッチしマットへ叩きつける。瑛凛がコーナーを蹴ってのスイングDDT。木村が返すとエイは回転エビ固め。返した木村が逆片エビ固めで反り上げる。10分経過。瑛凛が丸め込みの連続で追い込みにかかる。木村がしのいでカナディアンからマットに叩き落とす。瑛凛が返すと木村はブレーンバスター。瑛凛を引き起こしてバックブリーカー。瑛凛がキムラロックⅡでギブアップし木村が勝ち名乗りを受けた。
3 1/30
JWP認定ジュニア&POP選手権試合
●<王者>ラビット美兎(15分31秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)ライディーン鋼○
<挑戦者>
※ラビットが6度目の防衛に失敗、鋼が第26代JWPジュニア&第16代POP王者となる。
デビュー4年によるジュニア卒業を8月に控えるラビットが鋼を相手に6度目の防衛戦。鋼はタッグリーグ戦でラビットを直接フォールし、春兎から優勝の可能性を消している。握手直後に鋼がジャーマンで奇襲。返したラビットが飛びついて丸め込む。鋼のラリアットをかわしラビットがアームホイップ、場外へのプランチャで宙を舞う。リングに戻るとミサイルキック、ワキ固め。両腕をロックすると鋼が足を伸ばしてエスケープ。ラビットからエルボーの打ち合いを挑む。鋼がリフトアップするがラビットがDDT。鋼はロープ上のラビットを捕まえてブレーンバスターからカナディアンバックブリーカー。コーナーに乗せると串刺しボディーアタック、串刺しラリアット。5分経過。鋼は「終わり!」と叫んで逆エビ固め。リバーススプラッシュはラビットがかわすが串刺しラリアットの連発を食らう。さらに鋼がニールキック。ボディースラムで叩きつけるとリバーススプラッシュをセカンド、トップから放つ。再度コーナーに上がるとラビットも上がってエルボー連打の猛攻。雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるとラビットがつづけてダイビングフットスタンプを投下する。もう一度上がり2発目もヒット。3発目も決めて勝負あり、と思いきや鋼がクリアー。ならばとラビットはフェースロック。ラビットが回転エビ固めからジャーマン。10分経過。ラビットがラビストラルをかわされるもエルボー連打。鋼は投げっぱなしジャーマンを放つがすぐにラビットがボディーアタック。ラビットは鋼のバックを取るがこらえられる。ラビットが走ると鋼がラリアット、パワースラム。ラビットが返すと鋼がぶっこ抜いてのバックドロップ。鋼はフロッグスプラッシュを決めるがラビットが返す。鋼は「終わり!」と叫ぶがラビットが丸め込む。ラビットがラビストラルも2カウント。ラビットがダッシュし大ラビストラル狙い。鋼が切り返して丸め込む。ラビットがバックにまわりジャーマン。鋼が返すと両者ダウン状態。ラビットが立ち上がりラビットスープレックスを狙う。鋼がこらえてエルボー。鋼がカウンターのラリアットも1カウント。ラビットのダッシュに鋼がラリアット。ラビットがギリギリで返すと鋼がコーナーに乗せてフィニッシュを予告。雪崩式バックドロップを決めるがラビットが返す。15分経過。鋼はムーンサルトを宣言、これが決まるとラビットが返せず、王座が鋼に移動した。鋼「ベルトを取ったぞ! 私がベルトを巻いた限りもっともっとジュニアを盛り上げていきたいと思います! これからも応援よろしくお願いします!」
鋼のコメント
「私が目標としてきたジュニアのベルトがやっと取れました。3年目になるんですけど、3年目で取れたのがそれがかなりうれしいです。来年の8月には私も4年目ジュニアを卒業になります。ラストチャンスだと思ってやりました。(美兎はどうだった)ラビット美兎は強いです。かなり強いです。何回も挑戦して負けて、悔しくて苦やして、でも、やっとベルト取れたことが、本当にうれしいです」――前回と何が変わった?
「変わったもの……。自分を向上させる目標を決めて上を目指していきました。(どんなチャンピン?に)みんなに強いって言われる絶対王者になりたいです」
4 1/20
○コマンド・ボリショイ&里村明衣子(15分15秒、胴締めスリーパーホールド)華名&小波●
ボリショイ&里村という団体のリーダーがタッグを結成し華名とその弟子の小波を迎え撃つ。ザ・グレート・カブキとともにボリショイが入場し、2人でヌンチャクのパフォーマンス。先発は里村と小波。里村がフロントネックロックに取りグラウンドにもっていく。小波が脱出しヘッドロック。里村が小波を押し通し蹴りをつかむと自軍コーナーでミドルキック。ボリショイが小波をネックロックに捕える。小波が切り返してネックロックもボリショイが持ち上げて華名を呼び込む。ボリショイが胴締めにいくと華名が足を取りにいく。華名が腕十字の体勢に入るとボリショイが上になりバックにまわる。バックの取り合いからボリショイがヒザ十字へ。エルボーの応酬から華名が押し込み小波に替わる。小波がキックの連打もボリショイがつかむ。華名が乱入しダブルのドロップキック。5分経過。小波がキックの連打から腕十字。ボリショイが切り返して逆片エビ固め。変型アルゼンチンから叩きつけると里村にチェンジ。里村が小波にエルボー連打、コーナーに振って串刺しエルボーを叩き込む。小波がエルボーも里村が一発で倒す。小波が逆さ押さえ込みからワキ固め。華名が里村をミサイルキックで吹っ飛ばす。エルボースマッシュをかわした華名が胴締めスリーパー。ボリショイがカットするが華名は里村の顔面へスライディングキック。里村が華名へエルボースマッシュを連打。ダウンさせると引き起こしてDDT。ロープに走ると小波が背中にキック。怒った里村が小波を場外に落とし華名の背中へ側転ニードロップ。10分経過。ボリショイが控えの小波を落として華名へ619を放つ。ボリショイが掌底にいくと華名がかわす。ボリショイが三角締めに華名を捕える。里村は小波にタッチをさせず。ボリショイが華名へのヒザ十字に移行。華名が切り返してジャーマンから顔面蹴り。小波がボリショイにミドルキックの連打、脚を取りにいく。ボリショイがかけられた体勢から腕十字に取る。小波が腕を解いて脚を締め上げるがエスケープを許す。ボリショイが左右の張り手で小波を倒し、アッパー掌底、ブレーンバスター。ボリショイはフィニッシュを予告しタイガーの構え。そこへ華名がハイキックでカット。里村が小波をバックドロップで叩きつけボリショイに託す。ボリショイが小波を回転させて脚をロック。華名がカットに成功も里村が分断。ボリショイは小波に胴締めスリーパー。小波がギブアップし、ボリショイ&里村が勝利した。華名「おら、最後のカナロック、私の技を使いおったんねん。パクリ。ぱちもんや。ピエロもパクって技もパくって」ボリショイ「アホか? いまのは、ピコロックや。だいたいな、プロレス界でペイントっていったらカブキさんやろ。それからプロレス界のピエロっていったら私やねん。オマエはニセモノや!」カブキ「(華名へ)オマエはニセモノだ! ニセモノこの野郎!」華名「ニセモノいうんやったらな、JWPに華名軍のピエロ軍を乗り込ましたるからな。こっちがほんまもんのピエロや~」
欠場の中森があいさつ
「みなさんこんにちは。本日はご来場誠にありがとうございます。私は2月の試合でヒザを負傷して、左ヒザ半月板損傷と診断されて3月2日に手術を受けました。いま毎日リハビリをしているんですけども順調に進んでいます。私自身、欠場が初めてのことで、すごく悔しい気持ちでいっぱいですけども、一日でも早く復帰して必ず戻ってきたいと思っていますので、それまで待っていてください。よろしくお願いします」
5 1/30
JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権
<王者>○Leon&Ray(15分44秒、キャプチュードバスター→片エビ固め)<挑戦者>DASH・チサコ&仙台幸子●
※第45代JWPタッグ&第18代デイリータッグ王者が初防衛に成功。
13年12月の後楽園大会における王座決定戦でぶつかったLeon組と仙女軍がふたたびベルトをかけて対戦。両軍握手をかわし、Leonとチサコの先発で試合がスタート。エルボーの応酬からドロップキックをかわし合う。先にヒットさせたのはLeon。Leonがコーナーに上がるとチサコがつき落とし、場外へ空中胴締め落とし。幸子もRayを相手に二方向で場外戦が展開される。チサコはLeonを戻して十文字姉妹でダブルの攻撃。幸子がLeonに腕十字。Leonがエスケープすると幸子は腕を攻めていく。Leonはバックブリーカーを幸子に見舞いRayと合体。ダブルのフライングクロスチョップを決めるとRayが幸子へ逆水平の連打。幸子がDDTで流れを返すとチサコを呼び込み合体攻撃。Rayが潜り抜けるとLeonがスワンダイブのミサイルキック。ボラドーラスが次々と姉妹に串刺し攻撃。チサコがRayへミサイルキックを決め5分経過。チサコは串刺しのドロップキックからダイビングフットスタンプ。Rayがかわしスリングブレイド。チサコが返すとウラカンラナ。RayがLeonのアシストを得て619、白鶴。Leonがチサコの背後からスピアを決めるとチサコを抱え上げて幸子にぶつける。さらにコーナーへ追い込み、チサコをかいくぐりながらスピアを放つ。ノキアンバックブリーカーは幸子のカットが成功。しかしLeonは幸子をエルボーで場外に落とす。それでもすぐに幸子がカムバックし姉妹の合体攻撃。チサコがLeonへダイビングフットスタンプを連打。幸子がLeonへ相手コーナーからミサイルキック。Leonが幸子をかいくぐりRayがコルバタのフェイント攻撃。Rayがケブラーダを場外へ。Leonがスワンダイブプランチャでつづく。リングに戻すとRayがトップロープ上を側転してキック、Leonはトップロープを走ってのミサイルキックを放つ。Leonが幸子を引き起こすと旋回して叩きつける。チサコがボラドーラスL×Rにドロップキック。チサコが振って幸子がスイングDDT、チサコがミサイルキック、幸子がジャーマンへ。Leonが返すと、幸子がコーナーへ。RayがカットしLeonのパワーボムとRayのネックブリーカーが合体。Rayがチサコにジャーマン、Leonが幸子へマッドスプラッシュ。幸子が返すとボラドーラスL×Rが二方向でダイブ。姉妹がかわしてチサコがLeonに不知火、幸子がサマーソルト、チサコと幸子が連続のダイビングボディープレス。Leonがダウンも幸子はカバーに入れず。両者ヒザを突いた状態でエルボーを打ち合う。立ち上がった幸子がトラースキック、Leonがスピンキック。両者ダウンから幸子が突進もLeonが回し蹴り。チサコがキャプチュードバスターをカットもLeonが幸子にスピア。Leonのキャプチュードバスター狙いを幸子がDDTで切り返すがトラースキックが誤爆。Leonが幸子にキャプチュードバスターを決めるがチサコのカットが間に合う。Rayとチサコが場外。Leonが旋回式キャプチュードバスターも幸子の肩が上がる。もう一発放つと幸子は肩を上げられず。Rayとチサコが場外でやりあう間にリング上では3カウント。Leonが幸子をフォールし防衛に成功した。Leon「皆さんの応援のおかげです。宿敵の十文字姉妹に勝ってこそ、これからが本当の意味での私たちのチャンピオンロードの始まりだと思っています。でもその前にもうひとチーム倒さないといけない相手がいます。春山香代子! 希月あおい! オレンジハッピーズ!! 私たちはタッグリーグでオマエらに負けてるんだよ。次の挑戦者に指名する」希月がリングへ。希月「まずは防衛おめでとうございます。タッグリーグ優勝したオレンジハッピーズがベルトに挑戦するのは当然のことだよ、やってやるよ、ワー!当たり前のように勝って当たり前のようにベルトを巻く! そしてこの後、(春山)香代子がこの後、無差別のベルトを巻く。3冠王者の誕生だ!! オマエらが先に言ったってことはな、私たちにふさわしいハッピーな場所を用意してるっていうことだろうなあ! まあいいや、私たちはどんな場所でもハッピーにする自信があるから、とりあえずベルトでも磨いて待っとけ!」Leon「よっしゃ、防衛するぞ!!」
Leon&Rayのコメント
――初防衛に成功して。
Leon「十文字姉妹とは闘わざるを得なかった相手というか、自分たちが巻く前に彼女たちがチャンピオンになって、幸子のケガで一度も防衛戦をすることなく返上してたので、その2人を倒して、しかも1年半前の王座決定戦で自分たち負けてるので、この2人に勝たないと始められなかったので感無量です」
Ray「今回は本当にこれがスタートだと思っていたので、防衛できて、これからですね。いま自分に勢いが来てると思ってます。4月はいろんな団体から12試合オファーが来て、5月もすでに11試合のオファーが来ています。このベルトをJWPだけではなくいろんな団体、全国、世界の団体から防衛できるように。どこからも挑戦を受けるつもりでいます」
――すさまじい連係の攻防があったが。
Leon「ハイ。そうですね。やっぱり向こうは自分たちでタッグ屋と言ってるとおり、すごいタッグ。2人の力が合わされば何倍にもなるし、でもウチらもチャンピオンとしていままでやってきたことの積み重ねはウソをつかないので、それが自然に出た結果だと思います」
――3年ほど組んでいてここでようやくベルトを取って初防衛。長かった?
Leon「あー、長かった! 挑戦者(の立場)が4回だったので、初の王者としての試合だったので今日は本当に感慨深かったですね。だからこそ手放したくなかったし、何としても死守しようと」
Ray「ここからが本当に防衛を何度できるかの自分たちの挑戦ですよね」
Leon「しかも最初の挑戦者が彼女たちだったからこそ余計に価値が上がったと思うし、これからもっともっと防衛していかないといけない責任があるなと思いましたね」
――次の防衛戦にはタッグリーグの覇者を指名したが。
Leon「それはもう(最初から)頭にありました。今日勝って、次は絶対にあの2人ってタッグリーグで負けたときから思ってたんで、この後、(無差別級王座戦で)春山が、どっちが勝つかわからないですけど」
――ベルトは巻いたがタッグリーグを優勝できなかったのは計算違いなのでは?
Leon「そうです、もちろん。その悔しさがあったからこそ負けられない試合でした」
――これからは負けないボラドーラスL×Rをつくっていかないといけない。
Ray「そうです。本当に負けないロードでチャンピオンロードを進みたいと思います」
Leon「ハイ」
十文字姉妹のコメント
チサコ「全部がやばい」
幸子「ごめんね」
――初防衛することなく返還したベルトへの挑戦となったが。
チサコ「挑戦したい気持ちはあって、仙女に定期的に参戦してもらっているRay選手から挑戦したいと言われて、チャンスをいたたいたのは凄くラッキーだなって」
――気持ち的には王者? 挑戦者?
チサコ「十文字姉妹はベルトを返還して、幸子が復帰して、イチからという気持ちでやっていましたが……チーム的には一番という気持ちはありましたね。簡単に王者、王者って簡単に名乗れないというか、王者に対してのリスペクトもありますし」
――改めてベルトが欲しくなった?
チサコ「ハッキリ言うと勝てない相手ではないと思っていたので、勝利もRay&Leonさんにしたことあるので、気持ちは勝つつもりでいってたですけど。チャンピオンは強かったですね。幸子が欠場していて私がシングルで闘っている間、1年ブランクがあったので一番でかかったんじゃないかと思います」
幸子「プロレスって厳しいですね。命と紙一重の、死ぬか生きるかのなかでやってきたんですけど、それを欠場する前は当たり前だと思ったけど、復帰まもなくて、プロレスの厳しさを感じます。いままで姉妹でちゃんとやってきたので、その力を発揮するのではなく、もっともっと力つけて欠場後よりもっと勢いが出るタッグチームになれるように、復帰した十文字姉妹は何百倍も強くなると思います。悔しさありますし、未練もありますし、そのぶん強くなっていきたいと思います」
6 1/30
JWP認定無差別級選手権試合
<王者>●中島安里紗(24分20秒、ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め)<挑戦者>春山香代子○
※中島が7度目の防衛に失敗、春山が第24代王者となる。
メインは現王者の中島がかつての絶対王者・春山を迎え撃つ純血の無差別級王座戦。中島が握手を求めると春山がしっかりと応じる。しかし直後に春山が背後からラリアット乱れ打ち。中島がDDTから顔面へドロップキック。中島はワキ固めから顔面へニー。張り手を打ってロープに走ると足をつかまれるが飛びついで腕十字へもっていく。三角締めを春山が脱出し張り手の連打。串刺しラリアットを食らわずに中島がミサイルキック。エルボーの応酬から相手をかいくぐりラリアットの打ち合いへ。打ち倒したのは中島。春山のトラースキックがヒットし串刺しラリアットの乱打。春山はダブルアームでトップロープに乗せるとリング外に落とし場外戦へもっていく。中島の額を壁に叩きつけていく春山。さらに場内を徘徊するが、中島が打撃連打でやり返し客席に叩きつける。さらにイスを何脚も投げつける。しのいだ春山がボディースラム。こんどは春山が中島を客席に叩きつけイスを振りかざす。春山は場外でキーンハンマーのように中島を叩き落とす。5分経過。春山はリングに戻り強烈なミサイルキック、ダブルアーム式フェースバスターを連発。3発目を中島がこらえるとラリアットを後ろから前から3連打。春山がキーンハンマーを狙うと中島が切り返す。しかし春山はトラースキックからラリアット。中島が背後にまわるが春山がこらえてラリアットでなぎ倒す。春山が顔面にトラースキックを3連打。トップロープに足をかけるとスイングネックブリーカー、コーナーに上がりダイビングギロチン投下。キーンハンマー狙いは中島が切り返し顔面蹴り。春山を引き起こすと張り手の打ち合いに。中島がぶっこ抜きのジャーマン。さらにジャーマンを連発するが2カウント。中島はコーナーからミサイルキックの4連打。10分経過。中島がフルネルソンも春山がこらえてエルボーを打ち合う。春山が張り手の連打も中島が回転エビ固め。中島は春山の顔面にニーを連打し顔面に蹴りをぶち込む。春山のラリアットを耐えた中島がドラゴンの構え。こらえた春山の顔面を蹴り上げてダルマ式ジャーマン。春山が返すと、中島はドラゴンの構え。春山が切り返しリーダーズストームのようにこらえる中島を落とす。春山がコーナーに上がると中島も上がり張り手の打ち合い。春山が上段からスタナーを敢行。春山はトップロープからスタンディングギロチンも中島がフランケン気味に切り返す。中島がコーナーに上がると春山も上がり雪崩式パワースラム。15分経過。セコンドの希月が春山のヒザを気遣う。春山が立ち上がり顔面へキック。春山が中島をマットに叩きつけるが2カウント。春山は至近距離から加速度を上げながらラリアットを7連発。こらえた中島が投げっぱなしのドラゴンからニーアタック。春山を引き起こし左右からエルボー連打、春山がトラースキックも中島がヘッドバット。春山がラリアットを打つが中島がこらえる。春山がもう一発ラリアットも中島がクリアー。春山が立ち上がりスタンディングのダイビングギロチン。中島が返すと春山がキーンハンマー狙い。中島がこらえるも春山がキーンハンマー。中島が反転して押さえ込む。中島が蹴りを放ち春山を起ち上げドラゴン。ギリギリで春山の方が上がる。中島が丸め込むと20分経過。中島がエルボー連打から奪取も春山がキャッチしキーンハンマー。中島がなんとか返すことに成功。春山がダッシュしニーをぶち込む。顔面へのトラースキックを5連打。中島を引き起こすとダッシュするが中島がキューティースペシャル。中島がエルボー乱打で春山をなぎ倒す。春山が3カウント寸前で肩を上げる。中島がD×Dの構えも春山が切り返しマットに叩きつける。春山が中島を叩きつけるがこれも3カウントには至らず。春山が中島を抱えてそのまま落とす。勝負ありと思われたが中島の肩が上がる。春山がコーナーからダイビングギロチン。カバーにはいかずもう一発ダイビングギロチン投下。中島はピクリとも動かず3カウントが入った。
春山「久々、春山にベルトが還ってきたぞ! 今日、試合をしてリング上で感じたことがあります。JWPベテラン軍、ボリショイさん、KAZUKI、Leon、もっと若手の壁にならないといけないんじゃないですか? 若手も日々どんどん成長しています。成長してもらわないと困りますからね。その分、私たちも日々成長しないといけないんじゃないですか? そしたらJWPはもっとハッピーにより良い大会になると思います。そして中島、ハッピー…じゃないよね、たぶん。私はアナタとシングルをして、とてもすごくいろいろ感じました、闘いの中で。後輩であるんですけど、私にとってはいいライバル。尊敬できるし、これからもいい戦友で闘っていこうじゃないですか、ハッピーに!」中島「負けてハッピーなわけねえだろ。でも、私が悔しいのは、アンタに負けたからじゃない。私が弱いからだよ。まだまだこれから闘いは続いていきます」春山「さすが中島だね。だからこそJWPの闘いはもっと楽しい闘いになります。そしてベテラン軍、若手はもっとどんどん遠慮せず気持ちでぶつかっていくように。大丈夫だよ、このベテラン、ビクともしないから、私はしない、だから来てほしい。じゃないとJWPの新しい未来が見えてこない」JWPの選手がたちがリング上へ。春山「JWPどんどん楽しくなっていくと思います。次の闘い、その次の闘いを楽しみにしててください。それからどこかで見ている中森もいると思うので、アナタが復帰したらまず一番最初にシングルをしたいので、そこんとこもすごい楽しみです。これからもJWPを背負って一人ひとり突っ走っていこうじゃないですか。気持ちは変わらないでしょ、JWPをよくしたい、一番にしたいって。その気持ちがあればJWPは大丈夫だと思います。今日はありがとうございました!
中島のコメント
――負けた事実をいまどうとらえる?
「春山香代子に負けたということで、自分自身の弱さが悔しいし…でも落ち込んではいないです。落ち込んではなくて、むしろこれからもっともっと熱くなっていくものを感じたしまだまだこれからだと強く思ったので」
――負ける気がしないと言っていた春山とやってみて。
「負けたということがすべてだと思います」
――1年以上守ってきたベルトを手放すことになるが。
「……(涙)。やっぱり私は無差別のベルトをもう一度巻きたいし、すごく感じたのはきっと次に取るときは本当のエースになれると私は思ってます」
――すぐに再戦を、というわけではない?
「そうですね。いま負けたばかりですぐに次は、とはないですけど、でも結果を結果としてしっかりと受け止めて、いまは立ち止まる時ではないと思うので、やっぱり春山さんから無差別のベルトを取り返したいです(涙)」
――リング上では世代闘争が起こるような雰囲気になったが。
「でも私の気持ちはたぶんいまそこにないと思うので、いまのいまですぐに言えることは、ないです」
――春山が勝ったほうがJWPにとってはハッピー、いいのではないかと言っていたが、実際現実になって。
「そうですね。それは私が勝って初めて、勝つことを前提としての思いだったので、あとはなんですかね、もちろん春山香代子のプロレスはハッピーで、みんな幸せで。でも私のプロレスはそこじゃない部分もあって、もちろん私のプロレスがすべてではないし、春山香代子のプロレスがすべてではないし。だからこそベルトをみんなで競い合う、いろんな選手で競い合うことに意味があると思うので」
――そこに中島ももちろん入っていく?
「もちろんです」
――これから(挑戦をめぐり)横一線の争いになる?
「そうですね。でも、負けはしましたけど、世代闘争? 正直言って私は自分のことをまわりと同じだと思ってないです。負けたから横一線かと言われれば、私はそんな覚悟でやってきていないです」
春山のコメント
「ハイ、36歳、最後の挑戦。最後に挑戦してベルトを巻けなかったらどうしようって不安と闘っていたので、ベルトを巻けて、ハイ、春山、36歳でメチャメチャハッピーです! ハイ」
――これで3度目の無差別級王座戴冠。どうしてここで春山(が挑戦)なんだという声もあったと思うが。
「やっぱり、私だって歳を取っていくじゃないですか。自分の中でしっかり区切りをつけていきたいなっていうのがあって、絶対王者だった時の春山と、いまはまだあのころのバリバリだったあの頃のバリバリ春山ではないと思うんですけども、このベルトを巻いたからにはもっと自分もレベルアップしてあのころの絶対王者になるとの気持ちと、歳を取っていってカラダだって体力だって落ちないわけはない。落ちたときに中島に挑戦して、チャンスはいくらでもあると思うんですよ、自分がプロレスをしている限り。でも、歳をとっていってのチャンスではなく、自分でハッキリと区切りをつけて、今回本当に巻けなかったら絶対挑戦しないと決めてましたし、ほかにチャンスが来ても私が口で言ったことなんで曲げる気はないです。これからは、本当に後輩ですけどすごくしっかりしてて頼りがいがあって、たまには突き抜けた行動をしてしまう中島なんですけど、そんな中島が大好きだし、中島もJWPが大好きで戻ってきてこれだけの結果を残している。だからこそ何もしていない私が今回挑戦することに対して気にくわない人たちがいるのかもしれないけど、その人たちにさすが春山が巻いて正解だったと思わせる闘いをこれから私がしていく。中島にはいままで通り、ベルトは失ったかもしれないけど、リング上でも落ち込んでいなかったので、あの性格なのでどんどん突っ走ったことをしてくれると思うので、どんどん楽しくなると思います」
――負けたら引退を視野に入れていた?
「負けたら引退というのは私の中に入れてなかった。ただ申し訳ないのがレスラーを続けている限り、私を応援しているファンは私にまたベルトを巻いてほしいって思うと思うんですよ。それを言われたときに、私はもうベルトに(挑戦しない)って言うんじゃなくて、私から発信してそれでもベルトを失ったとしてもバリバリ春山を応援してくれるのであれば応援してほしいし、ベルトを巻かないんだってほかの人を応援するならそれは私のプロとしてのプロレス欲がないんじゃないですか。何人かの人に言われました、負けたら引退するのって。無駄な心配をさせてしまったんですけどあえて自分から負けたからって引退しませんって言うのはおかしいと思ったので。ベテランはどうしても落ち着いてしまうと思います。悪い見本じゃないですけど私は無差別を落としてからもう下の子の教育に走りますって言ってしまった時点で、もうちょっと無差別から一線を引いていた気持ちもなくはなかったので。でもそれじゃダメだと思うんですよ。本人がそう思ってるならあれですけど、選手、ベテランの人たちがもっと上にって気持ちがあったら、もっと壁にならないとJWPはおもしろくならないと思う」
――タッグリーグで希月と組んだことが気持ちをポジティブにしたのでは?
「そうですね。あおいちゃんの明るい気持ち、昔あったのにたぶん失っていたものをあおいちゃんっていうタッグパートナーができてすごい本当に精神的にも助けられたと思います」
――そこからだいぶ変わったのが見えてきた。
「本当ですか? オッ! ハイ。日々前向きですよ。ネガティブな人がやっててもどうかと思いますよ、プロレス。だってプロレスはハッピーにさせるためにみんなリングに上がってやってるんですから」
――中森が挑戦したとき、これだけ観客を入れてる中島を倒してチャンピオンになるのは正直怖いと言っていた。春山が以前にチャンピオンだったときよりも、このところの後楽園は観客が入っていた。
「まちがいなくそうです」
――この後のチャンピオンはいい試合をすればいいとはプレッシャーの次元が違ってくる。
「それは相当の覚悟を持ってますし、そういうのをしないと覚悟はないと人ってつまらなくなってくるので、どんどん自分に課題を当てて、これでお客が落ちた、春山が無差別を巻いたからだって思われたくないので。それもあるしJWPは一人ひとりがもうちょっと強くならないといけないと思うんですよ。このベルトって他団体とかはけっこういろんな子が巻いてると思うんです。JWPのベルトは巻いた人がエースというか、トップの証なので、巻いてないから私はJWPの顔じゃないとかじゃなく、JWPにいるんだからJWPの顔なんだから好きなように発信して、責任を取れる発信をしていけばすべてOKだと思うんです。発信もしないうじうじしてる。そんなJWPはよくならないと思うしダメだと思う。それは私もプレッシャーです」
――それで試合後、若手を鼓舞して世代闘争をしかけた?
「世代闘争じゃないですか? 世代闘争していかないと、だって人数がこんなにいるんですもん、JWPで。JWP同士でもっとおもしろいことしていかないと。他団体の誰かが来てとかじゃなく、JWPという団体があるんだから、JWPも24年目に入ったのでもっと変われるはずです。そういう選手がいると思ったので、私はあえてああやって言いました」
2015.3.22 神奈川・ラゾーナ川崎クラブソル 13時半 試合
JWP 3月22日(日)神奈川・ラゾーナ川崎プラザソル
観衆151人
① 1/20
●藤ヶ崎矢子(8分35秒、フロッグスプラッシュ→片エビ固め)仙台幸子○
藤ヶ崎矢子が2日連続で他団体選手とシングルマッチ。前日の「ことり」につづき、今回は仙女の仙台幸子。握手を交わした後、背後から矢子がドロップキックを浴びせる奇襲攻撃。幸子は「生意気な!」とドロップキックのお返し。幸子が左腕を攻めギブアップを迫る。腕固めからアームブリーカー、左腕へのストンピングを連打しドロップキック。矢子が回転脚折り固めにいくが幸子がクリアーし腕固めにもっていく。矢子がフライングクロスチョップからドロップキックを3連発。コーナーに上がると幸子がデッドリードライブ。DDTからサマーソルトドロップを見舞うと矢子が返すことに成功。幸子はフィニッシュを予告しミサイルキック、フィッシャーマン。矢子が返して5分経過。幸子が改めてフィニッシュを予告しトラースキック。しかし矢子がカウンターのドロップキックで幸子を吹っ飛ばす。矢子がコーナーに上がりミサイルキックを連打。矢子がダブルリストを狙うと幸子が切り返すが張り手を食らう。そこから矢子がダブルリストを決めるが2カウント。矢子がボディースラムからダイビングボディープレス。幸子が返すとエルボーの打ち合いへ。幸子はスイングDDTを放ち、トラースキックを3連打。勝負ありと思われたが矢子の肩が上がる。ならばと幸子はジャーマン。これも矢子が返すことに成功。幸子は「終わりだ!」と叫んでダイビングボディープレス。ガッチリ押さえ込むと矢子が返せず幸子が勝利を飾った。
② 1/20
Bブロック敗者チームシングルマッチ
○KAZUKI(13分19秒、ダイビングダブルニードロップ→片エビ固め)ライディーン鋼●
前日の公式戦で敗れ決勝進出が消えたKAZUKIと鋼がシングルマッチ。鋼がロープに押し込みクリーンにブレイク。ロックアップしながらKAZUKIは「昨日負けたのはオマエだ。マイクで作戦をばらしたからだ~」。鋼はそんなKAZUKIを押し込んで再びクリーンにブレイクする。それでもKAZUKIは「オマエが場外でぼけっとしてるからだ」と鋼を責める。鋼は怒ってショルダータックルでKAZUKIを吹っ飛ばす。鋼は「なめるな!」と逆エビ固め。KAZUKIは噛みつきから脱出しフェースクラッシャー。「テメエよくもやりやがったな!」とKAZUKIがキャメルクラッチ、胴締めスリーパー。アキレス腱固めをかけながらヒジを突き立てていく。さらに右ヒザへのニードロップ、ニーの連打で鋼を追い込む。しかしブレーンバスターは反対に叩きつけられてしまう。鋼はパワーボムもショルダースルーで切り返しボディープレス。KAZUKIが持ち上げようとするが鋼がこらえてエルボーとニーの打ち合いへ。鋼がカナディアンバックブリーカーからコーナーに宙づりにしてボディーアタック、串刺しラリアット。さらにリバーススプラッシュを連発。返したKAZUKIにフロッグスプラッシュもかわされてしまう。KAZUKIの突進に鋼がバックドロップ、フロッグスプラッシュ。KAZUKIが返すと10分経過。鋼は「終わり!」と絶叫しバックを取る。KAZUKIが切り返してカンチョー攻撃。これをこらえた鋼は「この手が(カンチョーを)やったのか?」。KAZUKIの指をつかんで顔面に突きつけるとラリアット。ムーンサルトの予告はKAZUKIがカットし雪崩式バックドロップ。KAZUKIが水車落としからダブルニードロップ。鋼が返すと、ダイビングニードロップ。かわした鋼をKAZUKIが丸め込むが2カウント。KAZUKIがレッグラリアットからフィニッシュを予告し滞空時間の長いK-クラッシャー。決まったと思われたが鋼の肩が上がる。するとKAZUKIはダイビングダブルニーを投下。鋼が返せずパートナー対決はKAZUKIに軍配が上がった。
③ 1/30
中島安里紗&○ラビット美兎(13分41秒、ラビストラル→エビ固め)Sareee&田中盟子●
中島安里紗&ラビット美兎のJWP王者コンビが、ディアナのSareee&田中盟子を迎え撃つ。ディアナ軍がダブルのドロップキックでラビットを吹っ飛ばす。ラビットも田中にお返しのドロップキック。中島が田中に髪投げからコーナーに追い込み顔面を踏みつける。田中はヘッドバット連打、ジャンプしてのヘッドバットも見舞いSareeeに託す。Sareeeは中島をコーナーに追い込み顔面を踏みつけていく。中島はその足をつかんでレッグロックへ。Sareeeが切り返しギブアップを迫る。中島が反転しパンチの連打から逆片エビ固め。髪をつかまれた中島がさらに反り上げるもSareeeがエスケープ。ラビットが入りダブルのビッグブーツからDDT、ドロップキックの挟み撃ち。さらに交互にフットスタンプを見舞っていく。サリーは「なめんな!」とラビットへフィッシャーマン。ラビットが田中に張り手をぶち込み串刺しボディーアタック。中島が回転エビ固めから田中にビッグブーツ。顔面を蹴られながらも田中が立ち上がり中島とのエルボー合戦に応じる。田中は中島にカウンターのスピア。Sareeeが中島へドロップキックを3連打。ディアナ軍はダブルで中島に串刺し攻撃。エルボーの応酬からSareeeが飛びつくが中島はぶっこ抜いてのバックドロップ。中島がコーナーに上がると田中がカットに入るが、ラビットのアシストから中島がミサイルキックを決める。Sareeeの丸め込みからドロップキックを中島がかわしてヒールホールド。Sareeeがエスケープするも中島がジャーマン。ラビットがSareeeにブレーンバスター、エルボーの乱れ打ち。ラビットがドロップキックを打てばSareeeも打ち返す。エルボー合戦からSareeeが押さえ込むが2カウント。10分経過。Sareeeがラビットへミサイルキック。田中がドロップキック3連打でつづく。田中がラビットにスピアも中島がカット。ラビットがバックドロップ、中島がビッグブーツ、ラビットがミサイルキックで田中に猛攻。中島がSareeeを場外に送り出すとラビットが田中の首と脚をロック。田中はなんとか自力でロープへ逃れる。ならばとラビットがジャーマン。ギリギリでSareeeがカットに成功。しかしラビットがラビストラルで丸め込むと田中が動けず。中島&ラビットのJWP軍がディアナ軍を制した。
④ 1/30
○Leon(13分11秒、スピア→エビ固め)瑛凛●
前日の板橋大会で15周年記念試合をおこない師匠のAKINOから初勝利を上げたLeonが、4・5後楽園での木村響子戦を決めたばかりの瑛凛と対戦。Leonがアームホイップの連打、手四つから上になりこらえようとする瑛凛をマットに叩きつける。Leonはドロップキックからフェースクラッシャー、キャメルクラッチにもっていく。瑛凛は噛みつきで脱出。セコンドのKAZUKIに「どういう教育してんだ!?」とクレームをつける。それでも瑛凛は噛みつきをやめずにLeonにプレッシャーをかけていく。しのいだLeonがサマーソルトドロップ。瑛凛がエルボー連打で向かっていくとドロップキック。スリーパーに入るがすぐにLeonが切り返しダブルアームスープレックス。返した瑛凛にLeonが逆片エビ固め。5分経過。瑛凛は必死にロープへエスケープ。Leonはコーナーに追い込み逆水平の連打。ロープワークとなり激しいスピードの攻防。瑛凛がアイルビーバックのように戻るとLeonを場外に落としてトップからダイブを狙う。しかしバランスを崩して失敗。Leonがリングに戻り打撃戦に挑む。瑛凛はエルボー連打から「こんどこそ!」とダイビングボディーアタック。Leonはカウンターのケブラドーラコンヒーロを連発し逆エビ固め。Leonがさらに反り上げていくが瑛凛はなんとかロープへ到達。Leonは瑛凛をコーナーに追い込み串刺しのスピア。瑛凛が返すとLeonはキャプチュードバスターの構え。瑛凛が切り返しヒールホールドの構え。かわしたLeonだが瑛凛が飛びついてスタンディングのヒールホールドに入る。10分経過。Leonがエスケープすると瑛凛がフロントネックチャンスリー。Leonは飛びこんできた瑛凛をマットに叩きつけ、コーナーからミサイルキック。Leonはノキアンバックブリーカーで絞り上げる。瑛凛がこらえるとLeonはマッドスプラッシュへ。瑛凛がかわしてスイングDDTを決める。Leonがスピアも2発目を瑛凛がかわして丸め込む。瑛凛の突進をかわしてスピアを決めたLeonが押さえ込むと3カウントが入った。
⑤ 1/∞
タッグリーグ・ザ・ベスト2015決勝戦
○春山香代子&希月あおい<Aブロック代表>(25分27秒、ラリアット→エビ固め)コマンド・ボリショイ&木村響子●<Bブロック代表>
タッグリーグ・ザ・ベスト2015優勝決定戦はAブロック代表の“オレンジハッピーズ”春山香代子&希月あおい組とBブロック代表の“ワイルドスナフキン”コマンド・ボリショイ&木村響子組。ともにリーグ戦を無傷で決勝に勝ち上がってきた。春山が握手を求めるも木村は拒否。しかし木村は距離を取って「来いよ」と挑発。そこへ希月が突っかかり試合開始。木村に向かっていくと思わせて春山にチェンジ。春山は木村とのショルダータックル合戦へ。打ち勝ったのは木村だがすぐに春山も打ち倒す。希月が入りダブルのクローズライン。木村がかわしボリショイが乱入。春山組が切り返し2人をマットに叩きつける。青春ピラミッドをつくろうとしたところでボリショイ組が跳ね返す。ボリショイが希月にサーフボードストレッチからキャメルクラッチ。木村も加わり顔面を痛めつける。木村が正式にリングインし希月の顔面を攻撃。ロープに固定しボリショイも加勢する。ボリショイが希月にタランチュラを仕掛けると木村が顔面を踏みつける。逃れた希月はモンゴリアンチョップ。5分経過。木村が希月を場外に蹴落とし乱闘に。リングに戻った希月がブレーンバスター狙いを切り返し木村を丸め込む。ボリショイと木村が希月のヒザをマットに叩きつける。希月はふたりをかわしてドロップキック、ようやく春山へのタッチが成立。春山は立て続けにラリアットを放ちボリショイの上に木村をペディグリー。ボリショイは春山に投げっぱなしジャーマン、スイングDDT。タイガース―プレックスの構えは春山がこらえ希月のエルボーを呼び込む。希月と春山がボリショイに串刺しボディーアタック。春山は横須賀カッターを決めるがボリショイが返す。希月が木村を落としてからボリショイにセントーンの3連打。ダブルリスト狙いはボリショイがかわしてニーをぶち込むと変型のアルゼンチンバックブリーカーへ。10分経過。希月がバックブリーカーからボリショイを叩きつけるとダイビングセントーン。
希月がコーナーに上がるとボリショイが掌底からデッドリードライブ、アッパー掌底。木村が希月の顔面めがけてビッグブーツの連打。片足でのカバーを希月が返す。木村がカナディアンバックブリーカーからマットに希月を叩きつける。返した希月に木村は逆エビ固め。ボリショイ組に春山がカウンターのラリアット。希月が木村にダブルリスト。希月が春山に指示を送りファンタスティックフリップ。希月が旋回式ダイビングボディープレスでつづくがボリショイのカットが間に合う。希月が木村ばりのビッグブーツを本人に見舞う。春山がペディグリーの構えも木村がこらえる。木村がブレーンバスターを狙うが春山がフロントネックロックへもっていく。15分経過。木村が春山を持ち上げ、さらにブレーンバスターを狙うが春山がこらえて回避。それでも木村は強引にブレーンバスターを成功させる。両者ダウンから立ち上がりエルボーの応酬に。春山のラリアットに木村がビッグブーツ。木村がラリアットをかわして胴締めスリーパーへ。ボリショイも希月へのフロントネックロックからのフェースロック、羽折り固めで木村をアシスト。春山は意識を失いかけながらもロープに手が届く。20分経過。ボリショイが合体攻撃から619、木村のビッグブーツが決まるが春山が返す。ボリショイの掌底が誤爆し希月がジャーマン。希月は木村のバックを取り春山を呼び込む。意識朦朧ながらも春山がトラースキックを放ち希月のジャーマンにつなぐ。春山は木村に串刺しラリアットを乱打。前後からのラリアットも連打し木村をカバーするが2カウントどまり。春山がトラースキックからダイビングギロチンドロップ。決まったと思われたがボリショイがカット。希月がボリショイを場外に連れ出す。木村が春山を丸め込むが3カウントには至らず。ボリショイが希月に掌底、木村の春山へのヘッドバットからボリショイがピコニースマッシュ。木村は春山を引き起こし突進。春山がキャッチしキーンハンマー。両者ダウン。春山が起き上がりコーナーへ。木村が立ち上がるとスタンディングギロチン。ギリギリで木村がクリアー。25分経過。場外では希月とボリショイがやりあう。春山がトラースキックを連打も木村がビッグブーツ。春山がラリアット、木村がビッグブーツ、打ち勝ったのは春山。木村がカバーを返せず春山が3カウントを奪い希月とのタッグでリーグ戦を制した。試合後にはボリショイが希月と春山に握手を求めた。
春山「オレンジハッピーズが優勝したぞ! みんなあまり期待してなかったでしょ、私たちのこと。でも当たり前じゃないですか、私たちが優勝するの。オレンジハッピーズはこのまま終わりじゃないんで気になる人は、みんな気になると思うんですけど、追ってください。必ずいい結果を残すので。そして、中島、間違いなく当たり前のことをしただけの結果ですが、優勝の結果を一応出しました。結果を出すのは当たり前。私たちがなにをするかは、後楽園で、リング上で、2人で、体と体をぶつけ合ってみなさんにわかっていただくことなんで、ここであえてあなたについて言うことはありません。そしてたぶん、あなたも私に言うことはないと思うんですよ…。あるんですかぁ!」中島「タッグリーグ優勝おめでとうございます。本当にすばらしい試合でしたし、春山さんの試合を見てると、お客さんが幸せになれるプロレスをしていると思います。それは私にないものだと思います。正直言って 春山さんが無差別王者になったほうがJWPにとって幸せなのかもしれないと思いました。そんな春山さんの無差別の歴史の最後の女になれることを光栄に思います。4月以降は、その春山さんのハッピーなプロレス、爆発力、すべて私の物にして、キッチリ王座防衛していきますので安心して挑戦してきてください」春山「そうです、それが中島安里紗なんです。私はそういうあなたが大好きです。いましゃべったことを後楽園で後悔させてあげたいと思います。そしてあおいちゃん今回のリーグ戦ありがとうございました!」希月「ありがとうございました! 春山さん、一番近くで応援したいのでセコンドにつきます!」春山と希月がハグ。希月「
春山! 絶対ベルトを取れ! そして一番最初に私に防衛…させないぞ。私がアイスリボンより先にJWPのベルト巻いてやるからな~!」
春山&希月組のコメント
――優勝して。
春山「あおいの頑張りだと思います。あおいが粘ってフォローしてもらってたくさん」
希月「ふだんは後輩とばかり試合をしてるんですけども、こういうところで先輩とやって、やはり一発一発の重みが違うというのを当たり前なんですけどすごい実感してますし。それでも自分が春山さんと組んで勝てたというのが、すごく自分のやってきたことを少しでも信じて、よかったなっていまは思ってます」
春山「ハッキリ言って私のほうが足手まといになってた。めげそうになったときとかもあおいの声のおかげ、ファンの人の声のおかげで、このまま終わったらダメだというのがあって、あおいも助けに来てくれて、信じる気持ちとあきらめない気持ちがこういう結果になったなと思います」
――タッグ王座に挑戦することになると思うが。
希月「自分はいまもタッグって言いたいんですけども、まずは春山さんに4月5日(無差別に)集中してもらうことが、ちょっとさみしいけど、タッグパートナーとしてのやることかなと思うので」
春山「ありがとう」
希月「5日も信じてます、香代子!」
春山「ハイ。任せてください。セコンドに心強いあおいがいるんで」
――タイトルマッチではLeon&Rayと十文字姉妹のどちらと闘いたい?
春山「どちらもいいチーム。でも私たちは一度ボラドーラスL×Rから勝ってるんで、もう一度キッチリそこから勝ってタッグのチャンピオンになりたいのもあるし、仙台の2人ともやりたい。タッグでもどんどん活躍していきたい気持ちもあります。でもどうしても、申し訳ないけど無差別に集中したいので」
希月「5日まではタッグっていうのは言っちゃダメ! 言っちゃダメだぞ!」
――春山は3冠のチャンス。
春山「3冠に返り咲きたいと思います。返り咲くって言葉はあまり好きじゃないんですけど、結果としてベルトがついてくるだけであって。ベルトが選手を選ぶと思ってるので、私は持ってるすべてのことをリング上で出してお客様に感動を与えて、最後はオレンジの花を後楽園でたくさん咲かせたいです」
――中島に挑戦表明した当初は実績がないと言われていたが、ここで実績をつくった?
春山「実績というか、勝ち上がってきたのは実績なんですよ。でも、なんだろうな、これで中島が認めたとは思ってないので。これはこれであおいと私の結果だと思ってて、個々の結果ではないので。個々の結果は後楽園のリング上で出すのが私の結果なので、それを見に来ていただければ」
――中島戦に向けて心境の変化は?
春山「中島は当たってても私のことをまだ認めてないなというのが伝わってきましたね。それを後楽園のリングで認めさせて、私と中島安里紗でしかできない試合をお客さんの前で見せる。あとはベルトが選んでくれると思うので」
――無差別級王座最後の挑戦というのは変わらない?
春山「変わりません! 笑うか泣くかは後楽園を見に来る人はわかると思うので、いっしょに笑いたいと思います」
観衆151人
① 1/20
●藤ヶ崎矢子(8分35秒、フロッグスプラッシュ→片エビ固め)仙台幸子○
藤ヶ崎矢子が2日連続で他団体選手とシングルマッチ。前日の「ことり」につづき、今回は仙女の仙台幸子。握手を交わした後、背後から矢子がドロップキックを浴びせる奇襲攻撃。幸子は「生意気な!」とドロップキックのお返し。幸子が左腕を攻めギブアップを迫る。腕固めからアームブリーカー、左腕へのストンピングを連打しドロップキック。矢子が回転脚折り固めにいくが幸子がクリアーし腕固めにもっていく。矢子がフライングクロスチョップからドロップキックを3連発。コーナーに上がると幸子がデッドリードライブ。DDTからサマーソルトドロップを見舞うと矢子が返すことに成功。幸子はフィニッシュを予告しミサイルキック、フィッシャーマン。矢子が返して5分経過。幸子が改めてフィニッシュを予告しトラースキック。しかし矢子がカウンターのドロップキックで幸子を吹っ飛ばす。矢子がコーナーに上がりミサイルキックを連打。矢子がダブルリストを狙うと幸子が切り返すが張り手を食らう。そこから矢子がダブルリストを決めるが2カウント。矢子がボディースラムからダイビングボディープレス。幸子が返すとエルボーの打ち合いへ。幸子はスイングDDTを放ち、トラースキックを3連打。勝負ありと思われたが矢子の肩が上がる。ならばと幸子はジャーマン。これも矢子が返すことに成功。幸子は「終わりだ!」と叫んでダイビングボディープレス。ガッチリ押さえ込むと矢子が返せず幸子が勝利を飾った。
② 1/20
Bブロック敗者チームシングルマッチ
○KAZUKI(13分19秒、ダイビングダブルニードロップ→片エビ固め)ライディーン鋼●
前日の公式戦で敗れ決勝進出が消えたKAZUKIと鋼がシングルマッチ。鋼がロープに押し込みクリーンにブレイク。ロックアップしながらKAZUKIは「昨日負けたのはオマエだ。マイクで作戦をばらしたからだ~」。鋼はそんなKAZUKIを押し込んで再びクリーンにブレイクする。それでもKAZUKIは「オマエが場外でぼけっとしてるからだ」と鋼を責める。鋼は怒ってショルダータックルでKAZUKIを吹っ飛ばす。鋼は「なめるな!」と逆エビ固め。KAZUKIは噛みつきから脱出しフェースクラッシャー。「テメエよくもやりやがったな!」とKAZUKIがキャメルクラッチ、胴締めスリーパー。アキレス腱固めをかけながらヒジを突き立てていく。さらに右ヒザへのニードロップ、ニーの連打で鋼を追い込む。しかしブレーンバスターは反対に叩きつけられてしまう。鋼はパワーボムもショルダースルーで切り返しボディープレス。KAZUKIが持ち上げようとするが鋼がこらえてエルボーとニーの打ち合いへ。鋼がカナディアンバックブリーカーからコーナーに宙づりにしてボディーアタック、串刺しラリアット。さらにリバーススプラッシュを連発。返したKAZUKIにフロッグスプラッシュもかわされてしまう。KAZUKIの突進に鋼がバックドロップ、フロッグスプラッシュ。KAZUKIが返すと10分経過。鋼は「終わり!」と絶叫しバックを取る。KAZUKIが切り返してカンチョー攻撃。これをこらえた鋼は「この手が(カンチョーを)やったのか?」。KAZUKIの指をつかんで顔面に突きつけるとラリアット。ムーンサルトの予告はKAZUKIがカットし雪崩式バックドロップ。KAZUKIが水車落としからダブルニードロップ。鋼が返すと、ダイビングニードロップ。かわした鋼をKAZUKIが丸め込むが2カウント。KAZUKIがレッグラリアットからフィニッシュを予告し滞空時間の長いK-クラッシャー。決まったと思われたが鋼の肩が上がる。するとKAZUKIはダイビングダブルニーを投下。鋼が返せずパートナー対決はKAZUKIに軍配が上がった。
③ 1/30
中島安里紗&○ラビット美兎(13分41秒、ラビストラル→エビ固め)Sareee&田中盟子●
中島安里紗&ラビット美兎のJWP王者コンビが、ディアナのSareee&田中盟子を迎え撃つ。ディアナ軍がダブルのドロップキックでラビットを吹っ飛ばす。ラビットも田中にお返しのドロップキック。中島が田中に髪投げからコーナーに追い込み顔面を踏みつける。田中はヘッドバット連打、ジャンプしてのヘッドバットも見舞いSareeeに託す。Sareeeは中島をコーナーに追い込み顔面を踏みつけていく。中島はその足をつかんでレッグロックへ。Sareeeが切り返しギブアップを迫る。中島が反転しパンチの連打から逆片エビ固め。髪をつかまれた中島がさらに反り上げるもSareeeがエスケープ。ラビットが入りダブルのビッグブーツからDDT、ドロップキックの挟み撃ち。さらに交互にフットスタンプを見舞っていく。サリーは「なめんな!」とラビットへフィッシャーマン。ラビットが田中に張り手をぶち込み串刺しボディーアタック。中島が回転エビ固めから田中にビッグブーツ。顔面を蹴られながらも田中が立ち上がり中島とのエルボー合戦に応じる。田中は中島にカウンターのスピア。Sareeeが中島へドロップキックを3連打。ディアナ軍はダブルで中島に串刺し攻撃。エルボーの応酬からSareeeが飛びつくが中島はぶっこ抜いてのバックドロップ。中島がコーナーに上がると田中がカットに入るが、ラビットのアシストから中島がミサイルキックを決める。Sareeeの丸め込みからドロップキックを中島がかわしてヒールホールド。Sareeeがエスケープするも中島がジャーマン。ラビットがSareeeにブレーンバスター、エルボーの乱れ打ち。ラビットがドロップキックを打てばSareeeも打ち返す。エルボー合戦からSareeeが押さえ込むが2カウント。10分経過。Sareeeがラビットへミサイルキック。田中がドロップキック3連打でつづく。田中がラビットにスピアも中島がカット。ラビットがバックドロップ、中島がビッグブーツ、ラビットがミサイルキックで田中に猛攻。中島がSareeeを場外に送り出すとラビットが田中の首と脚をロック。田中はなんとか自力でロープへ逃れる。ならばとラビットがジャーマン。ギリギリでSareeeがカットに成功。しかしラビットがラビストラルで丸め込むと田中が動けず。中島&ラビットのJWP軍がディアナ軍を制した。
④ 1/30
○Leon(13分11秒、スピア→エビ固め)瑛凛●
前日の板橋大会で15周年記念試合をおこない師匠のAKINOから初勝利を上げたLeonが、4・5後楽園での木村響子戦を決めたばかりの瑛凛と対戦。Leonがアームホイップの連打、手四つから上になりこらえようとする瑛凛をマットに叩きつける。Leonはドロップキックからフェースクラッシャー、キャメルクラッチにもっていく。瑛凛は噛みつきで脱出。セコンドのKAZUKIに「どういう教育してんだ!?」とクレームをつける。それでも瑛凛は噛みつきをやめずにLeonにプレッシャーをかけていく。しのいだLeonがサマーソルトドロップ。瑛凛がエルボー連打で向かっていくとドロップキック。スリーパーに入るがすぐにLeonが切り返しダブルアームスープレックス。返した瑛凛にLeonが逆片エビ固め。5分経過。瑛凛は必死にロープへエスケープ。Leonはコーナーに追い込み逆水平の連打。ロープワークとなり激しいスピードの攻防。瑛凛がアイルビーバックのように戻るとLeonを場外に落としてトップからダイブを狙う。しかしバランスを崩して失敗。Leonがリングに戻り打撃戦に挑む。瑛凛はエルボー連打から「こんどこそ!」とダイビングボディーアタック。Leonはカウンターのケブラドーラコンヒーロを連発し逆エビ固め。Leonがさらに反り上げていくが瑛凛はなんとかロープへ到達。Leonは瑛凛をコーナーに追い込み串刺しのスピア。瑛凛が返すとLeonはキャプチュードバスターの構え。瑛凛が切り返しヒールホールドの構え。かわしたLeonだが瑛凛が飛びついてスタンディングのヒールホールドに入る。10分経過。Leonがエスケープすると瑛凛がフロントネックチャンスリー。Leonは飛びこんできた瑛凛をマットに叩きつけ、コーナーからミサイルキック。Leonはノキアンバックブリーカーで絞り上げる。瑛凛がこらえるとLeonはマッドスプラッシュへ。瑛凛がかわしてスイングDDTを決める。Leonがスピアも2発目を瑛凛がかわして丸め込む。瑛凛の突進をかわしてスピアを決めたLeonが押さえ込むと3カウントが入った。
⑤ 1/∞
タッグリーグ・ザ・ベスト2015決勝戦
○春山香代子&希月あおい<Aブロック代表>(25分27秒、ラリアット→エビ固め)コマンド・ボリショイ&木村響子●<Bブロック代表>
タッグリーグ・ザ・ベスト2015優勝決定戦はAブロック代表の“オレンジハッピーズ”春山香代子&希月あおい組とBブロック代表の“ワイルドスナフキン”コマンド・ボリショイ&木村響子組。ともにリーグ戦を無傷で決勝に勝ち上がってきた。春山が握手を求めるも木村は拒否。しかし木村は距離を取って「来いよ」と挑発。そこへ希月が突っかかり試合開始。木村に向かっていくと思わせて春山にチェンジ。春山は木村とのショルダータックル合戦へ。打ち勝ったのは木村だがすぐに春山も打ち倒す。希月が入りダブルのクローズライン。木村がかわしボリショイが乱入。春山組が切り返し2人をマットに叩きつける。青春ピラミッドをつくろうとしたところでボリショイ組が跳ね返す。ボリショイが希月にサーフボードストレッチからキャメルクラッチ。木村も加わり顔面を痛めつける。木村が正式にリングインし希月の顔面を攻撃。ロープに固定しボリショイも加勢する。ボリショイが希月にタランチュラを仕掛けると木村が顔面を踏みつける。逃れた希月はモンゴリアンチョップ。5分経過。木村が希月を場外に蹴落とし乱闘に。リングに戻った希月がブレーンバスター狙いを切り返し木村を丸め込む。ボリショイと木村が希月のヒザをマットに叩きつける。希月はふたりをかわしてドロップキック、ようやく春山へのタッチが成立。春山は立て続けにラリアットを放ちボリショイの上に木村をペディグリー。ボリショイは春山に投げっぱなしジャーマン、スイングDDT。タイガース―プレックスの構えは春山がこらえ希月のエルボーを呼び込む。希月と春山がボリショイに串刺しボディーアタック。春山は横須賀カッターを決めるがボリショイが返す。希月が木村を落としてからボリショイにセントーンの3連打。ダブルリスト狙いはボリショイがかわしてニーをぶち込むと変型のアルゼンチンバックブリーカーへ。10分経過。希月がバックブリーカーからボリショイを叩きつけるとダイビングセントーン。
希月がコーナーに上がるとボリショイが掌底からデッドリードライブ、アッパー掌底。木村が希月の顔面めがけてビッグブーツの連打。片足でのカバーを希月が返す。木村がカナディアンバックブリーカーからマットに希月を叩きつける。返した希月に木村は逆エビ固め。ボリショイ組に春山がカウンターのラリアット。希月が木村にダブルリスト。希月が春山に指示を送りファンタスティックフリップ。希月が旋回式ダイビングボディープレスでつづくがボリショイのカットが間に合う。希月が木村ばりのビッグブーツを本人に見舞う。春山がペディグリーの構えも木村がこらえる。木村がブレーンバスターを狙うが春山がフロントネックロックへもっていく。15分経過。木村が春山を持ち上げ、さらにブレーンバスターを狙うが春山がこらえて回避。それでも木村は強引にブレーンバスターを成功させる。両者ダウンから立ち上がりエルボーの応酬に。春山のラリアットに木村がビッグブーツ。木村がラリアットをかわして胴締めスリーパーへ。ボリショイも希月へのフロントネックロックからのフェースロック、羽折り固めで木村をアシスト。春山は意識を失いかけながらもロープに手が届く。20分経過。ボリショイが合体攻撃から619、木村のビッグブーツが決まるが春山が返す。ボリショイの掌底が誤爆し希月がジャーマン。希月は木村のバックを取り春山を呼び込む。意識朦朧ながらも春山がトラースキックを放ち希月のジャーマンにつなぐ。春山は木村に串刺しラリアットを乱打。前後からのラリアットも連打し木村をカバーするが2カウントどまり。春山がトラースキックからダイビングギロチンドロップ。決まったと思われたがボリショイがカット。希月がボリショイを場外に連れ出す。木村が春山を丸め込むが3カウントには至らず。ボリショイが希月に掌底、木村の春山へのヘッドバットからボリショイがピコニースマッシュ。木村は春山を引き起こし突進。春山がキャッチしキーンハンマー。両者ダウン。春山が起き上がりコーナーへ。木村が立ち上がるとスタンディングギロチン。ギリギリで木村がクリアー。25分経過。場外では希月とボリショイがやりあう。春山がトラースキックを連打も木村がビッグブーツ。春山がラリアット、木村がビッグブーツ、打ち勝ったのは春山。木村がカバーを返せず春山が3カウントを奪い希月とのタッグでリーグ戦を制した。試合後にはボリショイが希月と春山に握手を求めた。
春山「オレンジハッピーズが優勝したぞ! みんなあまり期待してなかったでしょ、私たちのこと。でも当たり前じゃないですか、私たちが優勝するの。オレンジハッピーズはこのまま終わりじゃないんで気になる人は、みんな気になると思うんですけど、追ってください。必ずいい結果を残すので。そして、中島、間違いなく当たり前のことをしただけの結果ですが、優勝の結果を一応出しました。結果を出すのは当たり前。私たちがなにをするかは、後楽園で、リング上で、2人で、体と体をぶつけ合ってみなさんにわかっていただくことなんで、ここであえてあなたについて言うことはありません。そしてたぶん、あなたも私に言うことはないと思うんですよ…。あるんですかぁ!」中島「タッグリーグ優勝おめでとうございます。本当にすばらしい試合でしたし、春山さんの試合を見てると、お客さんが幸せになれるプロレスをしていると思います。それは私にないものだと思います。正直言って 春山さんが無差別王者になったほうがJWPにとって幸せなのかもしれないと思いました。そんな春山さんの無差別の歴史の最後の女になれることを光栄に思います。4月以降は、その春山さんのハッピーなプロレス、爆発力、すべて私の物にして、キッチリ王座防衛していきますので安心して挑戦してきてください」春山「そうです、それが中島安里紗なんです。私はそういうあなたが大好きです。いましゃべったことを後楽園で後悔させてあげたいと思います。そしてあおいちゃん今回のリーグ戦ありがとうございました!」希月「ありがとうございました! 春山さん、一番近くで応援したいのでセコンドにつきます!」春山と希月がハグ。希月「
春山! 絶対ベルトを取れ! そして一番最初に私に防衛…させないぞ。私がアイスリボンより先にJWPのベルト巻いてやるからな~!」
春山&希月組のコメント
――優勝して。
春山「あおいの頑張りだと思います。あおいが粘ってフォローしてもらってたくさん」
希月「ふだんは後輩とばかり試合をしてるんですけども、こういうところで先輩とやって、やはり一発一発の重みが違うというのを当たり前なんですけどすごい実感してますし。それでも自分が春山さんと組んで勝てたというのが、すごく自分のやってきたことを少しでも信じて、よかったなっていまは思ってます」
春山「ハッキリ言って私のほうが足手まといになってた。めげそうになったときとかもあおいの声のおかげ、ファンの人の声のおかげで、このまま終わったらダメだというのがあって、あおいも助けに来てくれて、信じる気持ちとあきらめない気持ちがこういう結果になったなと思います」
――タッグ王座に挑戦することになると思うが。
希月「自分はいまもタッグって言いたいんですけども、まずは春山さんに4月5日(無差別に)集中してもらうことが、ちょっとさみしいけど、タッグパートナーとしてのやることかなと思うので」
春山「ありがとう」
希月「5日も信じてます、香代子!」
春山「ハイ。任せてください。セコンドに心強いあおいがいるんで」
――タイトルマッチではLeon&Rayと十文字姉妹のどちらと闘いたい?
春山「どちらもいいチーム。でも私たちは一度ボラドーラスL×Rから勝ってるんで、もう一度キッチリそこから勝ってタッグのチャンピオンになりたいのもあるし、仙台の2人ともやりたい。タッグでもどんどん活躍していきたい気持ちもあります。でもどうしても、申し訳ないけど無差別に集中したいので」
希月「5日まではタッグっていうのは言っちゃダメ! 言っちゃダメだぞ!」
――春山は3冠のチャンス。
春山「3冠に返り咲きたいと思います。返り咲くって言葉はあまり好きじゃないんですけど、結果としてベルトがついてくるだけであって。ベルトが選手を選ぶと思ってるので、私は持ってるすべてのことをリング上で出してお客様に感動を与えて、最後はオレンジの花を後楽園でたくさん咲かせたいです」
――中島に挑戦表明した当初は実績がないと言われていたが、ここで実績をつくった?
春山「実績というか、勝ち上がってきたのは実績なんですよ。でも、なんだろうな、これで中島が認めたとは思ってないので。これはこれであおいと私の結果だと思ってて、個々の結果ではないので。個々の結果は後楽園のリング上で出すのが私の結果なので、それを見に来ていただければ」
――中島戦に向けて心境の変化は?
春山「中島は当たってても私のことをまだ認めてないなというのが伝わってきましたね。それを後楽園のリングで認めさせて、私と中島安里紗でしかできない試合をお客さんの前で見せる。あとはベルトが選んでくれると思うので」
――無差別級王座最後の挑戦というのは変わらない?
春山「変わりません! 笑うか泣くかは後楽園を見に来る人はわかると思うので、いっしょに笑いたいと思います」
2015.3.22 神奈川・ラゾーナ川崎プラザソル 13時半 総評
「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」は、“オレンジハッピーズ”春山香代子&希月あおい組の優勝で幕を閉じた。春山組は無敗で決勝に勝ち上がり、同じく無傷の“ワイルドスナフキン”コマンド・ボリショイ&木村響子組を破っての制覇である。ボリショイ組は前タッグ2冠王者だけに、オレンジハッピーズは本物と言っていい。
倉垣翼とのハルクラがなくなったことにより、タッグ戦線から距離を置いていた春山。しかしキャリア差のある希月とのコンビがいままでにないような気持ちを呼び起こしたのだろう。希月のふりまくハッピーオーラが春山を鼓舞したのは想像に難くない。
「ハッキリ言って私のほうが足手まといになってた。めげそうになったときとかもあおいの声のおかげ、ファンの人の声のおかげで、このまま終わったらダメだというのがあって、あおいも助けに来てくれた。信じる気持ちとあきらめない気持ちがこういう結果になったなと思います」と春山。倉垣以外のパートナーは考えられなかったが、新しいことにはトライしてみるものである。希月とのタッグが新しい春山香代子を呼び起こしたと言えるのだ。
それだけに、チームの継続は当然望まれるところ。4・5後楽園ではタッグ2冠王座戦、Leon&Ray組vsDASH・チサコ&仙台幸子組がおこなわれるが、その勝者にオレンジハッピーズが挑戦する可能性が濃厚だ。
「どちらもいいチーム。でも私たちは一度ボラドーラスL×Rから勝ってるんで、もう一度キッチリそこから勝ってタッグのチャンピオンになりたいのもあるし、仙台の2人ともやりたい。タッグでもどんどん活躍していきたい気持ちもあります」(春山)
ただしその前に春山にはやらなければならないことがある。中島安里紗が保持するJWP認定無差別級王座への挑戦である。なぜいま春山なのか、という意見もあるが、そんな声は試合を通じて黙らせるつもり。中島にも中島なりの考えはある。が、すごい試合をしようとの思いは同じである。とにかくいまは4・5後楽園でのタイトルマッチに集中。タッグに関してはその後だ。
パートナーの希月も春山への全面バックアップを約束している。当日は挑戦者のセコンドにつくとのこと。希月から流れるハッピーオーラが春山に意外な力を与えるかもしれない。実はこれこそ、王者が最も恐れていることなのだ。
「ああいうハッピーなプロレスは私にはできない。自分は自分の中で深くのめり込んで闘うタイプで、外にっていう試合ではない。私が持っていないものを春山さんが持ってると、あらためて今日の試合で感じましたね」。そんな雰囲気が生まれたのも希月とのタッグがきっかけだった。果たして、4・5後楽園のメイン後の風景は? 春山は「最後の挑戦」で無差別級王座を奪取し、王者となって希月とタッグ2冠王座を狙うことになるのだろうか…。 (新井 宏)
倉垣翼とのハルクラがなくなったことにより、タッグ戦線から距離を置いていた春山。しかしキャリア差のある希月とのコンビがいままでにないような気持ちを呼び起こしたのだろう。希月のふりまくハッピーオーラが春山を鼓舞したのは想像に難くない。
「ハッキリ言って私のほうが足手まといになってた。めげそうになったときとかもあおいの声のおかげ、ファンの人の声のおかげで、このまま終わったらダメだというのがあって、あおいも助けに来てくれた。信じる気持ちとあきらめない気持ちがこういう結果になったなと思います」と春山。倉垣以外のパートナーは考えられなかったが、新しいことにはトライしてみるものである。希月とのタッグが新しい春山香代子を呼び起こしたと言えるのだ。
それだけに、チームの継続は当然望まれるところ。4・5後楽園ではタッグ2冠王座戦、Leon&Ray組vsDASH・チサコ&仙台幸子組がおこなわれるが、その勝者にオレンジハッピーズが挑戦する可能性が濃厚だ。
「どちらもいいチーム。でも私たちは一度ボラドーラスL×Rから勝ってるんで、もう一度キッチリそこから勝ってタッグのチャンピオンになりたいのもあるし、仙台の2人ともやりたい。タッグでもどんどん活躍していきたい気持ちもあります」(春山)
ただしその前に春山にはやらなければならないことがある。中島安里紗が保持するJWP認定無差別級王座への挑戦である。なぜいま春山なのか、という意見もあるが、そんな声は試合を通じて黙らせるつもり。中島にも中島なりの考えはある。が、すごい試合をしようとの思いは同じである。とにかくいまは4・5後楽園でのタイトルマッチに集中。タッグに関してはその後だ。
パートナーの希月も春山への全面バックアップを約束している。当日は挑戦者のセコンドにつくとのこと。希月から流れるハッピーオーラが春山に意外な力を与えるかもしれない。実はこれこそ、王者が最も恐れていることなのだ。
「ああいうハッピーなプロレスは私にはできない。自分は自分の中で深くのめり込んで闘うタイプで、外にっていう試合ではない。私が持っていないものを春山さんが持ってると、あらためて今日の試合で感じましたね」。そんな雰囲気が生まれたのも希月とのタッグがきっかけだった。果たして、4・5後楽園のメイン後の風景は? 春山は「最後の挑戦」で無差別級王座を奪取し、王者となって希月とタッグ2冠王座を狙うことになるのだろうか…。 (新井 宏)
2015.3・21 東京・板橋グリーンホール 17時 総評
タッグ2冠王者のLeonがデビュー15周年記念試合をおこなった。相手はアルシオン入門からM‘s Styleまで「お世話になってきた」AKINOである。Leonにとってはマスクウーマンデビュー戦の相手でもあり、公私ともに師匠といっていい存在。それだけに、記念試合を迎えるに当たってはAKINOとの対戦以外に考えられなかったという。
というのも、LeonはまだAKINOに勝ったことがない。もっとも近いシングルマッチは、AKINOがOZアカデミー認定無差別級王者時代のOZアカデミー。2013年7月14日、AKINOが2度目の防衛戦でJWPのLeonを指名した。当時の王者はアキノミクスという改革を推進しておりOZ所属選手の挑戦は受けない意向だった。そこで「刺激ある選手」として名前が挙がったのが後輩のLeonだったのだ。その試合では、フランケンシュタイナーでAKINOが勝利。そのとき以来の一騎打ち、こんどはJWPのリングが舞台だった。
この試合で、LeonはAKINOから初勝利を上げることに成功した。フィニッシュはキャプチュードバスター。3度目のトライでついに成功し、悲願の先輩越えを達成した。
が、マイクを取ったAKINOの一声でLeonは我に返った。「団体のシングルチャンピオンじゃなきゃ意味がないんだよ」。団体を背負うというならシングルでトップに立て。タッグチャンピオンで満足しているかのような口ぶりににAKINOは釘を刺したのだ。AKINOはLeonを認めている。「ものすごく強いし巧い」。ただし、「強さが表に出てこなくて巧さだけで光ってた選手」だとも言う。
それがこの試合では、本来持つ強さが発揮された。その結果が、先輩からの初勝利。「本当に勝ちたいんだって気持ちが出てましたね。気迫負けしました」とAKINO。「シングルのチャンピオンになったら、またJWPに現れたい。そのときは気迫負けしないように。いまから楽しみに待ちたいと思います」。
Leonがシングル王座返り咲きへの道を切り開くためにも、まずはRayとのボラドーラスL×Rでタッグ2冠王座を守り抜くことが必要だ。タッグリーグ優勝こそ逃すも、彼女たちの初防衛戦が4・5後楽園ホールでのvs十文字姉妹に決まっている。これは仙女の3・11新宿大会にLeonが出向き、Rayとのアピールで決定されたカード。DASH・チサコ&仙台幸子からすれば断る理由のないタイトルマッチである。
というのも、十文字姉妹は2013年12月15日、後楽園でタッグ2冠王座を奪取した。このときの王座決定戦の相手がLeon&Ray組だった。中森華子&モーリー組の返上をきっかけにチャンスをものにしたのだが、こんどは幸子が負傷で一度も防衛戦をすることなく王座返上を余儀なくされた。このときの悔しさはいまも忘れていない。同時に、Leon&Rayも王座決定戦で敗れた悔しさがいまでも残っているという。このタッグを組むようになってから約3年。4度のチャンスをものにできず、5度目でようやくベルトを巻いた。彼女たちもまだ一度も防衛戦をおこなっていないだけに、どちらも負けられない。Leonは「これは必然的な闘い。初防衛戦はぜひ十文字姉妹と、と思ってました。自分たちはタッグチャンピオンですけど、私は無差別も狙ってる。今日、AKINOさんに喝を入れてもらいました。防衛を重ねて、ここぞと思ったときに無差別に名乗りを上げたいと思います」
AKINOとの一戦は記念試合にとどまらずLeonの背中を押すことにもつながった。「無差別のベルトを巻いたらAKINOさんに挑戦者としてJWPに来てもらいたい」。LeonもAKINOも、どちらもJWPのリングでベルトをかけて闘ってみたいとの思いは同じ。そこに向けての第一歩が、4・15後楽園で記される。 (新井 宏)
というのも、LeonはまだAKINOに勝ったことがない。もっとも近いシングルマッチは、AKINOがOZアカデミー認定無差別級王者時代のOZアカデミー。2013年7月14日、AKINOが2度目の防衛戦でJWPのLeonを指名した。当時の王者はアキノミクスという改革を推進しておりOZ所属選手の挑戦は受けない意向だった。そこで「刺激ある選手」として名前が挙がったのが後輩のLeonだったのだ。その試合では、フランケンシュタイナーでAKINOが勝利。そのとき以来の一騎打ち、こんどはJWPのリングが舞台だった。
この試合で、LeonはAKINOから初勝利を上げることに成功した。フィニッシュはキャプチュードバスター。3度目のトライでついに成功し、悲願の先輩越えを達成した。
が、マイクを取ったAKINOの一声でLeonは我に返った。「団体のシングルチャンピオンじゃなきゃ意味がないんだよ」。団体を背負うというならシングルでトップに立て。タッグチャンピオンで満足しているかのような口ぶりににAKINOは釘を刺したのだ。AKINOはLeonを認めている。「ものすごく強いし巧い」。ただし、「強さが表に出てこなくて巧さだけで光ってた選手」だとも言う。
それがこの試合では、本来持つ強さが発揮された。その結果が、先輩からの初勝利。「本当に勝ちたいんだって気持ちが出てましたね。気迫負けしました」とAKINO。「シングルのチャンピオンになったら、またJWPに現れたい。そのときは気迫負けしないように。いまから楽しみに待ちたいと思います」。
Leonがシングル王座返り咲きへの道を切り開くためにも、まずはRayとのボラドーラスL×Rでタッグ2冠王座を守り抜くことが必要だ。タッグリーグ優勝こそ逃すも、彼女たちの初防衛戦が4・5後楽園ホールでのvs十文字姉妹に決まっている。これは仙女の3・11新宿大会にLeonが出向き、Rayとのアピールで決定されたカード。DASH・チサコ&仙台幸子からすれば断る理由のないタイトルマッチである。
というのも、十文字姉妹は2013年12月15日、後楽園でタッグ2冠王座を奪取した。このときの王座決定戦の相手がLeon&Ray組だった。中森華子&モーリー組の返上をきっかけにチャンスをものにしたのだが、こんどは幸子が負傷で一度も防衛戦をすることなく王座返上を余儀なくされた。このときの悔しさはいまも忘れていない。同時に、Leon&Rayも王座決定戦で敗れた悔しさがいまでも残っているという。このタッグを組むようになってから約3年。4度のチャンスをものにできず、5度目でようやくベルトを巻いた。彼女たちもまだ一度も防衛戦をおこなっていないだけに、どちらも負けられない。Leonは「これは必然的な闘い。初防衛戦はぜひ十文字姉妹と、と思ってました。自分たちはタッグチャンピオンですけど、私は無差別も狙ってる。今日、AKINOさんに喝を入れてもらいました。防衛を重ねて、ここぞと思ったときに無差別に名乗りを上げたいと思います」
AKINOとの一戦は記念試合にとどまらずLeonの背中を押すことにもつながった。「無差別のベルトを巻いたらAKINOさんに挑戦者としてJWPに来てもらいたい」。LeonもAKINOも、どちらもJWPのリングでベルトをかけて闘ってみたいとの思いは同じ。そこに向けての第一歩が、4・15後楽園で記される。 (新井 宏)
2015.3.21 東京・板橋グリーンホール 17時 試合
JWP 3月21日(土=祝)東京・板橋グリーンホール 観衆151人
1 1/15
●藤ヶ崎矢子(8分28秒、バードリッジ→エビ固め)「ことり」○
藤ヶ崎矢子が我闘雲舞の「ことり」とシングルマッチ。両者握手を交わして試合開始。「ことり」がコールを要請すれば、矢子コールも発生する。「ことり」が投げを打ちトップロープからアームホイップ。矢子の突進を「ことり」がかわしてクロスボディー。受け止めた矢子がマットに叩きつけるが2カウント。矢子はサーフボードストレッチで「ことり」の動きを止めにかかる。矢子が脚をロックすると「ことり」は必死にロープへ逃げる。エルボーの打ち合いでは「ことり」が相手を挑発。矢子がカウンターのドロップキックから鎌固め。「ことり」が返してフロントネックロックに取る。矢子が脱出し逆片エビ固め。強烈な串刺しドロップキックは「ことり」が返す。矢子はダイビングボディープレス「ことり」がかわして回転エビ固め。「ことり」が丸め込むが2カウント。「ことり」の突進に矢子が蹴りを入れるが「ことり」が卍固めに切り返す。「ことり」はそこからエビ固め。矢子が返すと「ことり」はダイビングボディーアタック。「ことり」がブレーンバスターを狙うと矢子がこらえる。投げを打った「ことり」が逆さ押さえ込みへ。矢子が返して回転脚折り固め。これを「ことり」が切り返すがロープ際。矢子のダブルリストアームサルトは「ことり」がクリアー。矢子は「ことり」を引き起こすが丸め込まれる。「ことり」が飛びついて丸め込むと矢子が返せず3カウントが入った。ことり「みなさんこんにちは~。我闘雲舞のことりです。4月5日、後楽園ホール大会に出させていただきます」そこへKAZUKIが登場「生意気なこと言って勝手にしゃべってるけど、プロレス何年やってんだよ」ことり「来年2年だよ」KAZUKI「たいしたことないねえ」ことり「じゃあ柔道何年やってんだ?」KAZUKI「トータルで2年かな?」ことり「自分は10年やってるんですよ。後楽園で対戦しませんか?」KAZUKI「オイ矢子、同じくらいのキャリアにやられて悔しくないのか?」矢子「悔しいです!」KAZUKI「後楽園で対抗戦やってやろうじゃないか」セコンドのさくらえみもリングへ。ことり「柔道のキャリアが大切なんだよ!」KAZUKI「ここはプロレスのリングなんだよ。プロレスのほうが大事なんだよ!」ことりはさくらの肩に飛び乗りKAZUKIを威嚇した。
2 1/20
●ラビット美兎(9分43秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)Ray○
ジュニア2冠王とタッグ2冠王が一騎打ち。ロックアップからラビットが予告しドロップキック。ラビットが腕を取りにいくとRayがフロントネックロックに切り返す。ラビットがマウントパンチにいくとRayもやり返す。ラビットはRayをロープに固定しエプロンからミドルキックの連打、背中へのドロップキック。Rayがフェイントをかけてドロップキックのお返し。ブリッジでカバーを返したラビットがドロップキックからキャメルクラッチ、ボディーシザーズ。Rayはヒジを突き立てて脱出するとレッグロックへ。Rayが側転ボディーアタックからラリアット。ラビットがかわし丸め込みの連続へ。ブレーンバスターの掛け合いはラビットが制してミサイルキックを連発。ダイビングフットスタンプも決めるが2カウントどまり。するとラビットはRayをフェースロックに捕える。Rayがエスケープしコーナーのラビットをマットに叩きつける。Rayはムーンサルトプレスもラビットがかわしてラビストラル。返したRayがぶっこ抜きのバックドロップ。619を返したラビットが十字固め。Rayが返すと回転エビ固めにもっていく。これもRayがクリアーし滞空時間の長い垂直落下式ブレーンバスター。決まったと思われたがラビットがギリギリで返す。Rayはフィニッシュを予告しムーンサルトプレス。ラビットが返せず3カウントが入った。
3 1/20
Bブロック公式リーグ戦
○コマンド・ボリショイ&木村響子<3勝=6点>(18分3秒、ピコニースマッシュ→片エビ固め)KAZUKI●&ライディーン鋼<1勝2敗=2点>
タッグリーグ戦はすでにAブロックの春山香代子&希月あおい組の決勝進出が決定。Bブロックではこの試合でボリショイ組が勝つか引き分けで決勝戦に進出。KAZUKI組が勝った場合は同点となり、メイン後にあらためて同一カードによる決勝進出者決定戦をおこなうことになる。KAZUKI「このタッグリーグ、引き分け、負けでも決勝には進めません。私たちは今日、2試合するつもりできました。お客さんも6試合見るつもりですよね」鋼「KAZUKIさん、前チャンピオンのワイルドスナフキンにリングアウト勝ちしましたよね。だから今日もリングアウト勝ちしましょう」KAZUKI「ここをどこだと思ってんだよ」鋼「板橋グリーンホールですけど」KAZUKI「入場を壁の向こうで待ってるんだよ、聞こえたらどうするんだよ」鋼「すいません」KAZUKI「今日は正々堂々いくぞ」。ボリショイのテーマ曲がかかりボリショイ&木村が入場。KAZUKIが握手を求めるとボリショイが「さっき何か言ってたじゃない?」。KAZUKIは「なにも言ってません」と手を差し伸べボリショイが応じる。その背後からなんとなくKAZUKIが丸め込み試合開始。木村が飛び込み鋼を場外に落とす。ボリショイ組が場外に追うがすぐにリングに戻る。KAZUKIは「今日は正々堂々とやるんだよ!」と場外戦には応じない。KAZUKIは鋼を呼び込みボリショイをダブルで攻撃。ボリショイがこらえてKAZUKIをスリーパーにとる。木村が手刀を落としKAZUKIにフロントネックロック。KAZUKIは木村を持ち上げ自軍コーナーに追い込んでいく。鋼が出てくると木村がキックの連打からワキ固め。ボリショイのアシストを得ると腕固めへもっていく。ボリショイがつづいて腕十字。木村が鋼の左腕を蹴り上げる。ボリショイとダブルで鋼の両手にストンピング。KAZUKIが出てくるがボリショイ組の連係に捕まってしまう。しかしKAZUKIはふたりまとめて串刺しニーアタック。木村がKAZUKIに卍固めを仕掛けるとボリショイもカットに入った鋼を捕える。木村がビッグブーツ、KAZUKIがニーを打ち合う。鋼がショルダータックルで木村を吹っ飛ばすことに成功。木村がバックブリーカーを切り返すと後方から飛び乗りスリーパー。鋼は木村をマットに叩きつけるが、木村は離さずにスリーパーで絞り上げていく。鋼はその体勢のまま立ち上がると前方に投げつける。チェンジを求める鋼に木村はなおもスリーパー。ボリショイが鋼に飛びつき三角締め。腕十字に移行すると木村がボリショイのカットを阻止。鋼がリフトアップしアルゼンチンへ。木村がカットするとボリショイと合体も鋼がまとめてラリアット。鋼のスプラッシュをかわしボリショイがアッパー掌底。鋼はカウンターのパワースラム。ボリショイが返すとKAZUKIが担ぎ上げ鋼がフロッグスプラッシュ。KAZUKIがニーアタックから「決めるぞー、場外!」。KAZUKIはボリショイを場外にもっていく。残り5分。KAZUKIが先に戻るがボリショイと鋼が乱闘。15カウントで戻ったボリショイをKAZUKIが丸め込みの連続に追い込む。KAZUKIの突進に木村がカット。鋼も木村を阻止するとKAZUKIがボリショイを丸め込む。木村がKAZUKIにヘッドバット。ボリショイとの連係からKAZUKIを追い込む。アッパー掌底を返したKAZUKIにピコニースマッシュがヒット。木村が鋼を抑えている間にボリショイが3カウントを獲得、ボリショイ組が全勝で決勝進出を決めた。
4 1/30
Leon15周年記念スペシャルマッチ
○Leon(17分41秒、キャプチュードバスター→片エビ固め)AKINO●
デビュー15周年を迎えたLeonが師のAKINOと対戦。AKINOは握手を拒否の姿勢。しかし「しょうがない」と応じて試合がスタート。Leonがアームホイップを連発して先制。AKINOのドロップキックをかわすと「15周年の試合だよね」とレフェリーに確認。AKINOは「誰もLeonを応援してない」。すると場内はLeonコールに。AKINOは右脚にギロチンドロップ。ロープに追い込むと顔面を踏みつける。LeonはAKINOをロープに振りケブラドーラコンヒーロ。あまりの強烈さにAKINOは慌てて場外に出る。戻ってきたところでLeonがもう一発ケブラドーラコンヒーロ。こちらも強烈で、Leonは逆エビ固めにもっていく。しのいだAKINOがサッカーボールキックの連打から15回の顔面ウォッシュ狙い。しかし最後の一発をかわして串刺しスピア。AKINOがチンクラッシャーで「15」回目の顔面蹴り。AKINOがコーナーに上がろうとするとスワンダイブのドロップキックで場外に蹴落とす。さらにLeonはスワンダイブのプランチャを敢行。リングに戻るとトップロープを走ってのミサイルキック。ノキアンバックブリーカーを予感したAKINOが抵抗。しかしLeonはノキアンバックブリーカーへ強引にもっていく。食らったAKINOは「すごい痛い…」。その背後からLeonが襲いかかりテキサスクローバーホールド。エスケープしたAKINOが飛びつき腕十字。Leonのネックブリーカーを切り返しAKINOがバックドロップ。ミサイルキックでLeonを吹っ飛ばすが2カウントどまり。AKINOの突進にLeonがバックブリーカーからマットに叩きつける。Leonがコーナーに上がるとAKINOが追いつき雪崩式ブレーンバスター。こんどはLeonがコーナー上のAKINOにスピンキック。スパイダージャーマン。しかしマッドスプラッシュはAKINOがカット。AKINOが突っ込むとLeonがスピア。Leonの突進にAKINOがニーをぶち込む。LeonはハイキックをかわしスピンキックもAKINOがかわしてスパイラルボム。スピンキックを耐えるAKINOが、カウンターでお返ししてバックドロップ。AKINOのサッカーボールキックはLeonがクリアー。15分経過。トルネードAをLeonがかわしスピアからキャプチュードバスターの体勢。AKINOが返すと丸め込み。ハイキックからの裏投げをLeonが返す。AKINOが前後からキックをぶち込むがLeonがかわす。ウラカンラナも切り返して丸め込むも3カウントには届かない。Leonは一度は切り返されるもキャプチュードバスターへ。AKINOが返せず、Leonが記念マッチを師匠からの初白星で飾った。Leon「AKINOさん、私のデビュー前から15年間ずっと背中を追い続けてきました。今日やっとあなたから初めて勝つことができました。でも本当の意味で越えてないです。プロレス的にはもちろん人間的にも越えてみせますので待っててください。今日はありがとうございました」AKINO「疲れたぁ…。オマエいくつになった。34歳? だよね。こっちも歳とるはずだ。まず15周年おめでとう。いままで勝ったことなかった? それさえもわからないくらいLeonは強い。でもチャンピオンじゃない。団体のシングルチャンピオンじゃなきゃ意味がないんだよ。タッグのチャンピオン? それに満足してるからそういう言葉が出るんだよ。こんどはオマエが無差別級のチャンピオンになったときに自分が挑戦してやるよ!」AKINO退場後、Leonがふたたびマイク。「いまRayとタッグを巻いてますけど無差別をあきらめたわけじゃありません、中島から奪い返してAKINOさんとまたやりたいと思います。タッグの初防衛戦が後楽園に決まってます。絶対に勝って防衛するぞ!」
5 1/30
中島安里紗&●瑛凛(12分41秒、ラリアット→エビ固め)春山香代子○&Sareee
4・5後楽園で無差別級王座を争う中島安里紗と春山香代子が前哨戦。瑛凛と春山の先発でゴング。春山は中島に視線を送ってから瑛凛と力くらべ。腕の取りあいから春山がフェースロック、腕に噛みつき逆片エビ固め。Sareeeが入り瑛凛にボディースラム、変型の鎌固め。しのいだ瑛凛が串刺しドロップキック。Sareeeがエルボー連打で襟を吹っ飛ばす。瑛凛もやり返すがSareeeが仁王立ち。Sareeeは瑛凛に「起きろ!」と鼓舞。立ち上がったところにドロップキックを叩き込む。瑛凛がボディースラムもSareeeが返してドロップキック。バックを取ったSareeeだが瑛凛が切り返してDDT。中島が入りSareeeと控えの春山に顔面蹴り。中島はSareeeにキューティースペシャル。コーナーに上がると春山がカットに入る。もつれたところに瑛凛がドロップキック。中島がSareeeにミサイルキックでつづく。Sareeeが返してドロップキックからジャックナイフ。中島が返すとSareeeがミサイルキックの連打。瑛凛がSareeeを止めるが中島のエルボーが誤爆。春山が入り中島の顔面を蹴っていく。中島がこらえてヒールホールドも春山が切り返してトラースキック。中島はラリアットをかわしてスリングブレイド。中島と春山がエルボーの応酬。春山が背後からラリアットをぶち込みトラースキック、ペディグリー。コーナーに上がると瑛凛が阻止、Sareeeが割って入ると、春山がトップロープから中島を落としてダイビングギロチン投下。春山は中島を引き起こすがエルボー連打を左右から浴びる。春山がかわしてトラースキックも中島がダルマ式ジャーマン。春山が中島をラリアットで吹っ飛ばすと瑛凛が入る。瑛凛は春山にスイングDDT。強引に丸め込むと春山が返す。瑛凛がブレーンバスターを狙うが春山が切り返す。春山がドラゴンスリーパーにいくと中島がカット。Sareeeが中島にドロップキック。春山が瑛凛にラリアット。瑛凛が返すと春山はジャーマン。中島のカットがなんとか間に合う。瑛凛が春山にエビ固めの連続。Sareeeがカットし春山がラリアット、横須賀カッター。カバーの春山の顔面を中島が蹴り飛ばす。瑛凛がダッシュも春山がラリアット。場外で中島とSareeeがやりあっている間にリング上では春山が瑛凛をピンフォールした。春山「中島、昼と夜とやったけどアンタもアタシもやりきれてないと思う。後楽園楽しみにしてます。リング上で2人だけの闘い女子プロレスファンに見せようじゃないですか。そして今日勝ったボリショイさんと木村、タッグで優勝してバリバリであなた(中島)の前に立つので楽しみにしといてください。(ボリショイ&木村に)明日、よろしくお願いします」
1 1/15
●藤ヶ崎矢子(8分28秒、バードリッジ→エビ固め)「ことり」○
藤ヶ崎矢子が我闘雲舞の「ことり」とシングルマッチ。両者握手を交わして試合開始。「ことり」がコールを要請すれば、矢子コールも発生する。「ことり」が投げを打ちトップロープからアームホイップ。矢子の突進を「ことり」がかわしてクロスボディー。受け止めた矢子がマットに叩きつけるが2カウント。矢子はサーフボードストレッチで「ことり」の動きを止めにかかる。矢子が脚をロックすると「ことり」は必死にロープへ逃げる。エルボーの打ち合いでは「ことり」が相手を挑発。矢子がカウンターのドロップキックから鎌固め。「ことり」が返してフロントネックロックに取る。矢子が脱出し逆片エビ固め。強烈な串刺しドロップキックは「ことり」が返す。矢子はダイビングボディープレス「ことり」がかわして回転エビ固め。「ことり」が丸め込むが2カウント。「ことり」の突進に矢子が蹴りを入れるが「ことり」が卍固めに切り返す。「ことり」はそこからエビ固め。矢子が返すと「ことり」はダイビングボディーアタック。「ことり」がブレーンバスターを狙うと矢子がこらえる。投げを打った「ことり」が逆さ押さえ込みへ。矢子が返して回転脚折り固め。これを「ことり」が切り返すがロープ際。矢子のダブルリストアームサルトは「ことり」がクリアー。矢子は「ことり」を引き起こすが丸め込まれる。「ことり」が飛びついて丸め込むと矢子が返せず3カウントが入った。ことり「みなさんこんにちは~。我闘雲舞のことりです。4月5日、後楽園ホール大会に出させていただきます」そこへKAZUKIが登場「生意気なこと言って勝手にしゃべってるけど、プロレス何年やってんだよ」ことり「来年2年だよ」KAZUKI「たいしたことないねえ」ことり「じゃあ柔道何年やってんだ?」KAZUKI「トータルで2年かな?」ことり「自分は10年やってるんですよ。後楽園で対戦しませんか?」KAZUKI「オイ矢子、同じくらいのキャリアにやられて悔しくないのか?」矢子「悔しいです!」KAZUKI「後楽園で対抗戦やってやろうじゃないか」セコンドのさくらえみもリングへ。ことり「柔道のキャリアが大切なんだよ!」KAZUKI「ここはプロレスのリングなんだよ。プロレスのほうが大事なんだよ!」ことりはさくらの肩に飛び乗りKAZUKIを威嚇した。
2 1/20
●ラビット美兎(9分43秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)Ray○
ジュニア2冠王とタッグ2冠王が一騎打ち。ロックアップからラビットが予告しドロップキック。ラビットが腕を取りにいくとRayがフロントネックロックに切り返す。ラビットがマウントパンチにいくとRayもやり返す。ラビットはRayをロープに固定しエプロンからミドルキックの連打、背中へのドロップキック。Rayがフェイントをかけてドロップキックのお返し。ブリッジでカバーを返したラビットがドロップキックからキャメルクラッチ、ボディーシザーズ。Rayはヒジを突き立てて脱出するとレッグロックへ。Rayが側転ボディーアタックからラリアット。ラビットがかわし丸め込みの連続へ。ブレーンバスターの掛け合いはラビットが制してミサイルキックを連発。ダイビングフットスタンプも決めるが2カウントどまり。するとラビットはRayをフェースロックに捕える。Rayがエスケープしコーナーのラビットをマットに叩きつける。Rayはムーンサルトプレスもラビットがかわしてラビストラル。返したRayがぶっこ抜きのバックドロップ。619を返したラビットが十字固め。Rayが返すと回転エビ固めにもっていく。これもRayがクリアーし滞空時間の長い垂直落下式ブレーンバスター。決まったと思われたがラビットがギリギリで返す。Rayはフィニッシュを予告しムーンサルトプレス。ラビットが返せず3カウントが入った。
3 1/20
Bブロック公式リーグ戦
○コマンド・ボリショイ&木村響子<3勝=6点>(18分3秒、ピコニースマッシュ→片エビ固め)KAZUKI●&ライディーン鋼<1勝2敗=2点>
タッグリーグ戦はすでにAブロックの春山香代子&希月あおい組の決勝進出が決定。Bブロックではこの試合でボリショイ組が勝つか引き分けで決勝戦に進出。KAZUKI組が勝った場合は同点となり、メイン後にあらためて同一カードによる決勝進出者決定戦をおこなうことになる。KAZUKI「このタッグリーグ、引き分け、負けでも決勝には進めません。私たちは今日、2試合するつもりできました。お客さんも6試合見るつもりですよね」鋼「KAZUKIさん、前チャンピオンのワイルドスナフキンにリングアウト勝ちしましたよね。だから今日もリングアウト勝ちしましょう」KAZUKI「ここをどこだと思ってんだよ」鋼「板橋グリーンホールですけど」KAZUKI「入場を壁の向こうで待ってるんだよ、聞こえたらどうするんだよ」鋼「すいません」KAZUKI「今日は正々堂々いくぞ」。ボリショイのテーマ曲がかかりボリショイ&木村が入場。KAZUKIが握手を求めるとボリショイが「さっき何か言ってたじゃない?」。KAZUKIは「なにも言ってません」と手を差し伸べボリショイが応じる。その背後からなんとなくKAZUKIが丸め込み試合開始。木村が飛び込み鋼を場外に落とす。ボリショイ組が場外に追うがすぐにリングに戻る。KAZUKIは「今日は正々堂々とやるんだよ!」と場外戦には応じない。KAZUKIは鋼を呼び込みボリショイをダブルで攻撃。ボリショイがこらえてKAZUKIをスリーパーにとる。木村が手刀を落としKAZUKIにフロントネックロック。KAZUKIは木村を持ち上げ自軍コーナーに追い込んでいく。鋼が出てくると木村がキックの連打からワキ固め。ボリショイのアシストを得ると腕固めへもっていく。ボリショイがつづいて腕十字。木村が鋼の左腕を蹴り上げる。ボリショイとダブルで鋼の両手にストンピング。KAZUKIが出てくるがボリショイ組の連係に捕まってしまう。しかしKAZUKIはふたりまとめて串刺しニーアタック。木村がKAZUKIに卍固めを仕掛けるとボリショイもカットに入った鋼を捕える。木村がビッグブーツ、KAZUKIがニーを打ち合う。鋼がショルダータックルで木村を吹っ飛ばすことに成功。木村がバックブリーカーを切り返すと後方から飛び乗りスリーパー。鋼は木村をマットに叩きつけるが、木村は離さずにスリーパーで絞り上げていく。鋼はその体勢のまま立ち上がると前方に投げつける。チェンジを求める鋼に木村はなおもスリーパー。ボリショイが鋼に飛びつき三角締め。腕十字に移行すると木村がボリショイのカットを阻止。鋼がリフトアップしアルゼンチンへ。木村がカットするとボリショイと合体も鋼がまとめてラリアット。鋼のスプラッシュをかわしボリショイがアッパー掌底。鋼はカウンターのパワースラム。ボリショイが返すとKAZUKIが担ぎ上げ鋼がフロッグスプラッシュ。KAZUKIがニーアタックから「決めるぞー、場外!」。KAZUKIはボリショイを場外にもっていく。残り5分。KAZUKIが先に戻るがボリショイと鋼が乱闘。15カウントで戻ったボリショイをKAZUKIが丸め込みの連続に追い込む。KAZUKIの突進に木村がカット。鋼も木村を阻止するとKAZUKIがボリショイを丸め込む。木村がKAZUKIにヘッドバット。ボリショイとの連係からKAZUKIを追い込む。アッパー掌底を返したKAZUKIにピコニースマッシュがヒット。木村が鋼を抑えている間にボリショイが3カウントを獲得、ボリショイ組が全勝で決勝進出を決めた。
4 1/30
Leon15周年記念スペシャルマッチ
○Leon(17分41秒、キャプチュードバスター→片エビ固め)AKINO●
デビュー15周年を迎えたLeonが師のAKINOと対戦。AKINOは握手を拒否の姿勢。しかし「しょうがない」と応じて試合がスタート。Leonがアームホイップを連発して先制。AKINOのドロップキックをかわすと「15周年の試合だよね」とレフェリーに確認。AKINOは「誰もLeonを応援してない」。すると場内はLeonコールに。AKINOは右脚にギロチンドロップ。ロープに追い込むと顔面を踏みつける。LeonはAKINOをロープに振りケブラドーラコンヒーロ。あまりの強烈さにAKINOは慌てて場外に出る。戻ってきたところでLeonがもう一発ケブラドーラコンヒーロ。こちらも強烈で、Leonは逆エビ固めにもっていく。しのいだAKINOがサッカーボールキックの連打から15回の顔面ウォッシュ狙い。しかし最後の一発をかわして串刺しスピア。AKINOがチンクラッシャーで「15」回目の顔面蹴り。AKINOがコーナーに上がろうとするとスワンダイブのドロップキックで場外に蹴落とす。さらにLeonはスワンダイブのプランチャを敢行。リングに戻るとトップロープを走ってのミサイルキック。ノキアンバックブリーカーを予感したAKINOが抵抗。しかしLeonはノキアンバックブリーカーへ強引にもっていく。食らったAKINOは「すごい痛い…」。その背後からLeonが襲いかかりテキサスクローバーホールド。エスケープしたAKINOが飛びつき腕十字。Leonのネックブリーカーを切り返しAKINOがバックドロップ。ミサイルキックでLeonを吹っ飛ばすが2カウントどまり。AKINOの突進にLeonがバックブリーカーからマットに叩きつける。Leonがコーナーに上がるとAKINOが追いつき雪崩式ブレーンバスター。こんどはLeonがコーナー上のAKINOにスピンキック。スパイダージャーマン。しかしマッドスプラッシュはAKINOがカット。AKINOが突っ込むとLeonがスピア。Leonの突進にAKINOがニーをぶち込む。LeonはハイキックをかわしスピンキックもAKINOがかわしてスパイラルボム。スピンキックを耐えるAKINOが、カウンターでお返ししてバックドロップ。AKINOのサッカーボールキックはLeonがクリアー。15分経過。トルネードAをLeonがかわしスピアからキャプチュードバスターの体勢。AKINOが返すと丸め込み。ハイキックからの裏投げをLeonが返す。AKINOが前後からキックをぶち込むがLeonがかわす。ウラカンラナも切り返して丸め込むも3カウントには届かない。Leonは一度は切り返されるもキャプチュードバスターへ。AKINOが返せず、Leonが記念マッチを師匠からの初白星で飾った。Leon「AKINOさん、私のデビュー前から15年間ずっと背中を追い続けてきました。今日やっとあなたから初めて勝つことができました。でも本当の意味で越えてないです。プロレス的にはもちろん人間的にも越えてみせますので待っててください。今日はありがとうございました」AKINO「疲れたぁ…。オマエいくつになった。34歳? だよね。こっちも歳とるはずだ。まず15周年おめでとう。いままで勝ったことなかった? それさえもわからないくらいLeonは強い。でもチャンピオンじゃない。団体のシングルチャンピオンじゃなきゃ意味がないんだよ。タッグのチャンピオン? それに満足してるからそういう言葉が出るんだよ。こんどはオマエが無差別級のチャンピオンになったときに自分が挑戦してやるよ!」AKINO退場後、Leonがふたたびマイク。「いまRayとタッグを巻いてますけど無差別をあきらめたわけじゃありません、中島から奪い返してAKINOさんとまたやりたいと思います。タッグの初防衛戦が後楽園に決まってます。絶対に勝って防衛するぞ!」
5 1/30
中島安里紗&●瑛凛(12分41秒、ラリアット→エビ固め)春山香代子○&Sareee
4・5後楽園で無差別級王座を争う中島安里紗と春山香代子が前哨戦。瑛凛と春山の先発でゴング。春山は中島に視線を送ってから瑛凛と力くらべ。腕の取りあいから春山がフェースロック、腕に噛みつき逆片エビ固め。Sareeeが入り瑛凛にボディースラム、変型の鎌固め。しのいだ瑛凛が串刺しドロップキック。Sareeeがエルボー連打で襟を吹っ飛ばす。瑛凛もやり返すがSareeeが仁王立ち。Sareeeは瑛凛に「起きろ!」と鼓舞。立ち上がったところにドロップキックを叩き込む。瑛凛がボディースラムもSareeeが返してドロップキック。バックを取ったSareeeだが瑛凛が切り返してDDT。中島が入りSareeeと控えの春山に顔面蹴り。中島はSareeeにキューティースペシャル。コーナーに上がると春山がカットに入る。もつれたところに瑛凛がドロップキック。中島がSareeeにミサイルキックでつづく。Sareeeが返してドロップキックからジャックナイフ。中島が返すとSareeeがミサイルキックの連打。瑛凛がSareeeを止めるが中島のエルボーが誤爆。春山が入り中島の顔面を蹴っていく。中島がこらえてヒールホールドも春山が切り返してトラースキック。中島はラリアットをかわしてスリングブレイド。中島と春山がエルボーの応酬。春山が背後からラリアットをぶち込みトラースキック、ペディグリー。コーナーに上がると瑛凛が阻止、Sareeeが割って入ると、春山がトップロープから中島を落としてダイビングギロチン投下。春山は中島を引き起こすがエルボー連打を左右から浴びる。春山がかわしてトラースキックも中島がダルマ式ジャーマン。春山が中島をラリアットで吹っ飛ばすと瑛凛が入る。瑛凛は春山にスイングDDT。強引に丸め込むと春山が返す。瑛凛がブレーンバスターを狙うが春山が切り返す。春山がドラゴンスリーパーにいくと中島がカット。Sareeeが中島にドロップキック。春山が瑛凛にラリアット。瑛凛が返すと春山はジャーマン。中島のカットがなんとか間に合う。瑛凛が春山にエビ固めの連続。Sareeeがカットし春山がラリアット、横須賀カッター。カバーの春山の顔面を中島が蹴り飛ばす。瑛凛がダッシュも春山がラリアット。場外で中島とSareeeがやりあっている間にリング上では春山が瑛凛をピンフォールした。春山「中島、昼と夜とやったけどアンタもアタシもやりきれてないと思う。後楽園楽しみにしてます。リング上で2人だけの闘い女子プロレスファンに見せようじゃないですか。そして今日勝ったボリショイさんと木村、タッグで優勝してバリバリであなた(中島)の前に立つので楽しみにしといてください。(ボリショイ&木村に)明日、よろしくお願いします」
2015.3.8 浅草・花やしき「青春・無限大・パワー!」 16時 試合
JWP「第四回青春・無限大・パワー!」
3月8日(日)東京・浅草花やしき座
観衆83人
① 1/15
○藤ヶ崎矢子(7分42秒、ダイビングボディープレス→片エビ固め)長浜浩江●
第1試合はJWPの矢子とWAVEの長浜がシングルマッチ。ガッチリと握手を交わすと長浜がドロップキックの奇襲攻撃。二発目は矢子がかわしてヘアーホイップを連発しコーナーで顔面を踏みつける。矢子は長浜にキャメルクラッチ、ボディーシザーズ。長浜が切り返してエルボー連打からボディーシザーズのお返し。矢子が体重を乗せるが長浜が返していく。矢子がレッグロックも長浜がエスケープ。矢子が串刺しドロップキックも長浜がお返しの3連発。矢子が仕掛けてエルボーの応酬に。長浜が矢子のドロップキックをかわしドロップキックの3連打。矢子が返すと長浜がボディースラムの連続から押さえ込んでいく。長浜が走ると矢子が回転エビ固め。ドロップキックの連打から矢子が逆エビ固め。鎌固めに移行するが長浜が必死にロープへ到達。矢子はコーナーに上がりミサイルキック。長浜がかわしてドロップキックからカサドーラで飛びつく。矢子が押し潰すも2カウント。長浜のスクールボーイをかわした矢子が回転エビ固めもクリアー。矢子はフライングクロスチョップから「こんどこそ行くぞ!」と叫んでミサイルキックをヒットさせる。長浜が返すと「決めるぞ!」と絶叫しダイビングボディープレス。長浜が返せず、矢子が勝利を飾った。
② 1/15
○ライディーン鋼(8分5秒、リバーススプラッシュ→片エビ固め)田中盟子●
第2試合は、JWPライディーン鋼とディアナ田中盟子の対戦。田中がエルボー乱打で先制すれば鋼はドロップキック一発で相手を吹っ飛ばす。鋼は田中をコーナーに追い込み踏みつけていく。田中が反転し、ヘアーホイップからお返しとばかりに顔面を踏みつける。鋼は「なめるな!」とスリーパー。胴締めに移行し締め上げていく。田中が体重をかけていくが鋼は離さずにボディーシザーズ。腕固めに移行すると右腕にエルボー。しかし鋼は右脚を痛めた模様。田中がそこを狙おうとするとストップが入りレフェリーチェック。「無理するな」の声のなか、鋼が立ち上がり試合続行。田中がドロップキックを乱打するとブレーンバスターの構え。鋼がこらえてカナディアンバックブリーカー。コーナーに乗せて体当たりを食らわすと串刺しラリアットへ。田中が返すとエルボーの打ち合いへ。田中の連打を鋼が受けて立ち、投げを放つとグラウンドにもっていく。田中がヘッドバット連打で鋼を倒すが3カウントには至らず。田中はミサイルキックを4連発。鋼が返すとラリアット。鋼がかわすが田中が丸め込みの連続で追い込んでいく。田中のスピアが決まるが鋼がクリアー。田中の突進に鋼がショルダータックル。バックドロップは田中が返す。すると鋼はリバーススプラッシュ。田中が返せず鋼が3カウントをゲットした。
③ 1/30
○下野佐和子(9分24秒、えびす落とし→エビ固め)世羅りさ●
OOSAKA女子プロレスの下野とアイスリボンの世羅がセミファイナルで一騎打ち。手四つによる力くらべから下野が左腕を絞り上げる。世羅が取り返すと下野が背後にまわり腕をロック。ヘッドロックから下野がグラウンドにもっていくと世羅が切り返して腕を取る。下野がエスケープすると世羅がコーナーに追い込みエルボー連打。串刺しアタックにいくと二発目狙いをかわして下野がショルダータックル。さらに連発し世羅を倒すと吊り天井へもっていく。キャメルクラッチに移行しギブアップを迫る下野。自ら解いてコーナーに当てると串刺しジャンピングニーアタック。エルボー合戦は下野が胸を突きだし受けて立つ。下野がダッシュすると世羅がカウンターのドロップキック、ランニングダブルニードロップを連打。世羅が下野にフルネルソン、下野がかわすとセラリズムバスター、串刺しダブルニーアタック、スプラッシュ式のダブルニードロップでたたみかける。世羅のダッシュに下野がラリアット。世羅はリバースネックブリーカーから回転エビ固め、首を極めるサブミッション。下野がエスケープすると、世羅はフィニッシュを予告。持ち上げられた下野が切り返しなんでやねんで丸め込む。返した世羅がダッシュも下野がラリアット、雷電ドロップ。返した下野にえびす落とし。ガッチリとカバーすると世羅が返せず。下野が世羅を下した。
④ 1/20
Bブロック公式リーグ戦
○ラビット美兎&つくし<1勝2敗=2点>(13分59秒、ラビットスープレックスホールド)瑛凛●&加藤悠<1勝2敗=2点>
メインは「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」公式戦。Aブロックではすでに春山香代子&希月あおい組が全勝で決勝進出を決めているが、昼の大会で敗れた前年度覇者の春兎はこの敗戦で決勝進出の望みを絶たれ、このチームに一区切りつけることを宣言、今大会のメインが事実上の春兎ラストマッチである。両軍握手をかわしラビットvs瑛凛で試合開始のゴング。素早いグラウンドの攻防からラビットが自軍コーナーにいくが瑛凛が阻止。しかし春兎が合体し加藤を攻める。春兎がポーズを作ると瑛凛が乱入してカット、場外戦となる。つくしと瑛凛、ラビットと加藤がリングサイドでやりあう。ラビットが加藤をリングに戻しフットスタンプ。つくしがラビットを呼び込み加藤を攻める。つくしは弓矢固め、ラビットがヘアーホイップ。コーナーに追い詰めるとダブルで顔面を踏みつける。ラビットは加藤にボディーシザーズからサーフボードストレッチ。ラビットが向かってくる加藤をエルボー連打で倒していく。つくしも加藤にエルボー連打。しかし加藤はつくしの突進を捕まえてぶら下がりの腕十字。瑛凛が出てくると春兎のブレーンバスターをかわしてDDT。つくしにワキ固めを極めるが脱出される。つくしは強烈なドロップキックを連打。瑛凛に飛びついて丸め込むが2カウント。つくしがコーナーに上がると瑛凛が雪崩式狙い。つくしが背後にまわりコーナー上でパロスペシャルを極める。つくしはパワーボムを狙うが加藤がカット。瑛凛がダイビングボディーアタック。加藤が入ると瑛凛との連係でつくしを攻撃。加藤がつくしにエルボーの打ち合いを挑む。加藤がつくしにドロップキックの連打。加藤のスライディングをカットしてつくしがドロップキック。春兎は相手チームをロープに固定しダブルのドロップキックを浴びせる。ラビットが加藤にニーの連打からジャーマン狙い。こらえた加藤をコーナーに追い込みボディーアタック。加藤がラビットをかわして瑛凛がドロップキック。加藤はラビットへ腕十字。10分経過。瑛凛がラビットへドロップキックを乱打。ラビットの顔面にも浴びせるが2カウント。瑛凛はラビットの両腕を極めるサブミッション。ラビットがエスケープすると瑛凛がフロントネックロック。つくしのスタナーからラビットが投げっぱなしジャーマン、ブレーンバスター、フェースロック。加藤がカットに成功。ラビットはつくしとともにコーナーへ。加藤がカットすると瑛凛がラビットに雪崩式ブレーンバスター。ラビットのラリアットをかわし瑛凛がスイングDDT。つくしがラビットを踏み台に瑛凛へドロップキック。春兎のバックドロップからダブルのダイビングフットスタンプが瑛凛に。決まったと思われたが加藤のカットが間に合う。ラビットは瑛凛にジャーマン。返されたラビットは瑛凛に変形のジャーマン(ラビットスープレックス)を放つ。瑛凛がホールドを返せず、春兎が勝ち名乗りを受けた。
ラビット「今日で春兎は一区切りつけますが、一日でも早く組めるようにお互い頑張りましょう!」
つくし「ハイ!」
ラビット「それから鋼、オマエを4月5日後楽園ホール、ジュニアのタイトルマッチに指名する。オマエ、おぼえとけよ!」
これにより、4・5後楽園でのジュニア2冠戦、ラビット美兎vsライディーン鋼が決定した。
3月8日(日)東京・浅草花やしき座
観衆83人
① 1/15
○藤ヶ崎矢子(7分42秒、ダイビングボディープレス→片エビ固め)長浜浩江●
第1試合はJWPの矢子とWAVEの長浜がシングルマッチ。ガッチリと握手を交わすと長浜がドロップキックの奇襲攻撃。二発目は矢子がかわしてヘアーホイップを連発しコーナーで顔面を踏みつける。矢子は長浜にキャメルクラッチ、ボディーシザーズ。長浜が切り返してエルボー連打からボディーシザーズのお返し。矢子が体重を乗せるが長浜が返していく。矢子がレッグロックも長浜がエスケープ。矢子が串刺しドロップキックも長浜がお返しの3連発。矢子が仕掛けてエルボーの応酬に。長浜が矢子のドロップキックをかわしドロップキックの3連打。矢子が返すと長浜がボディースラムの連続から押さえ込んでいく。長浜が走ると矢子が回転エビ固め。ドロップキックの連打から矢子が逆エビ固め。鎌固めに移行するが長浜が必死にロープへ到達。矢子はコーナーに上がりミサイルキック。長浜がかわしてドロップキックからカサドーラで飛びつく。矢子が押し潰すも2カウント。長浜のスクールボーイをかわした矢子が回転エビ固めもクリアー。矢子はフライングクロスチョップから「こんどこそ行くぞ!」と叫んでミサイルキックをヒットさせる。長浜が返すと「決めるぞ!」と絶叫しダイビングボディープレス。長浜が返せず、矢子が勝利を飾った。
② 1/15
○ライディーン鋼(8分5秒、リバーススプラッシュ→片エビ固め)田中盟子●
第2試合は、JWPライディーン鋼とディアナ田中盟子の対戦。田中がエルボー乱打で先制すれば鋼はドロップキック一発で相手を吹っ飛ばす。鋼は田中をコーナーに追い込み踏みつけていく。田中が反転し、ヘアーホイップからお返しとばかりに顔面を踏みつける。鋼は「なめるな!」とスリーパー。胴締めに移行し締め上げていく。田中が体重をかけていくが鋼は離さずにボディーシザーズ。腕固めに移行すると右腕にエルボー。しかし鋼は右脚を痛めた模様。田中がそこを狙おうとするとストップが入りレフェリーチェック。「無理するな」の声のなか、鋼が立ち上がり試合続行。田中がドロップキックを乱打するとブレーンバスターの構え。鋼がこらえてカナディアンバックブリーカー。コーナーに乗せて体当たりを食らわすと串刺しラリアットへ。田中が返すとエルボーの打ち合いへ。田中の連打を鋼が受けて立ち、投げを放つとグラウンドにもっていく。田中がヘッドバット連打で鋼を倒すが3カウントには至らず。田中はミサイルキックを4連発。鋼が返すとラリアット。鋼がかわすが田中が丸め込みの連続で追い込んでいく。田中のスピアが決まるが鋼がクリアー。田中の突進に鋼がショルダータックル。バックドロップは田中が返す。すると鋼はリバーススプラッシュ。田中が返せず鋼が3カウントをゲットした。
③ 1/30
○下野佐和子(9分24秒、えびす落とし→エビ固め)世羅りさ●
OOSAKA女子プロレスの下野とアイスリボンの世羅がセミファイナルで一騎打ち。手四つによる力くらべから下野が左腕を絞り上げる。世羅が取り返すと下野が背後にまわり腕をロック。ヘッドロックから下野がグラウンドにもっていくと世羅が切り返して腕を取る。下野がエスケープすると世羅がコーナーに追い込みエルボー連打。串刺しアタックにいくと二発目狙いをかわして下野がショルダータックル。さらに連発し世羅を倒すと吊り天井へもっていく。キャメルクラッチに移行しギブアップを迫る下野。自ら解いてコーナーに当てると串刺しジャンピングニーアタック。エルボー合戦は下野が胸を突きだし受けて立つ。下野がダッシュすると世羅がカウンターのドロップキック、ランニングダブルニードロップを連打。世羅が下野にフルネルソン、下野がかわすとセラリズムバスター、串刺しダブルニーアタック、スプラッシュ式のダブルニードロップでたたみかける。世羅のダッシュに下野がラリアット。世羅はリバースネックブリーカーから回転エビ固め、首を極めるサブミッション。下野がエスケープすると、世羅はフィニッシュを予告。持ち上げられた下野が切り返しなんでやねんで丸め込む。返した世羅がダッシュも下野がラリアット、雷電ドロップ。返した下野にえびす落とし。ガッチリとカバーすると世羅が返せず。下野が世羅を下した。
④ 1/20
Bブロック公式リーグ戦
○ラビット美兎&つくし<1勝2敗=2点>(13分59秒、ラビットスープレックスホールド)瑛凛●&加藤悠<1勝2敗=2点>
メインは「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」公式戦。Aブロックではすでに春山香代子&希月あおい組が全勝で決勝進出を決めているが、昼の大会で敗れた前年度覇者の春兎はこの敗戦で決勝進出の望みを絶たれ、このチームに一区切りつけることを宣言、今大会のメインが事実上の春兎ラストマッチである。両軍握手をかわしラビットvs瑛凛で試合開始のゴング。素早いグラウンドの攻防からラビットが自軍コーナーにいくが瑛凛が阻止。しかし春兎が合体し加藤を攻める。春兎がポーズを作ると瑛凛が乱入してカット、場外戦となる。つくしと瑛凛、ラビットと加藤がリングサイドでやりあう。ラビットが加藤をリングに戻しフットスタンプ。つくしがラビットを呼び込み加藤を攻める。つくしは弓矢固め、ラビットがヘアーホイップ。コーナーに追い詰めるとダブルで顔面を踏みつける。ラビットは加藤にボディーシザーズからサーフボードストレッチ。ラビットが向かってくる加藤をエルボー連打で倒していく。つくしも加藤にエルボー連打。しかし加藤はつくしの突進を捕まえてぶら下がりの腕十字。瑛凛が出てくると春兎のブレーンバスターをかわしてDDT。つくしにワキ固めを極めるが脱出される。つくしは強烈なドロップキックを連打。瑛凛に飛びついて丸め込むが2カウント。つくしがコーナーに上がると瑛凛が雪崩式狙い。つくしが背後にまわりコーナー上でパロスペシャルを極める。つくしはパワーボムを狙うが加藤がカット。瑛凛がダイビングボディーアタック。加藤が入ると瑛凛との連係でつくしを攻撃。加藤がつくしにエルボーの打ち合いを挑む。加藤がつくしにドロップキックの連打。加藤のスライディングをカットしてつくしがドロップキック。春兎は相手チームをロープに固定しダブルのドロップキックを浴びせる。ラビットが加藤にニーの連打からジャーマン狙い。こらえた加藤をコーナーに追い込みボディーアタック。加藤がラビットをかわして瑛凛がドロップキック。加藤はラビットへ腕十字。10分経過。瑛凛がラビットへドロップキックを乱打。ラビットの顔面にも浴びせるが2カウント。瑛凛はラビットの両腕を極めるサブミッション。ラビットがエスケープすると瑛凛がフロントネックロック。つくしのスタナーからラビットが投げっぱなしジャーマン、ブレーンバスター、フェースロック。加藤がカットに成功。ラビットはつくしとともにコーナーへ。加藤がカットすると瑛凛がラビットに雪崩式ブレーンバスター。ラビットのラリアットをかわし瑛凛がスイングDDT。つくしがラビットを踏み台に瑛凛へドロップキック。春兎のバックドロップからダブルのダイビングフットスタンプが瑛凛に。決まったと思われたが加藤のカットが間に合う。ラビットは瑛凛にジャーマン。返されたラビットは瑛凛に変形のジャーマン(ラビットスープレックス)を放つ。瑛凛がホールドを返せず、春兎が勝ち名乗りを受けた。
ラビット「今日で春兎は一区切りつけますが、一日でも早く組めるようにお互い頑張りましょう!」
つくし「ハイ!」
ラビット「それから鋼、オマエを4月5日後楽園ホール、ジュニアのタイトルマッチに指名する。オマエ、おぼえとけよ!」
これにより、4・5後楽園でのジュニア2冠戦、ラビット美兎vsライディーン鋼が決定した。
2015.3.8 浅草・花やしき「青春・無限大・パワー!」 16時 総評
昼の部の本大会で、ラビット美兎&つくしの春兎がKAZUKI&ライディーン鋼組に不覚を取った。「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」初戦ではラビットの欠場により不戦敗に。この取りこぼしを帳消しにするための試合だったが、1日2公式戦の初っ端でまさかの敗戦。この時点で、春兎のⅤ2は幻となってしまったのだ。
その試合後、ラビットがパートナーのつくしに向けてマイクを取った。それは、春兎をいったん解消しようという驚きのものだった。
「春兎は優勝戦線から外れてしまいました。ごめんなさい。この後の『青春・無限大・パワー!』の試合で、春兎にいったん区切りをつけたいと思います。私たちはこれまでチャンスをつかんできましたけど、いつもあと一歩のところで期待に応えることができなかった。お互いがもっともっと成長して、この2人が組んだらすごいよねって言われるくらいになったら、またふたりでタッグを組みましょう」
それを聞いたつくしは、残念な思いを胸に秘めてラビットの決意を受け止めた。「なに暗くなってるの? 私たちがもっともっと強くなって組むのは明日かもしれないし、ずっと先かもしれない。必ずまた組めるように(この後の試合を)頑張ろうよ。最後まで春兎らしく、いっしょに闘おう!」
そして迎えた「第四回 青春・無限大・パワー!」のメインイベント。この試合はタッグリーグ公式戦で、相手は瑛凛&加藤悠組だった。この試合で春兎は粘られながらも相手チームの分断に成功。最後はラビットのラビットスープレックスが瑛凛に炸裂した。有終の美、とは言えないけれど、この勝利はまた組む日に向けての予告編になるはずだ。
「昨年にタッグリーグで優勝して、今年も優勝を目指して頑張ったけど、私が初戦で体調不良により欠場してしまい、結局1勝しかできませんでした。最低な結果だと思っています。ここ3年間、春兎で出てたんですけど、毎回のようにここってところでどっちかが体調を崩したりしてあと一歩のところで期待を裏切ってきてしまいました。だったらここで一区切りつけて、お互いがもっと力をつけていこうと。もっともっと成長してからまた組みたいです」(ラビット)
それほど遠くないであろう将来、カラダそのものはそれほど大きくはなっていないかもしれないけれど、こんど組んだら最強のとき。そんな夢を抱かせてくれるのがこのチームである。今大会は決して春兎の最終回ではない。季節外れの冬眠に入ると思えばいい。彼女たちの可能性は、「青春・無限大・パワー!」シリーズで今後も個々に発揮されていくだろう。
さて、ラビットは昼の部でフォールを取られたライディーン鋼をジュニア2冠王座の次期挑戦者に指名した。直接3カウントを奪われたこともあるが、鋼のパワーアップを感じたのが最大の理由。両者は昨年10月の川崎大会でタイトルマッチをおこなっている。お互いの立場こそ同じだが、王座戦の場が4・5後楽園にスケールアップするのだ。それに見合った闘いを王者、挑戦者とも見せなくてはならないはず。いまの鋼だったらそれが可能、というのがラビットの読みだろう。
ただ、今大会の試合中、鋼が足を痛めるシーンがあった。気力で復活し勝利を得たが、このあたりに課題は残る。4・5後楽園までまだ時間があるだけに、鋼がどこまで自分をマックスにもっていけるか。そこが勝負のカギとなるのではなかろうか。 (新井 宏)
その試合後、ラビットがパートナーのつくしに向けてマイクを取った。それは、春兎をいったん解消しようという驚きのものだった。
「春兎は優勝戦線から外れてしまいました。ごめんなさい。この後の『青春・無限大・パワー!』の試合で、春兎にいったん区切りをつけたいと思います。私たちはこれまでチャンスをつかんできましたけど、いつもあと一歩のところで期待に応えることができなかった。お互いがもっともっと成長して、この2人が組んだらすごいよねって言われるくらいになったら、またふたりでタッグを組みましょう」
それを聞いたつくしは、残念な思いを胸に秘めてラビットの決意を受け止めた。「なに暗くなってるの? 私たちがもっともっと強くなって組むのは明日かもしれないし、ずっと先かもしれない。必ずまた組めるように(この後の試合を)頑張ろうよ。最後まで春兎らしく、いっしょに闘おう!」
そして迎えた「第四回 青春・無限大・パワー!」のメインイベント。この試合はタッグリーグ公式戦で、相手は瑛凛&加藤悠組だった。この試合で春兎は粘られながらも相手チームの分断に成功。最後はラビットのラビットスープレックスが瑛凛に炸裂した。有終の美、とは言えないけれど、この勝利はまた組む日に向けての予告編になるはずだ。
「昨年にタッグリーグで優勝して、今年も優勝を目指して頑張ったけど、私が初戦で体調不良により欠場してしまい、結局1勝しかできませんでした。最低な結果だと思っています。ここ3年間、春兎で出てたんですけど、毎回のようにここってところでどっちかが体調を崩したりしてあと一歩のところで期待を裏切ってきてしまいました。だったらここで一区切りつけて、お互いがもっと力をつけていこうと。もっともっと成長してからまた組みたいです」(ラビット)
それほど遠くないであろう将来、カラダそのものはそれほど大きくはなっていないかもしれないけれど、こんど組んだら最強のとき。そんな夢を抱かせてくれるのがこのチームである。今大会は決して春兎の最終回ではない。季節外れの冬眠に入ると思えばいい。彼女たちの可能性は、「青春・無限大・パワー!」シリーズで今後も個々に発揮されていくだろう。
さて、ラビットは昼の部でフォールを取られたライディーン鋼をジュニア2冠王座の次期挑戦者に指名した。直接3カウントを奪われたこともあるが、鋼のパワーアップを感じたのが最大の理由。両者は昨年10月の川崎大会でタイトルマッチをおこなっている。お互いの立場こそ同じだが、王座戦の場が4・5後楽園にスケールアップするのだ。それに見合った闘いを王者、挑戦者とも見せなくてはならないはず。いまの鋼だったらそれが可能、というのがラビットの読みだろう。
ただ、今大会の試合中、鋼が足を痛めるシーンがあった。気力で復活し勝利を得たが、このあたりに課題は残る。4・5後楽園までまだ時間があるだけに、鋼がどこまで自分をマックスにもっていけるか。そこが勝負のカギとなるのではなかろうか。 (新井 宏)
2015.3.8 浅草・花やしき 13時 総評
春山香代子&希月あおい組がタッグ2冠王者Leon&Ray組との直接対決を制し、無傷で「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」決勝進出を決めた。試合後、この勢いで春山は「回答を聞かせてもらおう」と無差別級王者の中島安里紗を呼び出した。中島は「どんな覚悟をもって言ってるんですか? 浅草と後楽園のメインは違うんですよ」と逆質問。すると春山は「今回の挑戦で無差別への挑戦を最後にしたいと思ってる」と決意を述べた。これを聞いた中島は無言で握手。これがイエスを意味していたのは明らか。4・5後楽園でのJWP認定無差別級選手権試合<王者>中島安里紗vs<挑戦者>春山香代子が正式に決定した。
ではなぜいま、中島vs春山なのか。中島が二の足を踏んだのもそのあたりに問題があったのだろう。「目立った活躍もなければ結果もない。数年前まで絶対王者でJWPを支えてきたとしても、いまを全力で輝いていない選手がいきなり挑戦だなんて、受ける気にはなれません」(中島)
現実に2・22板橋のメインでピンフォールを奪ったとはいえ、それは一度のこと。ましてや次期挑戦者決定戦の意味合いもなかった。それでも、春山には春山の言い分がある。たんなる気まぐれで表明したのとはわけが違うのだ。
「無差別に挑戦するのは簡単じゃないって何度もやってるからわかってますよ。実績もないから急には言えないし、ずっとチャンスをうかがってました。(板橋で)中島からフォールを取ったからいましかないって。事実、なにをいまさらって思ってる人もいるでしょう。そういう人にこそ見てもらいたいですね。文句は見てから言えと。無差別に挑戦するのはこれが最後のつもりです。挑戦するのは最後だけど、ベルトを巻くのは私ですよ。そして、絶対王者の姿を中島に見せたい。それが中島とJWPの団体のためになると思っているから」
春山が無差別のベルトを巻いたのは、第13代と第19代の王者時代の2回ある。なかでも前者では2年間に渡り王者に君臨、絶対王者化していたのが春山だった。この時期の途中で中島はいったん引退しており、絶対王者・春山をフルで体感していない。中島からすれば防衛回数や期間を意識していないとはいえ、現在2度目の戴冠で1年4カ月ベルトを守り抜いており、6回の防衛に成功中。春山と記録(2年間保持で8回防衛。最多防衛は米山香織の10回、最多通算防衛回数では日向あずみの15回、春山の10回、中島の9回とつづく)で越えるためにも、こんどの春山戦は避けて通れない道なのかもしれない。
中島vs春山の無差別級王座戦は、過去に一度だけある。2013年2月の大阪大会。中島の初防衛戦の相手が春山だったのだ。当時、中島はJWPの先輩レスラーから未勝利の状態で最高峰のベルトを巻いた。そのため、若き新王者にはチャレンジマッチの様相も呈していた。当時の状況を中島はこのように振り返る。
「自分がチャンピオンにもかかわらず、私のほうがチャレンジャーに見えたと思うんですね。実際、自分の気持ちもそうでした。あのときにくらべれば自分が成長してるのは明らかだし、全然違いますよ。エースとしての自覚もいまはあるし、そこが一番の差だと思いますね」
JWPのエースは誰か。現在はもちろん、中島がエースである。かつては春山もエースだった。春山が王者だった時代、2年間という保持期間では彼女が歴代最長なのだから、エースと言って過言ではないだろう。中島は言う。
「前のエースが春山だった。いまのエースの中島にとって春山は越えなければならない壁。そういう声を聞くんですね。なぜいまのエースがこれを超えなくちゃいけないのか、そこの部分に“?”があって。だったらそう思ってる人にいまを示すのが手っ取り早いかなって。(春山が中島政権を)行き詰ってると言うのであれば、リング上でそれを否定したい」
現在の無差別級王座は春山時代に劣っているのか。そこに中島は疑問を感じている。中島からすれば現在ベルトを巻いていることがすべてであり、過去と比較する必要はどこにもない。突然降ってわいた無差別級世代闘争。果たしてその決着は、どういった形で着くのだろうか…。
ではなぜいま、中島vs春山なのか。中島が二の足を踏んだのもそのあたりに問題があったのだろう。「目立った活躍もなければ結果もない。数年前まで絶対王者でJWPを支えてきたとしても、いまを全力で輝いていない選手がいきなり挑戦だなんて、受ける気にはなれません」(中島)
現実に2・22板橋のメインでピンフォールを奪ったとはいえ、それは一度のこと。ましてや次期挑戦者決定戦の意味合いもなかった。それでも、春山には春山の言い分がある。たんなる気まぐれで表明したのとはわけが違うのだ。
「無差別に挑戦するのは簡単じゃないって何度もやってるからわかってますよ。実績もないから急には言えないし、ずっとチャンスをうかがってました。(板橋で)中島からフォールを取ったからいましかないって。事実、なにをいまさらって思ってる人もいるでしょう。そういう人にこそ見てもらいたいですね。文句は見てから言えと。無差別に挑戦するのはこれが最後のつもりです。挑戦するのは最後だけど、ベルトを巻くのは私ですよ。そして、絶対王者の姿を中島に見せたい。それが中島とJWPの団体のためになると思っているから」
春山が無差別のベルトを巻いたのは、第13代と第19代の王者時代の2回ある。なかでも前者では2年間に渡り王者に君臨、絶対王者化していたのが春山だった。この時期の途中で中島はいったん引退しており、絶対王者・春山をフルで体感していない。中島からすれば防衛回数や期間を意識していないとはいえ、現在2度目の戴冠で1年4カ月ベルトを守り抜いており、6回の防衛に成功中。春山と記録(2年間保持で8回防衛。最多防衛は米山香織の10回、最多通算防衛回数では日向あずみの15回、春山の10回、中島の9回とつづく)で越えるためにも、こんどの春山戦は避けて通れない道なのかもしれない。
中島vs春山の無差別級王座戦は、過去に一度だけある。2013年2月の大阪大会。中島の初防衛戦の相手が春山だったのだ。当時、中島はJWPの先輩レスラーから未勝利の状態で最高峰のベルトを巻いた。そのため、若き新王者にはチャレンジマッチの様相も呈していた。当時の状況を中島はこのように振り返る。
「自分がチャンピオンにもかかわらず、私のほうがチャレンジャーに見えたと思うんですね。実際、自分の気持ちもそうでした。あのときにくらべれば自分が成長してるのは明らかだし、全然違いますよ。エースとしての自覚もいまはあるし、そこが一番の差だと思いますね」
JWPのエースは誰か。現在はもちろん、中島がエースである。かつては春山もエースだった。春山が王者だった時代、2年間という保持期間では彼女が歴代最長なのだから、エースと言って過言ではないだろう。中島は言う。
「前のエースが春山だった。いまのエースの中島にとって春山は越えなければならない壁。そういう声を聞くんですね。なぜいまのエースがこれを超えなくちゃいけないのか、そこの部分に“?”があって。だったらそう思ってる人にいまを示すのが手っ取り早いかなって。(春山が中島政権を)行き詰ってると言うのであれば、リング上でそれを否定したい」
現在の無差別級王座は春山時代に劣っているのか。そこに中島は疑問を感じている。中島からすれば現在ベルトを巻いていることがすべてであり、過去と比較する必要はどこにもない。突然降ってわいた無差別級世代闘争。果たしてその決着は、どういった形で着くのだろうか…。
2015.2.22 板橋グリーンホール 総評
中森華子の負傷欠場により、中島安里紗&中森組は「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」を棄権することになってしまった。優勝候補の一角とみられていただけに残念な結果である。が、この隙に割り込んできたのが、春山香代子だった。春山はメインのタッグマッチで中島から直接ピンフォール勝ちを奪ったのだ。リーグ戦棄権の影響というわけではないだろうが、JWP認定無差別級王者が負けてしまったのは事実。試合後、春山が無差別級王座への挑戦をアピールした。舞台は4・5後楽園、ということか。
しかしながら、これで即決定とはならない。王者の中島は自分たちの世代で無差別級王座戦線を盛り上げていきたいと考えている。ハッキリ言えば、春山はひとつ前の世代。2年間ベルトを保持していた春山とはいえ、中島からすればすでに過去の出来事なのだ。「(ベルトをかけた試合で)いまの春山がきても負ける気はしない」と思うのも当然だろう。
答えの出なかった春山からすれば、リング上でその答えを中島から引き出すしかない。この日、春山はタッグリーグ優勝をあらためて宣言。すでに1勝をあげており、決勝進出圏内にいると言っていい。パートナー・希月あおいはいっしょにいるだけでまわりに元気とパワーを振りまく選手。これまでにないタイプとのチームで春山が“その気”になる可能性は十分にあるのだ。果たして、春山は中島にイエスと言わせることができるのか。タッグリーグの行方とは別に、もうひとつの楽しみができたのである。
セミのジュニア2冠戦では、ラビット美兎が林結愛を破り、19歳のバースデー勝利。5度目の防衛で、JWPの若手は一通り全員倒したことになる。今後は外部にも目を向けたいというラビット。今年8月でジュニアの規定を満たすのだが、狙いはもちろんベルトを持ったままの卒業である。
板橋大会の第3試合では、コマンド・ボリショイとLeonが一騎打ち。試合はLeonがフォール勝ちをおさめ、勝者が「マスクマンとしてもボリショイさんには負けたくない。タッグリーグ決勝戦で会いましょう」とメッセージを送った。Leonの求めた握手に応じたボリショイ。ところが、Leonが背を向けた瞬間にボリショイが投げっぱなしジャーマンを仕掛けて宣戦布告、「オマエのその真面目くさったところが嫌いなんだよ!」と言ってみせた。団体を牽引するボリショイだけにまさかの発言だが、すべてはタッグリーグ戦を盛り上げたうえで自分たちが優勝するためなのだ。現タッグ2冠王者であるLeonはRayとのボラドーラスL×Rで1勝0敗。一方の元王者チームのボリショイ&木村響子組は2勝0敗。別ブロックのため、両軍がぶつかるには決勝戦にコマを進めるしかない。
しかしながら、これで即決定とはならない。王者の中島は自分たちの世代で無差別級王座戦線を盛り上げていきたいと考えている。ハッキリ言えば、春山はひとつ前の世代。2年間ベルトを保持していた春山とはいえ、中島からすればすでに過去の出来事なのだ。「(ベルトをかけた試合で)いまの春山がきても負ける気はしない」と思うのも当然だろう。
答えの出なかった春山からすれば、リング上でその答えを中島から引き出すしかない。この日、春山はタッグリーグ優勝をあらためて宣言。すでに1勝をあげており、決勝進出圏内にいると言っていい。パートナー・希月あおいはいっしょにいるだけでまわりに元気とパワーを振りまく選手。これまでにないタイプとのチームで春山が“その気”になる可能性は十分にあるのだ。果たして、春山は中島にイエスと言わせることができるのか。タッグリーグの行方とは別に、もうひとつの楽しみができたのである。
セミのジュニア2冠戦では、ラビット美兎が林結愛を破り、19歳のバースデー勝利。5度目の防衛で、JWPの若手は一通り全員倒したことになる。今後は外部にも目を向けたいというラビット。今年8月でジュニアの規定を満たすのだが、狙いはもちろんベルトを持ったままの卒業である。
板橋大会の第3試合では、コマンド・ボリショイとLeonが一騎打ち。試合はLeonがフォール勝ちをおさめ、勝者が「マスクマンとしてもボリショイさんには負けたくない。タッグリーグ決勝戦で会いましょう」とメッセージを送った。Leonの求めた握手に応じたボリショイ。ところが、Leonが背を向けた瞬間にボリショイが投げっぱなしジャーマンを仕掛けて宣戦布告、「オマエのその真面目くさったところが嫌いなんだよ!」と言ってみせた。団体を牽引するボリショイだけにまさかの発言だが、すべてはタッグリーグ戦を盛り上げたうえで自分たちが優勝するためなのだ。現タッグ2冠王者であるLeonはRayとのボラドーラスL×Rで1勝0敗。一方の元王者チームのボリショイ&木村響子組は2勝0敗。別ブロックのため、両軍がぶつかるには決勝戦にコマを進めるしかない。
2015.2.15 ラゾーナ川崎プラザソル 総評
2・15川崎大会は、アクシデントつづきの一日となってしまった。
まずはラビット美兎。当日の朝にめまいを訴え、病院で脳の検査をおこなった。結果はさいわいにも異常なしだったが試合のダメージが残っているようで、もう少しの休養が必要との結論。よって、大事を取り今大会を欠場することになった。これにより、予定されていたタッグリーグ公式戦は不戦敗に。前年度優勝チームの“春兎”にとってはスタートダッシュを切れない痛恨の初戦となってしまったが、リーグ戦そのものを棄権とならなかったぶん、不幸中の幸いと考えたほうがいいだろう。ラビットには林結愛を挑戦者とする2・22板橋でのジュニア2冠戦も待っている。万全な状態での王座防衛、そしてリーグ戦へのカムバックが期待されるところだ。
コマンド・ボリショイ&木村響子組の不戦勝により、前タッグ2冠王者チームは2戦2勝とトップに立った。まだ前半戦だけに優勝の行方は見えないものの、2連勝の4点はリーグ戦を優位に運ぶものになるだろう。試合ではラビットの穴をディアナのSareeeが埋めてくれた。20分闘ってのドローは急きょ参戦となったSareeeにはいい経験にもなったはず。試合後、来場はしていたラビットも加え、元のカードをおこなうことを4人が約束。リーグ戦でこそないが、ボリショイ&木村組vsラビット&つくし組は近い将来実現することになりそうだ。
もうひとつのアクシデントは、メインイベントで起こった。春山香代子vs中森華子の一騎打ちで、8分過ぎあたりに中森が左ヒザを負傷。来場していた藪下めぐみも中森のヒザを入れようとしたが、試合続行は不可能と判断され無念のレフェリーストップとなってしまった。このまま大会も終了か…というところで、藪下とともに中森のケアをしていたKAZUKIを除くJWPの選手たちが登場。木村も「元JWPだよ」とアピールし、急きょ、5vs4のハンディキャップマッチ10分1本勝負がボーナストラックとしておこなわれることになったのだ。
アクシデントが重なった今大会だったが、結果的には団体の団結力を見せつけるものになった。こういったハプニングはないにこしたことはないだろう。それでもプロレスはなにが起こるかわからない。そんな緊急時にこそ発揮できるのが日頃から鍛え上げられた団体力。JWPは一致団結で、このピンチを切り抜けたのだ。
まずはラビット美兎。当日の朝にめまいを訴え、病院で脳の検査をおこなった。結果はさいわいにも異常なしだったが試合のダメージが残っているようで、もう少しの休養が必要との結論。よって、大事を取り今大会を欠場することになった。これにより、予定されていたタッグリーグ公式戦は不戦敗に。前年度優勝チームの“春兎”にとってはスタートダッシュを切れない痛恨の初戦となってしまったが、リーグ戦そのものを棄権とならなかったぶん、不幸中の幸いと考えたほうがいいだろう。ラビットには林結愛を挑戦者とする2・22板橋でのジュニア2冠戦も待っている。万全な状態での王座防衛、そしてリーグ戦へのカムバックが期待されるところだ。
コマンド・ボリショイ&木村響子組の不戦勝により、前タッグ2冠王者チームは2戦2勝とトップに立った。まだ前半戦だけに優勝の行方は見えないものの、2連勝の4点はリーグ戦を優位に運ぶものになるだろう。試合ではラビットの穴をディアナのSareeeが埋めてくれた。20分闘ってのドローは急きょ参戦となったSareeeにはいい経験にもなったはず。試合後、来場はしていたラビットも加え、元のカードをおこなうことを4人が約束。リーグ戦でこそないが、ボリショイ&木村組vsラビット&つくし組は近い将来実現することになりそうだ。
もうひとつのアクシデントは、メインイベントで起こった。春山香代子vs中森華子の一騎打ちで、8分過ぎあたりに中森が左ヒザを負傷。来場していた藪下めぐみも中森のヒザを入れようとしたが、試合続行は不可能と判断され無念のレフェリーストップとなってしまった。このまま大会も終了か…というところで、藪下とともに中森のケアをしていたKAZUKIを除くJWPの選手たちが登場。木村も「元JWPだよ」とアピールし、急きょ、5vs4のハンディキャップマッチ10分1本勝負がボーナストラックとしておこなわれることになったのだ。
アクシデントが重なった今大会だったが、結果的には団体の団結力を見せつけるものになった。こういったハプニングはないにこしたことはないだろう。それでもプロレスはなにが起こるかわからない。そんな緊急時にこそ発揮できるのが日頃から鍛え上げられた団体力。JWPは一致団結で、このピンチを切り抜けたのだ。
2015.1.18 板橋グリーンホール大会 総評
JWPのタッグリーグ戦「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」が開幕した。今年の出場チームはAブロックが中島安里紗&中森華子組、Leon&Ray組、春山香代子&希月あおい組、藤ヶ崎矢子&林結愛組、Bブロックがボリショイ・キッド&木村響子組、ラビット美兎&つくし組、KAZUKI&ライディーン鋼組、瑛凛&加藤悠組の合計8チーム。それぞれのブロックの最高得点チームが3・22川崎大会で決勝戦をおこなうのだ。ちなみにこの大会は4・5後楽園ホール大会の直前とあって、後楽園に向けてのターニングポイントとなる可能性も高い。現タッグ王者のボラドーラスL×Rが逃げ切るのか、それともほかのチームが制覇しボラドーラスへの挑戦を表明するのか。いずれにしても、最後の最後まで行方の見えないタッグの闘いが展開されるのではなかろうか。
そんななかにあって、チーム力は未知数ながら優勝争いに加わってきそうなのが中島&中森のバイオレンスプリンセスだ。対照的に、もっとも優勝からは遠いと思われても仕方のないのが藤ヶ崎矢子&林結愛の若手チームだろう。だとすれば、開幕戦の中島組vs藤ヶ崎組は、のっけから優勝争いとは無関係の消化試合ということになるのではないか。
しかし実際は、こういう機会でもなければなかなか組まれることのない好カードである。得点争いで考えれば、確かに勝敗は見えている。事実、実力の差は歴然だった。とはいえ、長い目で見れば確実に、とくに若手チームにとって重要な意味を持つ試合なのである。
どんなに強いレスラーでも、必ず通るのが新人時代。中島も中森も、つい数年前がそうだった。だからこそ、矢子も結愛もがむしゃらにいけばいい。それがそう簡単にできないのは承知の上。試合後に流した涙を無駄にしないためにも、彼女たちは続けていくことが必要だ。あのときはああだったと懐かしく思い出せるようであれば、この試合をやったかいがあるというものだ。
中島は言う。「勝てないのは当然。問題はどんな気持ちで向かってくるか。2人とも意識し合ってるライバルだと思うし、力を合わせていかないと勝てない部分もある。いま彼女たちが持ってる武器は若さ。それをもっともっと最大限に生かしてがんばっていけばいい」
ライバルでありながら、矢子も結愛もいまは切磋琢磨して自分を磨いていく時期。タッグリーグ戦はまだ始まったばかりだけに、たとえ決勝に残れなくてもなにかキラリと光るものを見せてほしいと思う。そうなれば、ジュニア世代のさらなる活性化につながるだろう。
ジュニアと言えば、12月の後楽園大会でラビット美兎のジュニア2冠王座に挑戦した瑛凛がこの日、新たなる一面を見せた。瑛凛はコマンド・ボリショイ、Leonとの3WAYマッチに出場。キャリアあるベテラン勢にまじりながらもスピード感あふれる闘いを展開したのだ。ロシアンフックが特長の瑛凛だが、ボリショイやLeonといった素早い動きを得意とする選手にもまれることでさらなる成長が期待できる。ボリショイの関節技やLeonの空中殺法を盗み自分のものにすれば、おもしろい存在になるだろう。彼女にとって、ジュニアはあくまでも通過点。JWPの一員になったからには、いずれは無差別級王座を争うような選手になってほしい。実績を積み重ねていくためにも、この路線は外せない。
今大会では中島組vs矢子組の公式戦がメインとなっていたが、中島が試合後のマイクでボーナストラックを発表、全選手参加のバトルロイヤルがおこなわれた。ダメージの大きい矢子&結愛が出られなかったのは仕方のないところだが、純血バトルで最後に残ったのは中島とLeon。これは、昨年の年間最高試合の再現にもなった。最後はキャプチュードバスターでLeonが中島からピンフォール勝ち。マイクを取ったLeonは「去年は負けた試合でベストバウトをもらったけど、今年はオマエに勝った試合でベストバウトを取ってやる!」とアピール。中島とLeonはタッグリーグでもおなじブロックに入っており、公式戦で再び当たることになる。順当にいけばこの試合で勝ったほうが決勝に進出する可能性が高いだろう。ここでまたLeonが中島に勝つようなことにでもなれば、無差別級王座をかけての一騎打ちにつながるかもしれない。タッグリーグ戦でもありながら、無差別のベルトをめぐる心理戦も展開されていく。
そんななかにあって、チーム力は未知数ながら優勝争いに加わってきそうなのが中島&中森のバイオレンスプリンセスだ。対照的に、もっとも優勝からは遠いと思われても仕方のないのが藤ヶ崎矢子&林結愛の若手チームだろう。だとすれば、開幕戦の中島組vs藤ヶ崎組は、のっけから優勝争いとは無関係の消化試合ということになるのではないか。
しかし実際は、こういう機会でもなければなかなか組まれることのない好カードである。得点争いで考えれば、確かに勝敗は見えている。事実、実力の差は歴然だった。とはいえ、長い目で見れば確実に、とくに若手チームにとって重要な意味を持つ試合なのである。
どんなに強いレスラーでも、必ず通るのが新人時代。中島も中森も、つい数年前がそうだった。だからこそ、矢子も結愛もがむしゃらにいけばいい。それがそう簡単にできないのは承知の上。試合後に流した涙を無駄にしないためにも、彼女たちは続けていくことが必要だ。あのときはああだったと懐かしく思い出せるようであれば、この試合をやったかいがあるというものだ。
中島は言う。「勝てないのは当然。問題はどんな気持ちで向かってくるか。2人とも意識し合ってるライバルだと思うし、力を合わせていかないと勝てない部分もある。いま彼女たちが持ってる武器は若さ。それをもっともっと最大限に生かしてがんばっていけばいい」
ライバルでありながら、矢子も結愛もいまは切磋琢磨して自分を磨いていく時期。タッグリーグ戦はまだ始まったばかりだけに、たとえ決勝に残れなくてもなにかキラリと光るものを見せてほしいと思う。そうなれば、ジュニア世代のさらなる活性化につながるだろう。
ジュニアと言えば、12月の後楽園大会でラビット美兎のジュニア2冠王座に挑戦した瑛凛がこの日、新たなる一面を見せた。瑛凛はコマンド・ボリショイ、Leonとの3WAYマッチに出場。キャリアあるベテラン勢にまじりながらもスピード感あふれる闘いを展開したのだ。ロシアンフックが特長の瑛凛だが、ボリショイやLeonといった素早い動きを得意とする選手にもまれることでさらなる成長が期待できる。ボリショイの関節技やLeonの空中殺法を盗み自分のものにすれば、おもしろい存在になるだろう。彼女にとって、ジュニアはあくまでも通過点。JWPの一員になったからには、いずれは無差別級王座を争うような選手になってほしい。実績を積み重ねていくためにも、この路線は外せない。
今大会では中島組vs矢子組の公式戦がメインとなっていたが、中島が試合後のマイクでボーナストラックを発表、全選手参加のバトルロイヤルがおこなわれた。ダメージの大きい矢子&結愛が出られなかったのは仕方のないところだが、純血バトルで最後に残ったのは中島とLeon。これは、昨年の年間最高試合の再現にもなった。最後はキャプチュードバスターでLeonが中島からピンフォール勝ち。マイクを取ったLeonは「去年は負けた試合でベストバウトをもらったけど、今年はオマエに勝った試合でベストバウトを取ってやる!」とアピール。中島とLeonはタッグリーグでもおなじブロックに入っており、公式戦で再び当たることになる。順当にいけばこの試合で勝ったほうが決勝に進出する可能性が高いだろう。ここでまたLeonが中島に勝つようなことにでもなれば、無差別級王座をかけての一騎打ちにつながるかもしれない。タッグリーグ戦でもありながら、無差別のベルトをめぐる心理戦も展開されていく。
2015.1.11 浅草・花やしき内華やしき座 総評
前年度最後の大一番と言える中島安里紗と藤本つかさのタイトルマッチ2連戦を終え、ともに団体の最高峰王座を守り抜いた2人の王者がタッグを組んだ。これはアンケートの結果から組まれたもので、対戦相手の“春兎”ラビット美兎&つくし組もファンからの希望が多いカードだった。12・21板橋では1週間後への前哨戦として「中島&つくし組vs藤本つかさ&ラビット組」(30分時間切れ引き分け)が組まれたのだが、タイトルマッチ後にはそれをさらにシャッフルしての組み合わせ。今回は決着がつき、無差別級王者の中島がジュニア2冠王者のラビットをフォールした。しかし試合後、今後に向けてさらなる動きが出てきたようだ。
2・8浅草では本興行(1時開始)の後、若手を中心とした「第3回青春・無限大パワー!!」がおこなわれることが決定(4時開始)。その大会の中心になるのはやはり、ジュニア2冠王者のラビットということになるのだろう。試合に勝った中島はラビットに向かい「あなたたちが大会を盛り上げなくてはならない」とアピール。ダメージを負いながらも、それに応えたのがラビットだった。
「『青春・無限大パワー!!』を成功させて、(1・18板橋で開幕の)タッグリーグも優勝して無差別のベルトも取ってやる!」
ラビットはつくしとの春兎で昨年のタッグリーグを制したディフェンディングチャンピオン。この日はシングル王者2人に敗れたとはいえ、優勝候補と言って差し支えないだろう。そして、無差別級王座も中島から奪うと宣言。考えてみれば、ラビットが無差別級王座に言及するのは事実上これが初めてである。藤本に防衛したことでさらに盤石の王者になりつつある中島だが、ラビットが挑戦するところまで上がってくれば、想像を上回るような激闘が期待できるのではなかろうか。そのときは早い方がいい。2015年にラビットが無差別級王座に手が届くところまでやってくるのか、期待したい。
無差別級王座挑戦に向け、ラビットに先を越されてはならないのが中森華子である。この日の中森は、これまたアンケートの結果を参考に木村響子との一騎打ちが実現した。木村が「大嫌い」な中森は、タッグで連敗。おまけに後楽園大会では華名に敗れたりと、このところ大事なところで勝ち星から見放されている。それだけに木村戦では勝利がほしかったが、結果は20分時間切れ引き分けに終わってしまった。
とはいえ、浮上のチャンスは早急にやってくる。中森は中島とのバイオレンスプリンセスで「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」にエントリー。無差別級王者・中島という心強いパートナーがいるだけに、こちらも優勝候補の一角と考えていい。同ブロックに現王者チームのボラドーラスL×Rがおり、このチームとの対戦が決勝進出への天王山か。
なお、タッグリーグにパートナーを連れてくると明言していた華名だが、「スケジュールが合わず」エントリーされないことが発覚。ボリショイが「逃げたのか?」と問い詰めると「スケジュールが空いたらいつでも来るわ」と返答。リーグ戦出場こそ消えたものの、また別のところで掻き回される恐れもある。華名の存在が完全に消えたわけではないだけに、むしろ不気味である。
2・8浅草では本興行(1時開始)の後、若手を中心とした「第3回青春・無限大パワー!!」がおこなわれることが決定(4時開始)。その大会の中心になるのはやはり、ジュニア2冠王者のラビットということになるのだろう。試合に勝った中島はラビットに向かい「あなたたちが大会を盛り上げなくてはならない」とアピール。ダメージを負いながらも、それに応えたのがラビットだった。
「『青春・無限大パワー!!』を成功させて、(1・18板橋で開幕の)タッグリーグも優勝して無差別のベルトも取ってやる!」
ラビットはつくしとの春兎で昨年のタッグリーグを制したディフェンディングチャンピオン。この日はシングル王者2人に敗れたとはいえ、優勝候補と言って差し支えないだろう。そして、無差別級王座も中島から奪うと宣言。考えてみれば、ラビットが無差別級王座に言及するのは事実上これが初めてである。藤本に防衛したことでさらに盤石の王者になりつつある中島だが、ラビットが挑戦するところまで上がってくれば、想像を上回るような激闘が期待できるのではなかろうか。そのときは早い方がいい。2015年にラビットが無差別級王座に手が届くところまでやってくるのか、期待したい。
無差別級王座挑戦に向け、ラビットに先を越されてはならないのが中森華子である。この日の中森は、これまたアンケートの結果を参考に木村響子との一騎打ちが実現した。木村が「大嫌い」な中森は、タッグで連敗。おまけに後楽園大会では華名に敗れたりと、このところ大事なところで勝ち星から見放されている。それだけに木村戦では勝利がほしかったが、結果は20分時間切れ引き分けに終わってしまった。
とはいえ、浮上のチャンスは早急にやってくる。中森は中島とのバイオレンスプリンセスで「タッグリーグ・ザ・ベスト2015」にエントリー。無差別級王者・中島という心強いパートナーがいるだけに、こちらも優勝候補の一角と考えていい。同ブロックに現王者チームのボラドーラスL×Rがおり、このチームとの対戦が決勝進出への天王山か。
なお、タッグリーグにパートナーを連れてくると明言していた華名だが、「スケジュールが合わず」エントリーされないことが発覚。ボリショイが「逃げたのか?」と問い詰めると「スケジュールが空いたらいつでも来るわ」と返答。リーグ戦出場こそ消えたものの、また別のところで掻き回される恐れもある。華名の存在が完全に消えたわけではないだけに、むしろ不気味である。
2014.12.28 後楽園ホール 試合
JWP 12月28日(日)東京・後楽園ホール 観衆1200人(満員)
試合前の入場式で瑛凛があいさつ
瑛凛「こんなに多くのお客さんに年末に集まって頂いてありがとうございます。すごくうれしいですけれども、正直、すっごく悔しい悲しい気持ちでいっぱいです。理由は、昼のアイスリボンで中島安里紗選手が負けてしまったということがすごく悔しいんですけども、私は2試合目で同期であるラビット美兎とタイトルマッチをしてベルトを巻いてメインつなぎたいと思いますのでよろしくお願いします!」
1/20
○藤ヶ崎矢子(3分46秒、ダブルリストアームサルト)林結愛●
オープニングマッチは藤ヶ崎矢子vs林結愛。結愛はデビュー戦で矢子を破りいきなり初勝利を奪うも、大ベテランに胸を借りる力戦奮闘を経て矢子が盛り返し、現在は結愛の3勝2敗と拮抗。今回が6度目のシングルマッチとなる。エルボーの応酬で試合がスタート。結愛がコーナーに追い込み回し蹴り。二段蹴りを連発させカバーすると矢子が返す。そこへ結愛がワキ固め。矢子が逃れて「なめんな!」とドロップキックの連打。結愛が腕十字を極めると矢子がロープへ逃れる。結愛がローキックの連打にいくと矢子がカウンターのドロップキック。結愛が逆さ押さえ込みから丸め込みの連続。矢子が返すと回転脚折り固め。ドロップキックから矢子がダブルリストアームサルト。結愛が返せず3カウントが入った。これで矢子が結愛との対戦成績を3勝3敗の五分とした。
1/30
JWP認定ジュニア&POP選手権試合
○<王者>ラビット美兎(12分17秒、ラビット・スープレックス・ホールド)<挑戦者>瑛凛●
※第25代JWPジュニア、第15代POP王者が3度目の防衛に成功。
ライディーン鋼、林結愛との三つ巴戦を制し挑戦権を得た瑛凛がラビットのジュニア二冠王座にチャレンジ。ラビットが握手を求め、瑛凛が応じようとすると、その手をサッと引く。手四つの構えから力くらべでラビットが瑛凛を押し倒す。ラビットがドロップキックから回転させてのボディースラム、逆エビ固め。瑛凛がボディースラムを連発し三角締め狙い。ラビットがそれを持ち上げて叩き落とす。瑛凛が串刺しドロップキックを放つとラビットは串刺しジャンピングニー。瑛凛がDDTを放てばラビットもお返ししていく。ラビットのブレーンバスターを切り返し瑛凛がDDTからコルバタ。瑛凛の突進にラビットがロープを引き場外に蹴落とす。ラビットはエプロンからミサイルキック。5分経過。リングに戻りラビットがミサイルキック。返した瑛凛にラビットがクロスフェース。逃れた瑛凛にラビットはニーアタックからブレーンバスター。ラビットがバックを取ると瑛凛が切り返してDDT。ロシアンフックをかわしたラビットが投げっぱなしジャーマン。ラビットがコーナーに上がると瑛凛がドロップキックで場外に落とす。瑛凛は三角飛びプランチャを敢行。リングに戻すと顔面への低空ドロップキックを3連打。ラビットが返すとエルボーの打ち合い。ラビットのダッシュにカウンターのロシアンフックがヒット。返したラビットを引き起こしブレーンバスターからコーナーへ。ラビットも上がり雪崩式ブレーンバスター。ラビストラルは瑛凛がギリギリで返す。ラビットがバックを取ると瑛凛が切り返してラビストラルを丸め込む。ロシアンフックをかわされるも裏拳がヒット。ラビットが返すと瑛凛が裏拳。瑛凛はエルボー連打からダッシュするがラビットがビッグブーツ。ラビットはジャーマンの構え。瑛凛がこらえるもエルボーを放ちジャーマン。ラビットは腕をクロスしてジャーマン。瑛凛が返せずラビットが防衛を飾った。
1/20
○KAZUKI&ジャガー横田&ライディーン鋼(12分45秒、デスバイロドリック→片エビ固め)豊田真奈美&つくし&新田猫子●
鋼が猫子の尻尾を引っ張りブーイングを浴びる。さらに尻尾をつかんでマットに叩きつけていく。KAZUKIと鋼が猫子を捕まえるとジャガーも入れてWANTEDポーズ。猫子がドロップキックで鋼を吹っ飛ばし、つくしにチェンジ。ジャガーへドロップキックを放つが滞空時間の長いボディースラムで叩きつけられる。つくしはKAZUKIを寝かせて3人で踏み潰し。KAZUKIをロープに固定すると猫子、豊田、つくしが次々と背中へドロップキック。鋼はつくしをリフトアップしマットへ叩きつける。つくしがコーナーに上がると迫ってきた鋼に張り手を打ち込みコーナー上でパロスペシャル。猫子の尻尾攻撃からつくしは鋼をマットに叩き落とす。つづいて豊田がミサイルキック。豊田がロープに振ると鋼がショルダータックルで応戦。豊田はカカト落としからカバーするがカットされる。豊田がジャガーにローリングクレイドル。猫子がコーナーに上がるとジャガーが雪崩式ブレーンバスター。猫子が尻尾で殴打しカサドーラで飛びついての丸め込み。ジャガーが猫子へバックドロップ、フィッシャーマンバスター。鋼がムーンサルトプレス、KAZUKIがダイビングニードロップでつづく。10分経過。猫子が鋼のラリアットをかいくぐり尻尾で殴打。鋼は猫子とつくしにラリアット。KAZUKIがK-クラッシャーを猫子に決めるも返される。KAZUKIはデスバイロドリック狙い。猫子が切り返しサイドに叩きつけると豊田とつくしが合体のファンタスティックフリップ。猫子がキャット空中ニャン回転。鋼のカットが間に合うが猫子がKAZUKIを丸め込む。ジャガーがカットすると猫子がKAZUKIに突進。猫子が丸め込むも2カウント。KAZUKIがダブルニーを決めるとジャガーがカカト落とし。KAZUKIがデスバイロドリックを決めると猫子が返せず3カウントが入った。
1/20
●春山香代子(7分11秒、ラ・マヒストラル)KAORU○
春山香代子とKAORUが初のシングルマッチ。コーナーに振られたKAORUが足を出して威嚇。そこへ春山がラリアットを連発。KAORUがテーブルを持ちだすと春山の脳天を殴打する。春山がDDTから顔面にキックを3連打。春山のダッシュにKAORUがテーブルで殴打。場外戦から戻った春山がペディグリーを連発。再び顔面に蹴りをぶち込むとダイビングギロチンへ。しかしKAORUがかわしてビッグブーツからヴァルキリースプラッシュ。これを春山がかわし5分経過。春山がラリアットを連打も春山がエクスカリバー3連発で対抗。しかし春山は1カウントでクリアー。KAORUがウラカンラナからマヒストラル。これが決まると春山が動けず、KAORUが3カウントを奪ってみせた。
1/20
●中森華子(9分12秒、TKO勝ち)華名○
※胴締めチキンウイングスリーパー→レフェリーストップによる。
中森が華名と向き合うといきなり右ハイキック。コーナーに追い詰めると蹴りを払いのけて2度目の右ハイキックを決める。華名はラリアットをかいくぐり飛びつき三角締め。中森が上からカバーすると華名は腕十字にもっていく。逃れた中森が張り手を見舞っていく。華名がかわしてワキ固めから腕十字へ移行。中森がエスケープすると華名は右腕をロープにかけて攻撃。華名の蹴りに中森が立ち上がり延髄斬り。華名がランニングキックも中森はカウンターの右ハイキックからシャイニング・ウィザード。中森は華名の蹴り脚をつかんでフィッシャーマンへ。華名が返すと中森が左腕を取り首も極めるサブミッションにもっていく。華名が脱出しアンクルホールド。中森がエスケープすると右ハイ。華名がかわして卍固め。華名がその体勢から丸め込み。返した中森にハイキック。5分経過。華名がコーナーに上がると中森が追いつく。華名が落とすと中森が下からハイキックを放ち雪崩式ブレーンバスターを敢行。中森の蹴りをかわし華名がバックを取るも、中森がヘッドバット。華名は裏拳の3連発からスピンキック。返した中森にジャーマン。側頭部を蹴り上げるも中森がクリアー。直後に華名が腕十字から腕固め。中森が切り返すも華名はフェースロックへ、中森が切り返しハイキックから顔面を蹴り上げる。華名がランニングキックも華名がブロックしてシャイニング・ウィザードを連発。中森はデスティニーハンマー。しかしギリギリで華名がかわしてみせる。そして華名が胴締めスリーパー。勝者・華名が宣告された。華名「華ちゃん、華ちゃん、あなたは負けたんですよお。気づいてないかもしれへんけど、負けたんですよお。ちょっと言いたいことがあんねん。あんた、なんやん? 中島安里紗をちょっと独り占めしすぎちゃう? ちょっと調子に乗ってるんちゃう? 悪いけど、私のものやねんけど、モルモは。えらい組んでやってるらしいやないの。どういうことよ?」中森「中島安里紗は来年、私と組んでタッグリーグに出るんだよ。タッグのベルトを巻くんだよ!」華名「ちょっと待ってえや。タッグのリーグって、私、聞いてないんですけど。なんで私に話がないの? おかしいやんか。中島安里紗に言わな、いっしょに組もうって」中森「私が組むって言ってるだろ。私が組むんだよ! バイオレンスプリンセス、知らねえのかよ?」華名「ダッサイ名前やなあ。中島安里紗、オマエと組むの? 待ってえや」中森「組むわけねえだろ!」華名「なんでやねん、おかしいやろ! もう決まったん? 決まったん? マジで? だったら、そこの枠空けとけよ、誰か連れてくるから。ええな?」中森「いねえだろ!」華名「私は友達がいっぱいいるんだよ!」華名の退場後、中森があらためてマイク。「聞いてください。あたし負けてませんから。だって、覚えてないんだから!」
1/30
JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合
<王者>●コマンド・ボリショイ&木村響子(17分19秒、旋回式キャプチュードバスター→片エビ固め)<挑戦者>Leon○&Ray
※ボリショイ組が4度目の防衛に失敗、Leon組が第45代JWPタッグ、第18代デイリータッグ王者となる。
コマンド・ボリショイ&木村響子のワイルドスナフキンが4度目の防衛戦。対するマスカラボラドーラスはボラドーラスL×R(エルアール)に改名し王座奪取に挑む。挑戦者サイドから襲いかかり試合がスタート。場外に出るとボラドーラスがステージ上からダイブ。Rayが木村、Leonがボリショイをリングサイドで引きずり回す。しかし南側客席で形勢逆転。2人を鉢合わせにすると木村がボリショイを肩車して攻撃。戦場がリングに戻ると木村がLeonにワキ固め。ボリショイの突進にLeonがバックブリーカー。Rayがボリショイにスリングブレイド。ボリショイと木村が合体するとRayが2人まとめてドロップキックで場外に出す。Rayがケブラーダ、Leonがプランチャで宙を舞う。Rayがトップロープ上で側転しボリショイへキック。ボリショイがRayをロープにかけるとLeonが619を阻止。Rayがボリショイへムーンサルトもカットされ掌底を食らう。木村がRayをロープにかけて蹴り上げる。エプロンでフットスタンプを見舞うとRayを持ち上げてマットに叩きつける。木村のフットスタンプをかわしRayが顔面へのキックを連打。Leonのスピアを木村がビッグブーツで迎撃。木村のビッグブーツからボリショイが掌底、合体攻撃から木村がビッグブーツ。10分経過。木村のブレーンバスターを切り返しLeonがバックブリーカー。Leonがコーナーに上がると木村がカナディアンバックブリーカー。Leonがすり抜けRayがスピンキック。Leonが持ち上げRayがダイブ。木村が返すとLeonがレオンストーン。木村がかわしてスリーパーへ。木村はノーハンドのヘッドバット。ボリショイがLeonへ掌底。飛びついたボリショイへLeonはバックブリーカー。突進してきたLeonへボリショイが619を放つ。Leonがボリショイへマッドスプラッシュ。ボラドーラスがコーナーに上がるが木村とボリショイがカットし二方向で雪崩式が決まる。ボリショイのカバーをLeonが返すと、ボリショイはタイガース―プレックス。ボリショイがLeonのバックを取るが木村のビッグブーツが誤爆。Leonがジャックナイフにいくがボリショイが返す。Leonはボリショイを寝かせてトップロープから木村にミサイルキック。ボラドーラスでボリショイ、木村をキックの挟み撃ち。そして二方向からダイブを敢行。しかしギリギリで返される。15分経過。Leonがキャプチュードバスターもボリショイが返す。Leonはボリショイにもう一発狙うがDDTで切り返される。Leonのスピアが誤爆しボリショイの掌底を食らう。ボリショイの突進にLeonが4の字ジャックナイフ。木村のヘッドバットからボリショイがピコニースマッシュ。Rayのカットが間に合うが木村がリング下にもっていく。Leonがキャプチュードバスターを連発。最後は旋回式でボリショイから3カウントをゲットした。Leon「勝ったぞ! ずっとずーっと欲しかったこのベルト、やっと今日、ウチらの腰に巻くことができました。ありがとうございます。私たちマスカラボラドーラスあらためボラドーラスL×R、これからJWPはもちろん、国内にとどまらず海外でもどんどん試合をしてJWPをそしてボラドーラスの名前を広めていきますので、これからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました!」
1/30
JWP認定無差別級選手権試合
○<王者>中島安里紗(16分13秒、ドラゴンスープレックスホールド)<挑戦者>藤本つかさ●
※第23代王者が6度目の防衛に成功。
昼のアイスリボンで中島安里紗が藤本つかさのICE×∞王座に、夜のJWPで藤本が中島のJWP認定無差別級王座に挑戦する、同日、同会場、同一カードでおこなわれる前代未聞のタイトルマッチ2連戦。昼のアイスリボンでは藤本がビーナスシュートから中島をフォール、ICE×∞王座を防衛したままJWPのリングで無差別級王座に挑戦することになった。ゴングと同時に両者が突進、中島がコーナー際から藤本をリング下に落とし場外戦となる。中島は藤本を捕まえて南側客席へ。通路で藤本が丸め込みサッカーボールキック、壁に叩きつけるとドロップキックをぶち込む。藤本がイスで中島を攻撃、中島も応戦しエルボーの打ち合いとなる。リングに戻ると藤本が中島をロープに固定し背中へドロップキック。藤本がキックの連打からエースクラッシャー狙い。中島がこれを許さず投げっぱなしジャーマン。藤本の延髄をかわし中島はもう一度ジャーマンへ。藤本がコーナーの中島に追いつくが宙づりのフットスタンプを浴びる。中島はダイビングフットスタンプ。5分経過。藤本がカウンターのドロップキックから串刺しでもドロップキック。ミサイルキックで中島を吹っ飛ばすが2カウントどまり。それでも返された直後にフェースロックから極楽固め。藤本がビーナスシュートを狙うと中島が落としてエプロンで急角度DDT。上がってこようとした藤本の顔面に蹴りを入れると場外へのダイビングフットスタンプを決める。18カウントで藤本が生還すると中島は頭部へのミサイルキックを3連打。10分経過。藤本が返すと中島はダルマ式狙い。藤本が切り返すと中島がドラゴン狙い。藤本が切り返して丸め込むが返した中島が頭部を蹴り上げる。藤本が中島を持ち上げマットに叩きつけると顔面と頭部に蹴りを連打。藤本は中島を立ち上げ叩きつけるも2カウント。もう一発叩きつけるがこれも中島がクリアー。藤本がビーナスシュートから突進すると中島がフルネルソンから叩きつける。両者ダウン。7カウントで両者立ち上がりエルボーの応酬。
藤本が体を入れ替え連打。中島が崩れるとビーナスシュート。中島がかわし突進。藤本が飛びつき丸め込むが中島が返す。中島がエルボーも藤本も打ち返す。中島がキューティースペシャルも2カウント。藤本のサッカーボールキック連打も中島が返してみせる。藤本は顎あたりから流血。張り手の打ち合いで15分経過。中島が左右のエルボー乱れ打ち。藤本が背後にまわるも中島のエルボーで藤本が倒れる。返した藤本に中島がジャーマン。藤本が返すと中島はドラゴンスープレックス。これが決まると藤本が動けず。3カウントが入り中島が無差別級王座防衛を決めた。これにより、昼夜のタイトルマッチは1勝1敗、タイトル移動はなく、どちらも王座も防衛した。中島「藤本つかさと史上初のこのビッグマッチ、1勝1敗、やっぱり悔しいです。結果だけ見たら、1勝1敗、なんだつまんねえじゃねえかって思われることが悔しいです!でも、おもしろいからって、私たちは負けるわけにはいかないから、藤本つかさはアイスリボンを、私はJWPを背負ってこのリングに上がりました。1勝1敗。まだまだ続いていく闘いだと思っています。未来につながるように今日、昼のアイスリボン後楽園ホール、応援に来てくれたみなさん、チケットの半券を捨てずに取っておいてください。来年1月JWPの興行、当日券500円引きで入れるようにします! 女子プロレス、もっともっと盛り上がっていくように…」肩を担がれた藤本がリングサイドに歩み寄る。藤本が手を差し出すと、中島が引き入れる。中島「まだまだ続いていく闘い。来年以降も、もっともっと。次に会うときはもしかしたら2人ともチャンピオンじゃないかもしれないけど…それくらい、JWPもアイスリボンも若手が頑張ってます!」藤本「これを機に中島安里紗と本当の親友になりたい。あらためて中島安里紗はすごいなと思ったけど、もっとすごい人を発見しました。それは、中島安里紗のお父さん。今日、売店で私のポートレートと写真集を買いました。そして一言、『中島安里紗をやっちゃえ』って。そんなお父さんの血を引き継いだ中島安里紗は本当にすごいと思います。これからも中島安里紗と藤本つかさをよろしくお願いします」藤本の退場後、再び中島がマイク。中島「JWPの選手、上がってください。いままでコツコツ地道にやってきました。その一つの答えがこの満員の後楽園ホールだと思います。でも、これがゴールではないので、まだまだ次の次を目指してもっともっと闘えるJWPになっていきたいと思いますので、2015年のJWPもよろしくお願いします。ありがとうございました!」
藤本のコメント
「ザックリやられて負けました。振り返ってみると浦島太郎みたいな話だなと思って。無差別に挑戦する、中島もICEに挑戦するってなった時に、入れ替わったらこうなるだろうな……とか、私が無差別のベルトを取ったらこうなるんだろうなっていろんなことを考えたんです。いろんな世界を思い描いてこの2戦に挑んだんですけど、終わってみれば双方防衛という。変わりもしなく防衛回数が1回増えたっていう形で現実に引き戻された感はあります。ただ浦島太郎みたいに現実に戻された時に私はおばあちゃんになっていないので、このままプロレスを愛して楽しんでベルトを持ち続けていきたいと思いました。ありがとうございました。(口を切ったのは?)たぶん私がツカドーラ行って、おっかけてきた時のエルボーですね。やけどした感覚があったので。(昼と夜の中島は違った?)違いましたね。バイオレンスガールみたいな名前があるじゃないですか。来るだろうなという予想はしていたので、私も場外はやってやろうと思いました。これを機会に、さっきJさんでもアイスの半券をもっていたら1月は当日券が前売り価格になるよって言ってたんですけど、うちも夜のJWPのチケットを持っていたら1月いっぱい当日券を前売り価格にしたいと思ったし、これで終わりじゃなくて、これからも両団体で女子プロレスを盛り上げたいと思いました。本当に中島安里紗とはいい友達になれそうです。親友になりたいなと思いました。(試合後に心が通じ合った感じは?)ありましたね。昼と夜まったく違う感じなんですけど、同じ人とタイトルマッチして、エルボー一つでもお互いの団体の魂というか、そういうのを感じたし、やってよかったなって思いました。(やる前とやったあと何が違う?)いままでにないじゃないですか、タイトルマッチ2連戦で挑戦者と王者が入れ替わるっていうのは……。初の試みを中島安里紗とできたのはやっぱりすごいし、やったあとに改めて尊敬する相手だと思ったし。私が心の底から愛おしいと思っているICEを中島安里紗から防衛したのは凄く嬉しいし、中島安里紗がJWP無差別級王座は歴史が長く、最高のベルトだと言うのなら、本当にそうだと思ったし、そのベルトに自分が挑戦し、負けはしたけど、ああいう風に最後、お互い笑ってリングに並ぶっていう新しい光景ができたのは、新たな一歩だと思いました。でも、悔しいですけどね。二冠になりたかったので悔しいですけど、まだまだ私は上を向いていきたいと思います。以上です。今から病院行ってきます」
中島のコメント
「昼に負けてしまったのがあったんですけど悔しがるのは明日でも遅くはないので、そこは考えずに夜に集中して。昼は藤本つかさのペースにもっていかれたんですけど、夜はキッチリと自分のペースでできたんじゃないかと思います。やっぱりただアウェーでペースをつくれなかったのは今後の課題になってくると思うので、1勝1敗、まだまだ終わりではないと思ってます」
――昼の藤本と違った?
「藤本つかさが違ったのか私が違ったのかっていうのは、試合してる身としてはあまりよくわからない。でもいつものプロレスでハッピーだけじゃない藤本つかさっていうのは見えたのかなと思います」
――昼に負けたのは肉体的あるいは精神的に影響はあった?
「いや、なかったです。負けて悔しいのは当たり前だし、それを引きずってたら絶対に夜も負けるし、明日キッチリ反省します」
――足首は?
「場外へのフットスタンプでやってしまったんですけど、そこで気持ちが折れることなく、最後まで突っ走れたかなと」
――藤本とは親友になれる?
「それはまた、どうなんですかね? あの今後どうなっていくかわかりませんけど、私には友達がいない25年間だったので、寂しくないですよべつに。笑うとこじゃない! 藤本つかさと今後も闘っていきたいと思うし、友だちっていうのはまた、どうなのかな? わかんない、私には。藤本つかさは私よりも小さくて細くて、それでも絶対に折れない。目が最後まで生きてるってすごく感じたし、やっぱりそういうところがペースになるってことだと思うんですよね。藤本つかさと対戦することによって自分自身をより奮い立たされたというか、来年もJWPを私がしっかり引っ張っていくんだという気持ちが新たに強くなったなと思ってます」
――女子プロレスを盛り上げていく同志?
「そうですね。やっぱり私はJWP、藤本つかさはアイスリボン。でもやっぱり女子プロレス界、プロレス界を盛り上げていきたいって気持ちは一緒だと思うので、そういうのがどんどん、女子プロレスブームがまた起こせるように、起こしていきたいと思ってます」
――後楽園でのタイトル2連戦。
「お互い様なので、きついというのは悔しいので」
――今年を振り返って。
「最後後楽園ホール満員。増席までして、これだけ埋まっているなかでメインできたのはすごくうれしいし、それはJWPがいままで地道にコツコツやってきたひとつの答えだと思ってます。けど、やっぱりさらに勝負していける団体にならないといけないと思ってるので。こちらはどちらかというとそんなに華やかな年ではなかったと思います。でも私もJWPも着実に力をつけてきた一年だと思うので、それを来年以降外に見せていくというのが課題になってくると思います。やっぱり団体愛ももちろんそうですし、エースとしての自覚というか、そういうのがすごく強くなったと実感してます」
試合前の入場式で瑛凛があいさつ
瑛凛「こんなに多くのお客さんに年末に集まって頂いてありがとうございます。すごくうれしいですけれども、正直、すっごく悔しい悲しい気持ちでいっぱいです。理由は、昼のアイスリボンで中島安里紗選手が負けてしまったということがすごく悔しいんですけども、私は2試合目で同期であるラビット美兎とタイトルマッチをしてベルトを巻いてメインつなぎたいと思いますのでよろしくお願いします!」
1/20
○藤ヶ崎矢子(3分46秒、ダブルリストアームサルト)林結愛●
オープニングマッチは藤ヶ崎矢子vs林結愛。結愛はデビュー戦で矢子を破りいきなり初勝利を奪うも、大ベテランに胸を借りる力戦奮闘を経て矢子が盛り返し、現在は結愛の3勝2敗と拮抗。今回が6度目のシングルマッチとなる。エルボーの応酬で試合がスタート。結愛がコーナーに追い込み回し蹴り。二段蹴りを連発させカバーすると矢子が返す。そこへ結愛がワキ固め。矢子が逃れて「なめんな!」とドロップキックの連打。結愛が腕十字を極めると矢子がロープへ逃れる。結愛がローキックの連打にいくと矢子がカウンターのドロップキック。結愛が逆さ押さえ込みから丸め込みの連続。矢子が返すと回転脚折り固め。ドロップキックから矢子がダブルリストアームサルト。結愛が返せず3カウントが入った。これで矢子が結愛との対戦成績を3勝3敗の五分とした。
1/30
JWP認定ジュニア&POP選手権試合
○<王者>ラビット美兎(12分17秒、ラビット・スープレックス・ホールド)<挑戦者>瑛凛●
※第25代JWPジュニア、第15代POP王者が3度目の防衛に成功。
ライディーン鋼、林結愛との三つ巴戦を制し挑戦権を得た瑛凛がラビットのジュニア二冠王座にチャレンジ。ラビットが握手を求め、瑛凛が応じようとすると、その手をサッと引く。手四つの構えから力くらべでラビットが瑛凛を押し倒す。ラビットがドロップキックから回転させてのボディースラム、逆エビ固め。瑛凛がボディースラムを連発し三角締め狙い。ラビットがそれを持ち上げて叩き落とす。瑛凛が串刺しドロップキックを放つとラビットは串刺しジャンピングニー。瑛凛がDDTを放てばラビットもお返ししていく。ラビットのブレーンバスターを切り返し瑛凛がDDTからコルバタ。瑛凛の突進にラビットがロープを引き場外に蹴落とす。ラビットはエプロンからミサイルキック。5分経過。リングに戻りラビットがミサイルキック。返した瑛凛にラビットがクロスフェース。逃れた瑛凛にラビットはニーアタックからブレーンバスター。ラビットがバックを取ると瑛凛が切り返してDDT。ロシアンフックをかわしたラビットが投げっぱなしジャーマン。ラビットがコーナーに上がると瑛凛がドロップキックで場外に落とす。瑛凛は三角飛びプランチャを敢行。リングに戻すと顔面への低空ドロップキックを3連打。ラビットが返すとエルボーの打ち合い。ラビットのダッシュにカウンターのロシアンフックがヒット。返したラビットを引き起こしブレーンバスターからコーナーへ。ラビットも上がり雪崩式ブレーンバスター。ラビストラルは瑛凛がギリギリで返す。ラビットがバックを取ると瑛凛が切り返してラビストラルを丸め込む。ロシアンフックをかわされるも裏拳がヒット。ラビットが返すと瑛凛が裏拳。瑛凛はエルボー連打からダッシュするがラビットがビッグブーツ。ラビットはジャーマンの構え。瑛凛がこらえるもエルボーを放ちジャーマン。ラビットは腕をクロスしてジャーマン。瑛凛が返せずラビットが防衛を飾った。
1/20
○KAZUKI&ジャガー横田&ライディーン鋼(12分45秒、デスバイロドリック→片エビ固め)豊田真奈美&つくし&新田猫子●
鋼が猫子の尻尾を引っ張りブーイングを浴びる。さらに尻尾をつかんでマットに叩きつけていく。KAZUKIと鋼が猫子を捕まえるとジャガーも入れてWANTEDポーズ。猫子がドロップキックで鋼を吹っ飛ばし、つくしにチェンジ。ジャガーへドロップキックを放つが滞空時間の長いボディースラムで叩きつけられる。つくしはKAZUKIを寝かせて3人で踏み潰し。KAZUKIをロープに固定すると猫子、豊田、つくしが次々と背中へドロップキック。鋼はつくしをリフトアップしマットへ叩きつける。つくしがコーナーに上がると迫ってきた鋼に張り手を打ち込みコーナー上でパロスペシャル。猫子の尻尾攻撃からつくしは鋼をマットに叩き落とす。つづいて豊田がミサイルキック。豊田がロープに振ると鋼がショルダータックルで応戦。豊田はカカト落としからカバーするがカットされる。豊田がジャガーにローリングクレイドル。猫子がコーナーに上がるとジャガーが雪崩式ブレーンバスター。猫子が尻尾で殴打しカサドーラで飛びついての丸め込み。ジャガーが猫子へバックドロップ、フィッシャーマンバスター。鋼がムーンサルトプレス、KAZUKIがダイビングニードロップでつづく。10分経過。猫子が鋼のラリアットをかいくぐり尻尾で殴打。鋼は猫子とつくしにラリアット。KAZUKIがK-クラッシャーを猫子に決めるも返される。KAZUKIはデスバイロドリック狙い。猫子が切り返しサイドに叩きつけると豊田とつくしが合体のファンタスティックフリップ。猫子がキャット空中ニャン回転。鋼のカットが間に合うが猫子がKAZUKIを丸め込む。ジャガーがカットすると猫子がKAZUKIに突進。猫子が丸め込むも2カウント。KAZUKIがダブルニーを決めるとジャガーがカカト落とし。KAZUKIがデスバイロドリックを決めると猫子が返せず3カウントが入った。
1/20
●春山香代子(7分11秒、ラ・マヒストラル)KAORU○
春山香代子とKAORUが初のシングルマッチ。コーナーに振られたKAORUが足を出して威嚇。そこへ春山がラリアットを連発。KAORUがテーブルを持ちだすと春山の脳天を殴打する。春山がDDTから顔面にキックを3連打。春山のダッシュにKAORUがテーブルで殴打。場外戦から戻った春山がペディグリーを連発。再び顔面に蹴りをぶち込むとダイビングギロチンへ。しかしKAORUがかわしてビッグブーツからヴァルキリースプラッシュ。これを春山がかわし5分経過。春山がラリアットを連打も春山がエクスカリバー3連発で対抗。しかし春山は1カウントでクリアー。KAORUがウラカンラナからマヒストラル。これが決まると春山が動けず、KAORUが3カウントを奪ってみせた。
1/20
●中森華子(9分12秒、TKO勝ち)華名○
※胴締めチキンウイングスリーパー→レフェリーストップによる。
中森が華名と向き合うといきなり右ハイキック。コーナーに追い詰めると蹴りを払いのけて2度目の右ハイキックを決める。華名はラリアットをかいくぐり飛びつき三角締め。中森が上からカバーすると華名は腕十字にもっていく。逃れた中森が張り手を見舞っていく。華名がかわしてワキ固めから腕十字へ移行。中森がエスケープすると華名は右腕をロープにかけて攻撃。華名の蹴りに中森が立ち上がり延髄斬り。華名がランニングキックも中森はカウンターの右ハイキックからシャイニング・ウィザード。中森は華名の蹴り脚をつかんでフィッシャーマンへ。華名が返すと中森が左腕を取り首も極めるサブミッションにもっていく。華名が脱出しアンクルホールド。中森がエスケープすると右ハイ。華名がかわして卍固め。華名がその体勢から丸め込み。返した中森にハイキック。5分経過。華名がコーナーに上がると中森が追いつく。華名が落とすと中森が下からハイキックを放ち雪崩式ブレーンバスターを敢行。中森の蹴りをかわし華名がバックを取るも、中森がヘッドバット。華名は裏拳の3連発からスピンキック。返した中森にジャーマン。側頭部を蹴り上げるも中森がクリアー。直後に華名が腕十字から腕固め。中森が切り返すも華名はフェースロックへ、中森が切り返しハイキックから顔面を蹴り上げる。華名がランニングキックも華名がブロックしてシャイニング・ウィザードを連発。中森はデスティニーハンマー。しかしギリギリで華名がかわしてみせる。そして華名が胴締めスリーパー。勝者・華名が宣告された。華名「華ちゃん、華ちゃん、あなたは負けたんですよお。気づいてないかもしれへんけど、負けたんですよお。ちょっと言いたいことがあんねん。あんた、なんやん? 中島安里紗をちょっと独り占めしすぎちゃう? ちょっと調子に乗ってるんちゃう? 悪いけど、私のものやねんけど、モルモは。えらい組んでやってるらしいやないの。どういうことよ?」中森「中島安里紗は来年、私と組んでタッグリーグに出るんだよ。タッグのベルトを巻くんだよ!」華名「ちょっと待ってえや。タッグのリーグって、私、聞いてないんですけど。なんで私に話がないの? おかしいやんか。中島安里紗に言わな、いっしょに組もうって」中森「私が組むって言ってるだろ。私が組むんだよ! バイオレンスプリンセス、知らねえのかよ?」華名「ダッサイ名前やなあ。中島安里紗、オマエと組むの? 待ってえや」中森「組むわけねえだろ!」華名「なんでやねん、おかしいやろ! もう決まったん? 決まったん? マジで? だったら、そこの枠空けとけよ、誰か連れてくるから。ええな?」中森「いねえだろ!」華名「私は友達がいっぱいいるんだよ!」華名の退場後、中森があらためてマイク。「聞いてください。あたし負けてませんから。だって、覚えてないんだから!」
1/30
JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合
<王者>●コマンド・ボリショイ&木村響子(17分19秒、旋回式キャプチュードバスター→片エビ固め)<挑戦者>Leon○&Ray
※ボリショイ組が4度目の防衛に失敗、Leon組が第45代JWPタッグ、第18代デイリータッグ王者となる。
コマンド・ボリショイ&木村響子のワイルドスナフキンが4度目の防衛戦。対するマスカラボラドーラスはボラドーラスL×R(エルアール)に改名し王座奪取に挑む。挑戦者サイドから襲いかかり試合がスタート。場外に出るとボラドーラスがステージ上からダイブ。Rayが木村、Leonがボリショイをリングサイドで引きずり回す。しかし南側客席で形勢逆転。2人を鉢合わせにすると木村がボリショイを肩車して攻撃。戦場がリングに戻ると木村がLeonにワキ固め。ボリショイの突進にLeonがバックブリーカー。Rayがボリショイにスリングブレイド。ボリショイと木村が合体するとRayが2人まとめてドロップキックで場外に出す。Rayがケブラーダ、Leonがプランチャで宙を舞う。Rayがトップロープ上で側転しボリショイへキック。ボリショイがRayをロープにかけるとLeonが619を阻止。Rayがボリショイへムーンサルトもカットされ掌底を食らう。木村がRayをロープにかけて蹴り上げる。エプロンでフットスタンプを見舞うとRayを持ち上げてマットに叩きつける。木村のフットスタンプをかわしRayが顔面へのキックを連打。Leonのスピアを木村がビッグブーツで迎撃。木村のビッグブーツからボリショイが掌底、合体攻撃から木村がビッグブーツ。10分経過。木村のブレーンバスターを切り返しLeonがバックブリーカー。Leonがコーナーに上がると木村がカナディアンバックブリーカー。Leonがすり抜けRayがスピンキック。Leonが持ち上げRayがダイブ。木村が返すとLeonがレオンストーン。木村がかわしてスリーパーへ。木村はノーハンドのヘッドバット。ボリショイがLeonへ掌底。飛びついたボリショイへLeonはバックブリーカー。突進してきたLeonへボリショイが619を放つ。Leonがボリショイへマッドスプラッシュ。ボラドーラスがコーナーに上がるが木村とボリショイがカットし二方向で雪崩式が決まる。ボリショイのカバーをLeonが返すと、ボリショイはタイガース―プレックス。ボリショイがLeonのバックを取るが木村のビッグブーツが誤爆。Leonがジャックナイフにいくがボリショイが返す。Leonはボリショイを寝かせてトップロープから木村にミサイルキック。ボラドーラスでボリショイ、木村をキックの挟み撃ち。そして二方向からダイブを敢行。しかしギリギリで返される。15分経過。Leonがキャプチュードバスターもボリショイが返す。Leonはボリショイにもう一発狙うがDDTで切り返される。Leonのスピアが誤爆しボリショイの掌底を食らう。ボリショイの突進にLeonが4の字ジャックナイフ。木村のヘッドバットからボリショイがピコニースマッシュ。Rayのカットが間に合うが木村がリング下にもっていく。Leonがキャプチュードバスターを連発。最後は旋回式でボリショイから3カウントをゲットした。Leon「勝ったぞ! ずっとずーっと欲しかったこのベルト、やっと今日、ウチらの腰に巻くことができました。ありがとうございます。私たちマスカラボラドーラスあらためボラドーラスL×R、これからJWPはもちろん、国内にとどまらず海外でもどんどん試合をしてJWPをそしてボラドーラスの名前を広めていきますので、これからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました!」
1/30
JWP認定無差別級選手権試合
○<王者>中島安里紗(16分13秒、ドラゴンスープレックスホールド)<挑戦者>藤本つかさ●
※第23代王者が6度目の防衛に成功。
昼のアイスリボンで中島安里紗が藤本つかさのICE×∞王座に、夜のJWPで藤本が中島のJWP認定無差別級王座に挑戦する、同日、同会場、同一カードでおこなわれる前代未聞のタイトルマッチ2連戦。昼のアイスリボンでは藤本がビーナスシュートから中島をフォール、ICE×∞王座を防衛したままJWPのリングで無差別級王座に挑戦することになった。ゴングと同時に両者が突進、中島がコーナー際から藤本をリング下に落とし場外戦となる。中島は藤本を捕まえて南側客席へ。通路で藤本が丸め込みサッカーボールキック、壁に叩きつけるとドロップキックをぶち込む。藤本がイスで中島を攻撃、中島も応戦しエルボーの打ち合いとなる。リングに戻ると藤本が中島をロープに固定し背中へドロップキック。藤本がキックの連打からエースクラッシャー狙い。中島がこれを許さず投げっぱなしジャーマン。藤本の延髄をかわし中島はもう一度ジャーマンへ。藤本がコーナーの中島に追いつくが宙づりのフットスタンプを浴びる。中島はダイビングフットスタンプ。5分経過。藤本がカウンターのドロップキックから串刺しでもドロップキック。ミサイルキックで中島を吹っ飛ばすが2カウントどまり。それでも返された直後にフェースロックから極楽固め。藤本がビーナスシュートを狙うと中島が落としてエプロンで急角度DDT。上がってこようとした藤本の顔面に蹴りを入れると場外へのダイビングフットスタンプを決める。18カウントで藤本が生還すると中島は頭部へのミサイルキックを3連打。10分経過。藤本が返すと中島はダルマ式狙い。藤本が切り返すと中島がドラゴン狙い。藤本が切り返して丸め込むが返した中島が頭部を蹴り上げる。藤本が中島を持ち上げマットに叩きつけると顔面と頭部に蹴りを連打。藤本は中島を立ち上げ叩きつけるも2カウント。もう一発叩きつけるがこれも中島がクリアー。藤本がビーナスシュートから突進すると中島がフルネルソンから叩きつける。両者ダウン。7カウントで両者立ち上がりエルボーの応酬。
藤本が体を入れ替え連打。中島が崩れるとビーナスシュート。中島がかわし突進。藤本が飛びつき丸め込むが中島が返す。中島がエルボーも藤本も打ち返す。中島がキューティースペシャルも2カウント。藤本のサッカーボールキック連打も中島が返してみせる。藤本は顎あたりから流血。張り手の打ち合いで15分経過。中島が左右のエルボー乱れ打ち。藤本が背後にまわるも中島のエルボーで藤本が倒れる。返した藤本に中島がジャーマン。藤本が返すと中島はドラゴンスープレックス。これが決まると藤本が動けず。3カウントが入り中島が無差別級王座防衛を決めた。これにより、昼夜のタイトルマッチは1勝1敗、タイトル移動はなく、どちらも王座も防衛した。中島「藤本つかさと史上初のこのビッグマッチ、1勝1敗、やっぱり悔しいです。結果だけ見たら、1勝1敗、なんだつまんねえじゃねえかって思われることが悔しいです!でも、おもしろいからって、私たちは負けるわけにはいかないから、藤本つかさはアイスリボンを、私はJWPを背負ってこのリングに上がりました。1勝1敗。まだまだ続いていく闘いだと思っています。未来につながるように今日、昼のアイスリボン後楽園ホール、応援に来てくれたみなさん、チケットの半券を捨てずに取っておいてください。来年1月JWPの興行、当日券500円引きで入れるようにします! 女子プロレス、もっともっと盛り上がっていくように…」肩を担がれた藤本がリングサイドに歩み寄る。藤本が手を差し出すと、中島が引き入れる。中島「まだまだ続いていく闘い。来年以降も、もっともっと。次に会うときはもしかしたら2人ともチャンピオンじゃないかもしれないけど…それくらい、JWPもアイスリボンも若手が頑張ってます!」藤本「これを機に中島安里紗と本当の親友になりたい。あらためて中島安里紗はすごいなと思ったけど、もっとすごい人を発見しました。それは、中島安里紗のお父さん。今日、売店で私のポートレートと写真集を買いました。そして一言、『中島安里紗をやっちゃえ』って。そんなお父さんの血を引き継いだ中島安里紗は本当にすごいと思います。これからも中島安里紗と藤本つかさをよろしくお願いします」藤本の退場後、再び中島がマイク。中島「JWPの選手、上がってください。いままでコツコツ地道にやってきました。その一つの答えがこの満員の後楽園ホールだと思います。でも、これがゴールではないので、まだまだ次の次を目指してもっともっと闘えるJWPになっていきたいと思いますので、2015年のJWPもよろしくお願いします。ありがとうございました!」
藤本のコメント
「ザックリやられて負けました。振り返ってみると浦島太郎みたいな話だなと思って。無差別に挑戦する、中島もICEに挑戦するってなった時に、入れ替わったらこうなるだろうな……とか、私が無差別のベルトを取ったらこうなるんだろうなっていろんなことを考えたんです。いろんな世界を思い描いてこの2戦に挑んだんですけど、終わってみれば双方防衛という。変わりもしなく防衛回数が1回増えたっていう形で現実に引き戻された感はあります。ただ浦島太郎みたいに現実に戻された時に私はおばあちゃんになっていないので、このままプロレスを愛して楽しんでベルトを持ち続けていきたいと思いました。ありがとうございました。(口を切ったのは?)たぶん私がツカドーラ行って、おっかけてきた時のエルボーですね。やけどした感覚があったので。(昼と夜の中島は違った?)違いましたね。バイオレンスガールみたいな名前があるじゃないですか。来るだろうなという予想はしていたので、私も場外はやってやろうと思いました。これを機会に、さっきJさんでもアイスの半券をもっていたら1月は当日券が前売り価格になるよって言ってたんですけど、うちも夜のJWPのチケットを持っていたら1月いっぱい当日券を前売り価格にしたいと思ったし、これで終わりじゃなくて、これからも両団体で女子プロレスを盛り上げたいと思いました。本当に中島安里紗とはいい友達になれそうです。親友になりたいなと思いました。(試合後に心が通じ合った感じは?)ありましたね。昼と夜まったく違う感じなんですけど、同じ人とタイトルマッチして、エルボー一つでもお互いの団体の魂というか、そういうのを感じたし、やってよかったなって思いました。(やる前とやったあと何が違う?)いままでにないじゃないですか、タイトルマッチ2連戦で挑戦者と王者が入れ替わるっていうのは……。初の試みを中島安里紗とできたのはやっぱりすごいし、やったあとに改めて尊敬する相手だと思ったし。私が心の底から愛おしいと思っているICEを中島安里紗から防衛したのは凄く嬉しいし、中島安里紗がJWP無差別級王座は歴史が長く、最高のベルトだと言うのなら、本当にそうだと思ったし、そのベルトに自分が挑戦し、負けはしたけど、ああいう風に最後、お互い笑ってリングに並ぶっていう新しい光景ができたのは、新たな一歩だと思いました。でも、悔しいですけどね。二冠になりたかったので悔しいですけど、まだまだ私は上を向いていきたいと思います。以上です。今から病院行ってきます」
中島のコメント
「昼に負けてしまったのがあったんですけど悔しがるのは明日でも遅くはないので、そこは考えずに夜に集中して。昼は藤本つかさのペースにもっていかれたんですけど、夜はキッチリと自分のペースでできたんじゃないかと思います。やっぱりただアウェーでペースをつくれなかったのは今後の課題になってくると思うので、1勝1敗、まだまだ終わりではないと思ってます」
――昼の藤本と違った?
「藤本つかさが違ったのか私が違ったのかっていうのは、試合してる身としてはあまりよくわからない。でもいつものプロレスでハッピーだけじゃない藤本つかさっていうのは見えたのかなと思います」
――昼に負けたのは肉体的あるいは精神的に影響はあった?
「いや、なかったです。負けて悔しいのは当たり前だし、それを引きずってたら絶対に夜も負けるし、明日キッチリ反省します」
――足首は?
「場外へのフットスタンプでやってしまったんですけど、そこで気持ちが折れることなく、最後まで突っ走れたかなと」
――藤本とは親友になれる?
「それはまた、どうなんですかね? あの今後どうなっていくかわかりませんけど、私には友達がいない25年間だったので、寂しくないですよべつに。笑うとこじゃない! 藤本つかさと今後も闘っていきたいと思うし、友だちっていうのはまた、どうなのかな? わかんない、私には。藤本つかさは私よりも小さくて細くて、それでも絶対に折れない。目が最後まで生きてるってすごく感じたし、やっぱりそういうところがペースになるってことだと思うんですよね。藤本つかさと対戦することによって自分自身をより奮い立たされたというか、来年もJWPを私がしっかり引っ張っていくんだという気持ちが新たに強くなったなと思ってます」
――女子プロレスを盛り上げていく同志?
「そうですね。やっぱり私はJWP、藤本つかさはアイスリボン。でもやっぱり女子プロレス界、プロレス界を盛り上げていきたいって気持ちは一緒だと思うので、そういうのがどんどん、女子プロレスブームがまた起こせるように、起こしていきたいと思ってます」
――後楽園でのタイトル2連戦。
「お互い様なので、きついというのは悔しいので」
――今年を振り返って。
「最後後楽園ホール満員。増席までして、これだけ埋まっているなかでメインできたのはすごくうれしいし、それはJWPがいままで地道にコツコツやってきたひとつの答えだと思ってます。けど、やっぱりさらに勝負していける団体にならないといけないと思ってるので。こちらはどちらかというとそんなに華やかな年ではなかったと思います。でも私もJWPも着実に力をつけてきた一年だと思うので、それを来年以降外に見せていくというのが課題になってくると思います。やっぱり団体愛ももちろんそうですし、エースとしての自覚というか、そういうのがすごく強くなったと実感してます」
2014.12.28 後楽園ホール 総評
中島安里紗vs藤本つかさ。同日、同会場、同一カードでおこなわれた前代未聞のタイトルマッチ2連戦は、昼のアイスリボンで藤本がICE×∞王座を防衛、夜のJWPでは中島安里紗がJWP認定無差別級王座を防衛した。王者が完全に入れ替わるという「Jがアイスで、アイスがJで」という結果にも、2試合ともフルタイムでどちらの王座も空位、という状況にもならなかった。
中島も試合後のリング上で言っていたように、一見すれば、「なんだよ…」という声も聞こえてきそうな結果である。が、2試合を終えた中島の表情は晴れ晴れとしたものだった。中島は基本的に、「団体を背負う者」とのタイトルマッチを希望してきた。アイスリボンの藤本つかさは、表現法こそ違えど団体力を掲げ、団体全体でプロレスを盛り上げようとしている。そのすべてにおいて、中島が希望する条件と一致していたのだ。ダブルタイトルマッチにしなかったのも、ルールの違い以上に「団体の最高峰王座は挑戦者を迎えて守ることこそ王者本来のやり方」という思いが一致した。ダブルタイトルにすればどうしても守りに入り、ドローという可能性も出てきたかもしれない。引き分けに持ち込むような消極的な闘いはどちらも望まない。結果的に、かけるベルトを分けて2試合にしたのは正解だったのだ。
それでも、結果の文面だけからは「なんだよ…」と思われてしまうかもしれない。会場で観戦すれば決してそんなことにはならないのだが、これが現実。そう思われてしまうことの悔しさを今後への原動力としなければならないだろう。タイトル戦ごとに明確なテーマを持ってリングに上がってきた中島だが、来年はそれが最も大きなテーマになる。
「今年はどちらかというとそんなに華やかな一年ではなかったと思います。が、確実にJWPも私も力をつけてきた一年でした。それを来年以降、外に見せていくのが課題になってくる」(中島)
「外」といえば、中島にはもうひとつの課題がある。昼の結果が示すように、ICE×∞王者にはなれなかった。ここでアイスリボンのベルトを巻いて無差別を防衛すれば、JWPサイドから見てこれ以上ない結果になっただろう。しかし実際には意外なくらいに中島はアイスリボンで藤本つかさに敗れた。「アウェーでペースがつかめなかった」と中島は振り返る。実はこのアウェー感こそ、中島が以前から抱える課題なのだと思う。思い返せばWAVEのリーグ戦や、昨年末スターダムの紫雷イオ戦でも結果が出せなかった。他団体での中島安里紗をどう見せていくのか、ベルトがなくても見ている者が彼女を王者と認識できるのか。そのあたりが中島に求められてくると思うのだ。
どちらにしても、無差別級王者のまま年を越すのは中島にとって初めての経験だ。2015年も、JWP認定無差別級王者・中島安里紗の“挑戦”は止まらない。 (新井 宏)
中島も試合後のリング上で言っていたように、一見すれば、「なんだよ…」という声も聞こえてきそうな結果である。が、2試合を終えた中島の表情は晴れ晴れとしたものだった。中島は基本的に、「団体を背負う者」とのタイトルマッチを希望してきた。アイスリボンの藤本つかさは、表現法こそ違えど団体力を掲げ、団体全体でプロレスを盛り上げようとしている。そのすべてにおいて、中島が希望する条件と一致していたのだ。ダブルタイトルマッチにしなかったのも、ルールの違い以上に「団体の最高峰王座は挑戦者を迎えて守ることこそ王者本来のやり方」という思いが一致した。ダブルタイトルにすればどうしても守りに入り、ドローという可能性も出てきたかもしれない。引き分けに持ち込むような消極的な闘いはどちらも望まない。結果的に、かけるベルトを分けて2試合にしたのは正解だったのだ。
それでも、結果の文面だけからは「なんだよ…」と思われてしまうかもしれない。会場で観戦すれば決してそんなことにはならないのだが、これが現実。そう思われてしまうことの悔しさを今後への原動力としなければならないだろう。タイトル戦ごとに明確なテーマを持ってリングに上がってきた中島だが、来年はそれが最も大きなテーマになる。
「今年はどちらかというとそんなに華やかな一年ではなかったと思います。が、確実にJWPも私も力をつけてきた一年でした。それを来年以降、外に見せていくのが課題になってくる」(中島)
「外」といえば、中島にはもうひとつの課題がある。昼の結果が示すように、ICE×∞王者にはなれなかった。ここでアイスリボンのベルトを巻いて無差別を防衛すれば、JWPサイドから見てこれ以上ない結果になっただろう。しかし実際には意外なくらいに中島はアイスリボンで藤本つかさに敗れた。「アウェーでペースがつかめなかった」と中島は振り返る。実はこのアウェー感こそ、中島が以前から抱える課題なのだと思う。思い返せばWAVEのリーグ戦や、昨年末スターダムの紫雷イオ戦でも結果が出せなかった。他団体での中島安里紗をどう見せていくのか、ベルトがなくても見ている者が彼女を王者と認識できるのか。そのあたりが中島に求められてくると思うのだ。
どちらにしても、無差別級王者のまま年を越すのは中島にとって初めての経験だ。2015年も、JWP認定無差別級王者・中島安里紗の“挑戦”は止まらない。 (新井 宏)